窓の耐震補強で地震対策強化!リフォーム内容や費用、工期などを解説

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窓は採光や風を取り入れたり、開放感をアップさせたりできるため、住宅において欠かせない構造物の一つです。

しかし、窓は住宅の耐震性を下げるとされており、住まいの耐震性について不安を感じている方も多いのではないでしょうか。

そこで今回は、なぜ窓は耐震性に悪影響を与えるのか解説したうえで、どのように耐震性を上げるのかリフォーム方法について紹介します。

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窓は耐震性に悪影響を与える?

窓は住宅に必ず設けられている構造物ですが、場合によっては耐震性が低下してしまうと言われています。

一般的に建物の重量は基礎と柱によって支えられており、壁にはそれほど重量がかかっていません。しかし、壁は柱同士を支えることで横揺れを防ぐ役割を担っています。

しかし、開口部にあたる窓が大きすぎたり、数が多すぎたりすると、壁の面積が減ると同時に横揺れを防ぐ機能が低下します。そのため、地震で揺れが起きたときに建物が大きく揺れ、基礎や梁、柱などの接合部が破断して倒壊するリスクが高まると考えられているのです。

しかし、窓があるからといって必ずしも耐震性の低い住まいになるわけではありません。

設計段階で耐震性を維持できるよう、窓の場所や大きさを考えた住まいにすることで、耐震性を維持しながら開放感のある住まいを実現することも可能です。実際に大きな開口を設けている住まいでも、耐震等級3を取得している住まいが数多くあります。

なお、耐震等級とは住宅品質確保促進法で規定されている耐震性能を表す基準であり、耐震等級1~3のうち、耐震等級3が最高等級にあたります。

窓を耐震補強するためのリフォーム

耐震性の高さの指標は「耐震等級」のほか、「耐震基準」もあります。

  • 耐震等級:2000年に住宅品質確保促進法で施工された耐震性の判断基準。人命だけでなく建物自体を守ることも目的としている。耐震等級1~3のうち、耐震等級3が最高等級。
  • 耐震基準:建築基準法によって定められた建物が最低限満たすべき地震への耐震基準。何度も改正が行われており、1981年に「新耐震基準」に改正されたのち、2000年にさらに厳しい基準に改正されている。

このように、住宅の耐震性を表す指標は主に2種類ありますが、「1981年以前に建てられた住まいである」「数年前に建てたが、大開口を設けることを優先して耐震等級1しか取得しなかった」など、さまざまな理由で耐震性に不安を感じている方も多いでしょう。

そこで、窓の耐震補強に関するリフォーム方法を紹介します。

窓のサイズを小さくする

窓のサイズを小さくして耐震強度を上げるリフォーム方法があります。

窓の上下、または左右に壁やパネルを施工し、窓のサイズを小さくすることで耐震性を向上させる方法ですが、既存のサッシを撤去したり、撤去して開いた部分を埋めたりする必要があるので、施工に手間がかかり高額になりがちです。

また、窓の面積が小さくなってしまうので、採光を取り入れにくくなったり、風通しが悪くなったりするのもデメリットといえるでしょう。

耐震補強フレームを設置する

窓のサイズを小さくするリフォームは、コストがかかるうえに、採光や風が取り入れにくくなったりするデメリットがあり、耐震性がアップするとはいえ躊躇してしまう方が多い傾向にあります。

そこで、窓を小さくするリフォームで起こりがちなデメリットをカバーしつつ、耐震性を向上させられるのが耐震補強フレームの設置です。

窓の外側に耐震補強用のフレームを設置する仕組みで、既存の窓のサイズを変えることなく施工できます。壁を壊す必要がないため、施工期間が短いのも魅力的なポイントでしょう。

しかし、窓を小さくして耐震性・断熱性の両方を向上させたい、窓から入る光を抑えたいといった要望がある場合には不向きといえます。

窓を耐震補強リフォームにかかる費用相場

※スマホ画面はイメージです

窓の耐震性を向上させるリフォームは大きく2種類あり、方法によってメリット・デメリットが異なることがわかりましたが、費用相場や工期が気になる方も多いでしょう。

ここでは、窓を小さくする場合と、耐震補強フレームを設置する場合の費用相場について解説します。

窓のサイズを小さくする場合

窓を小さくする、数を減らす耐震リフォームの費用相場は140万円程度となっています。

しかし、リフォームの行う窓の数や大きさによって費用に大きな差が生じるため、施工範囲によっては100万円以下に抑えられることもあります。

窓の数を減らしたり小さくしたりするリフォームは、施工が終われば見た目では耐震リフォームを行ったことがわからないので、今の家のデザインを大きく変えたくない方におすすめです。

耐震補強フレームを設置する場合

耐震補強フレームを設置する場合は、100万円程度が相場となっています。

今ある窓に対してフレームを設置するだけなので、壁を取り壊したり、内部工事をしたりする必要なないため費用を抑えやすい傾向にあります。ただし、施工範囲や設置するフレームの大きさによってかかる費用が変わるので、あくまで目安として考えましょう。

なお、耐震補強フレームを設置する場合、既存の窓を生かせるのが魅力ですが、屋外から見るとフレームを設置しているのがわかるので、外観を変えたくない方には不向きでしょう。

まとめ

今回は窓の耐震補強リフォームの方法や費用相場などを解説しました。

日本は地震大国であり、数年~数十年に一度は家が倒壊する恐れのある大きな地震が発生している現状があります。日本で安心して暮らすうえで住まいの耐震性は見逃せない問題であり、実際に住まいの耐震性に不安を感じている方も多いでしょう。

家の耐震性はさまざまな要素が関係しますだ、開口部にあたる窓の数や大きさも重要なポイントとなります。窓の数が多すぎたり、大きすぎたりすると耐震性の低い住まいになる可能性があるので、耐震補強リフォームを検討するのがおすすめです。

窓の耐震補強リフォームは、窓の数を減らす・小さくする、または耐震補強フレームを設置するのが一般的です。

方法によって特徴やメリット・デメリットが異なるので、予算や叶えたいポイントに合わせて、理想的なリフォーム方法を検討してみてください。

この記事の担当者(執筆/監修)
安部圭一

株式会社スマイクリエイト代表取締役/1972年5月 福岡県生まれ
・賃貸不動産経営管理士<登録番号(1)057435>
・三協アルミ(一新助家)加盟店

20代の頃は、水道メンテナンス業務を約6年経験、2003年(31歳)に老舗サッシ屋に入社。ガラス・サッシ・ドアの修理リフォーム業務に従事。その間、アパート2棟を新築、建築から修理まで住宅について様々な体験を通じ知識の習得、キャリアを積んでいく。

2019年5月にネット集客に特化したサッシ・ガラス屋ビジネスを創業。ネット集客ができる強みを生かし、集客から施工まで一貫して自社完結できるビジネスを成立させる。この事により、お客様へ、お得な料金、安心した修理リフォームサービスを提供できる仕組みを構築した。

より一層の顧客満足・従業員満足・社会貢献を目指し、トライ&エラーの毎日を奮闘中。

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