網戸がないと換気の為に窓を開けた時に虫が入って来て困るとお感じの方もいらっしゃると思います。賃貸で引っ越してきた部屋や中古で購入した住宅、新築の家にも網戸がない事はあります。今回は、今網戸が取付けられていない窓に網戸は後付けで取付が出来るのか?このテーマで進めて行きたいと思います。
清々しい風を取り込みたいとお考えの皆様、後付け網戸を取付ける為のポイントを確認し、業者に依頼するもよし、DIYで取付けるのもよし、参考にして頂ければ幸いです。
よろしいでしょうか?
それでは参りましょう!
後付けで網戸は取付られる?窓のタイプ別にポイントを説明します。
窓には様々なタイプの窓があります。戸建てやマンションで使用されていいる窓を考えて行くと、最もポピュラーなものから、引き違い窓、すべり出し窓、内倒し窓、外倒し窓、上げ下げ窓、突き出し窓、ルーバー窓、突き出し窓、この辺りが多いのではないでしょうか、もっとも他にも、開き窓や、オーニング窓などの種類もあり、窓の種類は実に多様です。網戸の後付けが可能か否かは窓の開き方で決まります。
つまり、横に開くのか、外に開くのか、内側に開く(倒れる)のか、開き方によって後付け網戸が取付けられるのか、そしてその取付条件は何か? を判別します。
詳しく見て行きましょう。
横に開く窓

横に開く窓とは、引き違い窓と上げ下げ窓が主に該当します。
窓枠から外にも内にもはみ出さない窓の事ですね。このタイプの窓にはパネル型の網戸を取付ける事で出来ます。パネル網戸は上記の写真の様な一般的に使用されている網戸ですね。網戸用のレールに取付けてて使用します。住宅用(戸建て住宅)の引き違い窓や上げ下げ窓には純正網戸が用意されているケースも多いのでメーカーと品番を確認してメーカー又は販売店に問合せをしましょう。
サッシのメーカーや品番が不明な場合、又はマンションのサッシなどは正規品網戸が入手出来ない事もあります。その場合は適合可能な網戸を探さなくてはなりません。
パネル網戸には3種類のタイプがあります。詳しくは別記事(新しく網戸を作られたい方へ。新規網戸作製までの流れを解説。)をご確認下さい。
このタイプの窓には網戸が取付け出来ないケースがあります。それは網戸用レールがサッシに無い場合です。網戸用レールが見当たらない場合は網戸を取付ける事が出来ません。
網戸用レールがない場合
網戸用のレールが無い場合は別途網戸用レールを取付ける必要があります。現在のサッシに対し上下同じ出幅でレールを取付けるのが理想です。出幅は7mmから10mm程度だと通常網戸と言われる最も価格が安い網戸を取付ける事が出来ます。
網戸レールは特別な物でなくてもアルミ製Zレール等で代用が出来ます。業者に依頼で取付してくれると思いますし、DIYでもチャレンジ可能です。
外に開く窓
外に開く窓にはすべり出し窓、突き出し窓、外倒し窓、ルーバー窓、オーニング窓、開き窓などがあります。窓の種類としては外に開くタイプの窓はかなり数がありますね。そしてこれらの窓には予め網戸が取付けられていないケースも多く後付け網戸を取付けたい潜在的な需要は最多と考えられます。
このタイプの窓にはプリーツ網戸(アコーディオン網戸)やロール網戸を取付ける事が可能です。一部、ルーバー窓やオーニング窓など純正品網戸が販売されている事もありますのでパネル網戸同様、メーカーと品番を調べて確認する事をお勧めします。
プリーツ網戸やロール網戸は下記画像の様な商品です。

窓の手前側に後付けで取付ける事が可能な網戸です。
玄関ドアや勝手口ドアにも取付出来る後付け網戸として知られています。玄関に取付けた場合はこの様になります。

取付後、網は横から横に移動させ網を張った状態、網を収納した状態に出来ます。取付スペースさえ確保出来れば殆どの窓やドアの額縁に取付が可能です。
内側に開く窓
内側に開く(倒れる)窓には内倒し窓がその代表格です。この内倒し窓は唯一網戸の後付け出来ない可能性が高い窓です。内倒し窓が設置されている建物は古い団地やビルが多く2階以上の高層階で内倒し窓の外側に足場が無ければ後付け網戸の後付けは難しいです。
仮に1階部分や足場がある条件であれば網戸の取付けは可能となります。
【内倒し窓の画像】

内倒し窓を外から撮影した画像です。窓が室内側に倒れているのが確認できます。
このタイプの窓に網戸を後付けしようと思えば貼り付け固定をする事になります。

網戸を取付けました。これで窓を開けても虫などは入りませんね。この網戸取付作業は外側が廊下だったので行う事が出来ました。
仮に高層階で足場がないと想像してみて下さい。外には回れませんので内側から作業をする事になります。
内倒し窓に網戸を取付ける方法
内倒し窓の外側から網戸を取付け出来ない場合は、内側から窓を外して網戸を一旦外に出しつつ網戸を固定します。接着またはビス固定を行いますが作業の難易度としては高いです。”言うは易く行うは難し”と言った所です。業者に依頼してこの作業を行ってくれる業者はあまりいないと思います。当社もやった事はありますが積極的には行いません。まずは金額の折り合いがつかないパターンが圧倒的に多いですね。
後は足場を組むか高所作業車を用意すれば取付可能です。ただこの場合もお客様、業者共にコストと見合うのか難しい所です。
まとめ
本日は網戸を後付けで取付けたい方向けの記事を書きました。窓のタイプごとに網戸を選択する必要がある事をお伝えしました。後付け網戸は殆どのケースで取付可能ですが、内倒し窓など一部の窓では取付費用と見合うのかも検討する必要がありますね。