建設業界に携わっていたり、新築やリフォームを検討していたりすると、「日本サッシ協会」という言葉を耳にすることがあるでしょう。
日本サッシ協会の正式名称は「一般社団法人日本サッシ協会」であり、建物の開口部用の建材やエクステリアに関する調査研究および、これらのデータや情報配信などを行っている社団法人です。
そこで今回は、日本サッシ協会とは何か、特徴やどのような事業を行っているのかなどを解説します。福岡市南区でサッシの困ったは、窓店(マドミセ)にお任せ下さい!サッシ修理・サッシ交換など詳細情報はこちらから!
日本サッシ協会とは
日本サッシ協会はサッシやドア、シャッターなどに関する性能や仕様、品質の調査研究等を行っています。
協会の名前は聞いたことがあるものの、具体的にどのような事業を行っていて、どういう協会なのかイメージできない方もいるでしょう。
ここでは、日本サッシ協会の特徴を詳しく見ていきましょう。
事業内容
主な業務は、サッシやドアなどの性能や仕様に関する調査・研究を行うことです。調査研究を通し、ドアやサッシなどの建材を扱う製造業が発展することを目的としているほか、より住みやすい住環境を作り上げることを協会のコンセプトとしています。
所在地
本部は東京都港区にあります。そのほか、北海道支部、東北支部、北陸支部、東海支部、関西支部、中国支部、四国支部、九州支部の計8つの支部が展開されています。
【日本サッシ協会本部】
〒105-0002
東京都港区愛宕1-3-4 愛宕東洋ビル7階
TEL:03-6721-5934
FAX:03-6721-5933
入会について
日本サッシ協会の活動理念に賛同している方を対象に、随時入会を受け付けています。主にサッシやドア、シャッターなどの開口部建材等を製造、販売している法人や個人を対象としており、入会書類を協会に送付することで申し込みが完了します。
なお、正会員、準会員、賛助会員、流通幹事会員に分かれており、それぞれ入会金や年会費に違いがあります。正会員の入会金は50万円、年会費は24万円からとなっています。
日本サッシ協会が発信している情報を紹介
日本サッシ協会は、サッシやドアなどの開口部建材に関するさまざまな情報を配信しています。ここでは、具体的にどのような情報を配信しているのか、詳しく見ていきましょう。
お役立ち情報
お役立ち情報として、主に「性能情報データベース」「技術情報」「省エネ」の3つの情報を公開しています。
性能情報データベース
日本サッシ協会が公開している「性能情報データベース」では、各サッシメーカーが販売している商品の性能が一覧で確認できるようになっています。公開されているのは、三協立山株式会社、株式会社LIXIL、YKK AP株式会社の三社の商品であり、商品別に性能を確認できます。
技術情報
「技術情報」では、サッシやドアなどの建材に関するさまざまな研究データが公開されています。専門的な内容が多く含まれているため、建築士やハウスメーカー、工務店などの実務者向けの資料といえます。
最新の研究・調査結果だけでなく、過去の資料も閲覧できるので、サッシの性能や仕様に関する理解を深めたい方に役に立つでしょう。
省エネについて
昨今は、省エネに関するさまざまな情報が各所で公開されています。日本サッシ協会においても、住宅の省エネや開口部の省エネに関する、基準や制度の資料が公表されています。
たとえば、「窓の断熱性能表示」では、ZEH水準を目指すためのフローが記載されており、「日射取得型」か「日射遮蔽型」か、どちらを採用すればいいかなどがわかりやすく書かれています。
一般ユーザーの方向けの情報
日本サッシ協会では、建築に携わる業者向けのみならず、一般ユーザーを対象にしたさまざまな情報も配信されています。
サッシやドアの豆知識
一般ユーザー向けには、サッシやドアに関するさまざまな豆知識が公開されています。たとえば、サッシやドアの取っ手部分の消毒方法や、すきま風の対策などが記載されています。
そのほか、サッシの結露、遮音性、チョーキングや、ガラスの熱割れ、内窓からの雨水の浸入など、幅広い情報が公開されているのが特徴です。
サッシを安全に使うための方法
サッシやドアに関する豆知識に加え、安全に使用するための注意ポイントも配信されているのが特徴です。具体的には、台風や暴風、大雨のときに、どのような対策を取ればいいかなど、安全な生活を送るための知識が公開されています。
そのほか、ドアに指が挟まってケガをしたときや、郵便受けのふたに手が挟まって裂傷したときなど、実際の事故例などが掲載されており、どういった点に注意しなければならないかがわかるようになっています。
アルミサッシのお手入れ方法
日本サッシ協会では、アルミサッシのメンテナンス方法も公開しています。アルミサッシに付着した汚れを長期にわたって放置していると、シミや腐食の原因となり、通常の洗浄では取れなくなってしまいます。
定期的にアルミサッシをメンテナンスすることで、汚れをしっかりと取り除けることから、シミの発生を防げるでしょう。ただ、沿岸部などでは、塩害を受ける可能性があるので、こまめにメンテナンスする必要があります。
なお、日本サッシ協会では、具体的なメンテナンス方法に加え、メンテナンスのときに使用してはいけない薬剤や用具なども併せて記載しています。注意点をしっかりと読んだうえで、メンテナンスするようにしましょう。
まとめ
日本サッシ協会は、サッシやドア、シャッターなどに関する性能や仕様、品質の調査研究等を行っており、さまざまな情報を配信しているのが特徴です。。建築に携わる業者向けには、各サッシメーカーが販売している商品の性能を一覧で公表しているほか、制度や法律に関する資料も公開しています。
さらに、一般ユーザー向けには、アルミサッシのメンテナンス方法に加え、使用時の注意点などを公表しています。また、ドアやサッシなどの開口部の消毒方法や、すきま風の対策などもわかりやすく掲載されていることから、DIYで対策したい方にも役立つ情報といえるでしょう。