賃貸住宅にお住いで、窓の寒さ対策を簡単に安く済ませたいユーザーに向けた記事になります。
暖房をつけているのに部屋が寒いことで悩んでいる方は賃貸住宅でも非常に多いです。
- 自分の家ではないので勝手にリフォームできない
- 原状回復にお金がかかりそう
- そのうち引っ越すかもしれないので耐えるしかない
部屋が寒いと起きるのが苦痛になったり、お風呂やトイレに行きにくくなったりして、生活にストレスを感じることも少なくありません。
今回は、賃貸住宅でも問題無く実践でき、かつ効果のある寒さ対策の方法を厳選して紹介します。
ぜひ参考にしてください。
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賃貸入居者が窓の寒さ対策を行う際は「原状回復」を一番に意識しましょう。
賃貸物件にお住いの方なら「原状回復」という言葉を耳にした事があるのではないでしょうか?原状回復とは、賃貸で借りている入居者が退去する際に、部屋を借りた時の状態に戻す事をいいます。これは、普段生活をしている状態ではとても付かないであろうキズや汚れに限定されます。そのため、経年劣化で壁紙や床が色褪せた部分や、小さな擦り傷、損耗などは対象外です。あくまでも故意・過失によってなされた汚れや傷、破損部分に限定されます。
現状回復については(国土交通省)のガイドラインがありますのでより深く知りたい方は、ここをクリックして参照されて下さい。
窓の寒さ対策も、原状回復の対象になります。そのため、より簡易的に対策をおこなって退去の時に費用が発生しない内容である事が重要です。
賃貸住宅におすすめ窓の寒さ対策5選!DIYで簡単・安い!
それでは早速、賃貸住宅にお住いのユーザーにおすすめな窓の寒さ対策を5つ紹介していきます。退去の時も比較的簡単に元の状態に戻せます。
安さも重要です。自分の家ではない部屋に大金はかけられないと思う方も多いでしょう。ホームセンターや100円均一などでお安く購入できるグッズを中心に効果的な寒さ対策を実践できます。
1.窓にプチプチを貼る
食器などの割れ物を梱包するのに使用される緩衝材、いわゆるプチプチを窓ガラスに貼るのが対策の一つです。
プチプチには空気が入っているため、窓ガラスに貼ることで窓の表面に空気の層ができて室内の熱を逃がしにくくなります。プチプチを窓全体にガムテープなどで貼り付けるのですが、その際、隙間がないようにするのがポイントです。
2.窓に断熱シートを貼る
ホームセンターなどで購入できる断熱シートを貼り付けるのもおすすめです。商品化されている分、緩衝材よりも貼りやすく、デザイン性・機能性が高いものもあります。
断熱シートは、ワンシーズン用(夏用・冬用)またはオールシーズン用の2種類に大別でき、冬用の断熱シートは室内の熱が逃げるのを防止するとともに、結露は発生しにくいようになっています。
張替えの手間を省くならオールシーズン用がおすすめですが、断熱性や結露しにくい点など、冬の対策をメインとするならワンシーズン用を購入するとよいでしょう。
なお、断熱シートは粘着タイプのほか、跡が残りにくい水で貼るタイプ、吊るして使用するタイプのものもあるため賃貸物件にも適しています。
3.プラスチックダンボール・ダンボールで窓を覆う
プラスチックを素材としたダンボールや、一般的な紙製のダンボールで窓を覆うのも対策になります。
ダンボールなら通販で商品を購入したときなどに自然と手に入るため、素材にお金もかかりません。見た目はやや悪くなりますが、冬だけの対策と割り切って安く済ませたい方におすすめです。
4.カーテンを変える
窓に直接対策をするほか、カーテンを変更するのも対策になります。
一口にカーテンといってもさまざまな種類があり、レースのような薄手のカーテンが繊維同士の隙間が多く空気が逃げやすいため、冬場には適していません。厚手のカーテンや、遮光カーテンで裏地が縫い付けてあるものなどは空気が逃げにくく、室内の暖かい空気を維持しやすいでしょう。
5.隙間テープを貼る
サッシの間にわずかな隙間があると、そこから冷たい風が入り込み、室内の暖かい空気が逃げるため、隙間テープを使って対策しましょう。
