ガラス修理をガラス以外の素材で行うメリット・デメリットについて。素材の候補も分かる!

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ガラス屋の当社には、実に色々なご相談が入って参ります。その中でもより低予算で修理したいとお考えの方から「中古のガラスでも良いので安いガラスに取り替えて欲しい!」「ガラスでなくても良いので割れたガラスを塞いで欲しい」などといったお問い合わせを時折頂きます。

当社では中古のガラスに入れ替える作業は行っていないので、その様なご依頼はやんわりお断りするのですが、「そもそもガラスをガラスに交換する決まりもないので、もっとフレキシブな発想で対応できないかな~」とも思ったりします。

そこで今回は、ガラス修理をガラス以外の素材で行うメリット・デメリットについて考えてみました。低予算でガラス修理を行いたい方は参考にされて下さい。

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ガラスをガラス以外で行っても良いのか?

一般の方は、窓ガラスなどのガラスを他の素材に変更する事について「そんなことやっちゃっても大丈夫なの?」と思われるかもしれません。

もちろん、法律等で制限されている部分に関してはNGです。例えば、防火地域や準防火地域では、火災の時に延焼しない様に、建築基準法で窓ガラスは防火設備として認定されている素材を使用しなければなりません。

また、法律以外でもマンション管理規約などで窓ガラスの種類を変更する事を規制する事項があればそれに従わなくてはなりません。

ただ、それ以外の一般的な住宅の窓ガラスは、別の素材の変更しても何ら問題はないです。要は、ガラスを素材を変更したからと言って、窓そのものが壊れやすくなったり、耐久性が損なわれる事は無いと言う事です。

ガラス以外の素材の候補

それでは、以外の素材としてどの様なものがあるのか見て行きたいと思います。ホームセンターやECショップで購入可能な商品なので比較的容易に入手可能です。

べニア板

厚さ3mm程度のべニア板。たたみ一畳くらいの大きさの商品がホームセンターで入手できると思います。べニア板はカッターでも切断する事ができますので、加工性も良くガラスの代用品としては使い勝手が良い商品です。ガラスへ交換する時は、ガラスとサッシの押さえゴムが再利用できるかも、チェックポイントです。既存のガラス厚みは、3-4mmと言う事も多く、押さえゴムもそのまま使用出来る可能性は高いです。

コンパネ

コンパネはべニア板よりもさらに厚み分厚い板です。8~10mm程度の商品が多く一般的なガラスと比較しても強度は格段に上がります。

気を付けたい点は、窓サッシに入る厚みであるか?と言う点です。窓サッシは開口部分が9mmからとなっています。そのため、窓サッシが9mmでコンパネが10mmだった場合、窓サッシに組み込む事ができません。窓サッシの開口は最低9mmはありますので、8mm以下のコンパネを選ぶようにしましょう。

アルミ合板材

アルミ合板材とは、アルミで発砲ポリエチレン樹脂をサンドイッチした板材です。厚さは3mmが標準となっています。

雨風に晒されても問題ない素材なので屋外でも使用する事ができます。看板や化粧板として活躍する機会も多く、軽量素材であり、且つ 加工性も良い商品です。ただし透明の商品はないです。

アクリル版

浴室折戸等で使用されている事の多いアクリル板。プラスチック素材と言う事もあり、万が一割れてもケガのリスクはかなり低いです。透明タイプの商品や半透明(霞)タイプの商品もあります。衝撃には比較的強く、ガラスの強度を1とすると、アクリル板は10-16倍の強さと言われています。加工にはアクリル板専用のカッターを使用し切断します。

ガラス修理をガラス以外の素材で行うメリット

それでは、窓ガラスのガラスをわざわざ他の素材に変更する場合のメリットについて考えて行きたいと思います。

低価格

選ぶ素材にもよりますが、非常に低価格でガラスの代用が可能です。例えばべニア板だと1,000円も見ておけば費用としては十分でしょう。

コンパネを選択された場合も同様で別途コーキング部材代が1,000-3,000円程度必要なぐらいです。これは業者に依頼せずに行う事を想定していますが、代替の効く板なので多少失敗ても大丈夫。自分で交換作業にチャレンジしてみてはいかがでしょうか?かなり低価格で修理可能となります。

自分で工事できる

ガラスは切断方法も特殊でガラスそのものを入手するのもハードルが高いです。しかも割れやすいので取り扱いも難しいです。その点、べニア板などは非常に扱いやすく切断加工も簡単です。適寸でカットできれば自分で工事を行う事も比較的容易といえます。

ガラス修理をガラス以外の素材で行うデメリット

ガラス以外の素材で行うと低価格で修理する事はできますが、反面以下の様なデメリットも発生します。

耐久性が心配

板やコンパネなど木材を使用すると雨や湿気により素材の耐久性は著しく損なわれます。ガラスは衝撃で割れない限り建物の耐久年数と変わらないくらい使用出来ますが、木製素材はそう言う訳には行きません。

見た目が悪い

アルミ合板を使用すれば耐久性は高まります。一方、べニアなどの木製素材同様、窓ガラスに使用する素材としては異色です。見た目が悪くなるデメリットは逃れようもありません。

まとめ

はい、ガラスが割れた際、ガラス以外の素材で代用する方法について色々と考えてみましたがいかがでしたでしょうか?

ガラス以外の素材にすると、予算的には安くできる。が、見た目カッコ悪く、耐久性もあまりない!

これが答えです。

ちなみに自分で板を切ってガラスの代わりに入れて見ようと思われた方は、下記の寸法を参考にして頂ければと思います。

素材板の寸法出しについてです。

既存の押さえゴムを使用する場合は、内寸(ガラスが見えている範囲)+12mmでOKです。縦も横も、内寸にプラスして12mm足した数字で板をカットしましょう。押さえゴムを既存の割れたガラスから巻き直して取付ければピッタリフィットすると思います。

押さえゴムを使用せずにコーキングで収める場合は、内寸プラス16mmでもOKです。

サッシ枠は四方ネジで固定されているだけなのでネジを外せば取替可能です。

この記事の担当者(執筆/監修)
安部圭一

株式会社スマイクリエイト代表取締役/1972年5月 福岡県生まれ
・賃貸不動産経営管理士<登録番号(1)057435>
・三協アルミ(一新助家)加盟店

20代の頃は、水道メンテナンス業務を約6年経験、2003年(31歳)に老舗サッシ屋に入社。ガラス・サッシ・ドアの修理リフォーム業務に従事。その間、アパート2棟を新築、建築から修理まで住宅について様々な体験を通じ知識の習得、キャリアを積んでいく。

2019年5月にネット集客に特化したサッシ・ガラス屋ビジネスを創業。ネット集客ができる強みを生かし、集客から施工まで一貫して自社完結できるビジネスを成立させる。この事により、お客様へ、お得な料金、安心した修理リフォームサービスを提供できる仕組みを構築した。

より一層の顧客満足・従業員満足・社会貢献を目指し、トライ&エラーの毎日を奮闘中。

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