日本の住宅のサッシといえば、アルミサッシと樹脂サッシが主流であり、木製の窓枠を採用しているケースは少ないでしょう。
しかし、木製の窓枠は優れた断熱性と防火性・防露性を持ち、四季の変化が激しい日本の気候にマッチするサッシです。ただ、採用している住宅が少ないので、「どのようなメンテナンスが必要なの?」と疑問に感じている方も多いのではないでしょうか。
そこで今回は、木製の窓枠に必要なメンテナンスや傷や欠けを見つけたときの対処法などを解説します。すでに木製の窓枠を採用している方はもちろん、これから採用を検討している方もぜひ参考にしてください。
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木製の窓枠に必要なメンテナンス
木材独自の自然な風合いがあり、断熱性や防火性に優れた木製の窓枠ですが、設置後は定期的なメンテナンスが必要です。
窓枠は常に屋外にあるので、雨風や紫外線などの影響を受けることにより塗料が劣化し、塗料が劣化したまま放置すると木材そのものにダメージを与えてしまいます。せっかく費用をかけて木製の窓枠を採用したものの、メンテナンスをしなかったことで数十年後に雨漏りが発生するケースも少なくありません。
ここでは、木製の窓枠にどのようなメンテナンスが必要なのか見ていきましょう。
窓の点検
木製の窓枠は定期的な点検を行うのがメンテナンスの一つです。
金具の取り付け部分やガラス、戸車、クレセント、蝶番などの可動部が問題なく動作するかに加え、窓の気密性をチェックします。
戸車や金具、蝶番などの不具合が見られる場合は、ネジを閉めたり注油したりして調整します。
木部の再塗装
木製の窓枠は耐候性を高めるために木製保護塗料が塗られていますが、雨風や紫外線の影響を受けて次第に塗料が剥がれてしまいます。
塗料の効果が切れると、木が割れたり、接合部が剥がれたりするほか、カビが発生する原因にもなるため、点検して塗料の劣化が見られる場合は木部の再塗装を行います。
木製の窓枠は定期的にメンテナンスを行うことで、長く美しい状態を維持できますが、メンテナンスが必要不可欠なのでこまめに状態をチェックするようにしましょう。
木製の窓枠はいつメンテナンスを行う?
木製の窓枠はメンテナンスが必要不可欠とはいえ、頻繁に手を加えなければならないわけではありません。
ここでは、木製の窓枠のメンテナンス時期の目安を解説します。
3~5年に一度
木製の窓枠のメンテナンス時期の目安は、3~5年に一度とされています。
設置してから、もしくは前回メンテナンスしたときから3~5年ほど経過している場合は、不具合を感じていなくても点検・再塗装を行うようにしましょう。
劣化症状が見られたら
木製の窓枠は年数を目安にメンテナンスを行う方法もありますが、周辺環境などによって劣化の進み具合が異なります。
そのため、以下のような劣化症状が見られたら、3~5年経っていなくても点検してもらうようにしましょう。
- 雨水をはじかない
- 塗装面の光沢感がない
- 塗装が剥がれている
- カビが発生するようになった
- ひび割れがある
木部の再塗装をDIYで行う場合の手順
木製の窓枠はメーカーや施工業者にメンテナンスを依頼することも可能ですが、DIYで再塗装を行うことも可能です。
どのような手順で再塗装を行うのか見ていきましょう。
ステップ1:塗装前に窓枠の表面を清掃・研磨する
再塗装とはいえ、いきなり塗料を塗るのはおすすめしません。
まずは下準備として紙やすりで全体を軽く削って整え、表面をタオルなどできれいに清掃しましょう。濡れたタオルを使う場合は、次の工程に進む前に十分に乾燥させることがポイントです。
ステップ2:塗装不要な部分を養生する
塗装が必要なのは窓枠部分だけであり、周囲の外壁や窓ガラスに塗料が付かないように養生を行います。
ビニールとマスキングテープを使って養生を行い、塗料が不要な箇所に付着しないようにします。
ステップ3:全体を塗装する
養生ができたら、いよいよ塗装工程に入ります。
まずは全体に塗り広げるため、塗料を少量ずつ取って均一に塗っていきましょう。その際、刷毛やローラーは塗装方向をそろえるのがポイントです。
また、早く塗ろうとすると、力加減が強すぎたり、塗りムラになったりするので、ゆっくりと焦らず作業するようにしましょう。
ステップ4:仕上げ用の塗料を塗る
全体をまんべんなく塗装できたら、最後に仕上げようの塗料を塗ります。
仕上げ用の塗料を塗るときも塗装方向をそろえ、焦らず作業することが大切です。
ステップ5:塗料が乾燥する前に養生をはがす
塗装工程が完了したら、塗料が完全に乾燥する前に養生を剥がします。
塗料が完全に乾燥した状態で養生を剥がそうとすると、固まった塗料がひび割れるリスクがあるので注意してください。
木製の窓枠の普段のお手入れ方法
先に解説した通り、再塗装はやや手間がかかりますが、普段のお手入れはそれほど手間がかかりません。
掃除機ややわらかいクロスを用意してホコリを取り除いたら、最後に水で濡らしたタイルや布巾で拭きあげます。タオルで吹き上げるときは、固く絞って水があまり残っていない状態にするのがポイントです。
簡単な工程で洗剤は不要なので、普段のお手入れは楽に済むでしょう。
まとめ
今回は木製の窓枠のメンテナンス方法や普段のお手入れ方法などを解説しました。
木製の窓枠は自然な風合いがあり、断熱性や防火性に優れた木製の窓枠ですが、設置後は定期的なメンテナンスが必要です。
3~5年を目安に点検・再塗装を行うほか、年数に関係なくひび割れやカビなどを見つけたらメンテナンスを行うようにしましょう。
ぜひ今回の記事を参考に、状態のよい木製の窓枠の維持方法を見つけてみてください。