隙間テープは100円均一やホームセンターで手軽に購入でき、幅や厚みの種類があるので貼る場所に適したものを選ぶのがポイントです。
確認-部屋が寒いのは窓の断熱が最も影響しています
部屋の寒いのは窓以外かもしれないと、部屋をエアコンやストーブで暖めて、さらには、カーペットを敷いたり、トイレや洗面所など家の各所に暖房器具を設置したりして対策している方もいるでしょう。
しかし、部屋の寒さ対策として最初に取り組むべきなのは、窓の断熱だといえます。というのも、一般社団法人日本建材・住宅設備産業協会によると、冬の暖房時は窓から58%の熱が流出しているというデータがあるからです。(データ元:社団法人日本建材・住宅設備産業協会)
同協会のデータによると、外壁から熱が流出する割合は15%、床から熱が流出する割合は7%、屋根からはわずか5%しかなく、熱が流出する原因の大部分が窓であるとわかっています。
そのため、窓以外に寒さ対策をしても窓から熱が流出してしまうため、いくら対策しても部屋が寒いと感じられるのです。窓の寒さ対策を一番に行う方が理論的には最も効率的といえます。
さらに効果的な対策をするなら!窓リフォームという方法も。
「賃貸で窓リフォームなんかできないでしょう!」といわれそうですが、実際に筆者の会社では、賃貸住宅にもかかわらず窓リフォームを行った実績が何件もあります。もちろん勝手には工事を行ってはダメですよ。賃貸管理会社や貸主に許可をもらって工事を行えば問題ありません。
内窓を設置する
内窓は既存の窓の内側に新たな窓を設置する方法で、窓が二重になるため、既存の窓との間に空気の層ができて断熱性・気密性向上が期待できます。
また、寒さ対策だけでなく、二重窓になることで遮音性は防犯性向上にもつながるでしょう。
小さな窓であれば、内窓の設置は1か所あたり7万円程度で、施工時間は1時間ほどです。
賃貸で内窓取付をおこなうポイントは樹脂枠の固定方法を工夫します。もっともおすすめは両面テープでの固定です。退去時に綺麗に剥がせるようにしておくとGoodです。
断熱ガラスに交換する
現状のサッシを残しつつ、窓ガラスだけを交換する方法もあります。アタッチメント付きペアガラスというリフォーム商品を使用すると良いです。
既存の窓ガラスが単板ガラスの場合は、複層ガラスやLow-E複層ガラス(窓ガラスの一方に薄い金属膜が貼ってあるもの)などに取り換えることで、断熱性向上が期待できます。
断熱ガラスに交換するリフォームは1か所5万円ほどで、施工時間は短ければ40分程度で済みます。
アタッチメント付き複層ガラスの原状回復は簡単です。15,000円~20,000万円程度で元のガラスに戻すことができます。但し、ガラスの保管を自分でしておかなければなりません。
サッシを含む窓全体を交換する
サッシを含む窓全体を取り外し、サッシと窓ガラスの両方を交換するリフォームもあり、費用は高額ですが、今回する方法の中では最も高い断熱効果が期待できます。
たとえば、既存のサッシがアルミサッシの場合、熱伝導率がよいので寒さや暑さが伝わりやすいですが、熱伝導率の低い樹脂サッシの交換することで断熱性向上、結露・防音対策になります。さらに、サッシに加えて窓ガラスも断熱性の高い製品に交換すれば、十分な寒さ対策になるでしょう。
窓全体を交換するリフォームは一か所あたり約20~30万円で、施工時間は5時間程度です。
賃貸オーナーが、原状回復しなくてもよいですよ。次の方も喜ぶと思うので是非、入居者さん費用負担で工事を進めて下さい!と言われなくもないです。お部屋の断熱性が高まり嫌だと思うオーナーはいないでしょうからね。金銭的に余裕があり、オーナーと交渉できるのであれば検討されてはいかがでしょうか。
まとめ
今回は賃貸住宅の窓寒さ対策について情報をお届けしました。
窓は採光を取り入れたり、換気したりするのに欠かせませんが、窓が原因で部屋全体が寒くなっている可能性があります。
暖房を入れたり、寒さ対策をしたりしているのに部屋が寒いと感じたら、本誌で紹介した方法を実践してみてください。DIYで簡単にでき、効果も期待も高いです。