クレセント錠の防犯性について、このような悩みはありませんか?
「窓ガラスの防犯対策の基準は?」
「クレセント錠が防犯性能の低い理由は?」
「クレセント錠周辺に行える防犯対策は?」
一般的な住宅において、必ずといっていいほど使用されているクレセント錠ですが、実は防犯性能が低い鍵であることをご存知ですか?
賃貸でも当たり前のように使用されているため、防犯性には問題ないと思われがちですが、そもそも防犯が目的で設置されるようになった鍵ではないのです。
とはいえ、なぜクレセント錠の防犯性能が低いのか、どのような防犯対策が必要なのか、分からないという方も多いのではないでしょうか。
そこで本記事では、クレセント錠の防犯性能が低い理由と対策方法について詳しく解説します。
窓ガラス周辺の防犯対策に不安を感じているという方はぜひ最後まで読んでみてください。
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クレセント錠とは?
クレセント錠とは、引き違い窓を中心にもっとも一般的に使用されている簡易的な鍵のことを指します。
クレセントには”三日月”という意味がある通り、窓と窓の中心にある三日月のような形をした鍵のことです。
クレセント錠はもともと、防犯対策のために設置された鍵ではなく、窓の機密性や防音性を高めるために設置されたとされていることから、クレセント錠だけの施錠では防犯上不十分だと言われています。
というのも、クレセント錠は付近のガラスが少しでも割られてしまうと、そこから針金のような器具を室内に入れられ、簡単に開錠されてしまうからです。
そのため、クレセント錠だけでは防犯上は不十分となり、ほかの防犯対策を併せて行う必要があるのです。
窓ガラスの防犯対策の基準は?
クレセント錠だけでは防犯対策が不十分であることはお伝えした通りですが、具体的にどのくらい防犯対策をすればいいのか分からないという方も多いのではないでしょうか。
理想としては、泥棒が侵入できないほどのセキュリティを構築することですが、費用面から完璧なセキュリティを目指すのはほぼ不可能に近いですよね。
そこで参考になるのが、「財団法人都市防犯研究センター」が元泥棒を対象におこなった調査です。
この調査では、泥棒が住宅への侵入を試みてから侵入を諦める時間を調査し、「2分以内」が17%ほど、「2分〜5分以内」が51%ほどであることが分かりました。
その結果をもとに、同時に泥棒の侵入を防ぐためには5分以上侵入されないような防犯設備を設置することで約7割の空き巣被害を未遂に終わらせることができると結論付けられたのです。
また、警視庁においても防犯対策について以下のように基準を定めています。
泥棒の攻撃に対し建物部品が「5分」耐えることができれば、約7割の泥棒が侵入をあきらめるということなのです。官民合同会議では、この「5分」耐えうることなどを当面の防犯性能の基準としました。 (引用:警視庁 住まいる防犯110番「防犯性能の高い建物部品の開発・普及に関する民間合同会議」) |
このような情報をもとにすると、クレセント錠周辺の防犯対策においても、5分以上侵入を許さないような防犯対策が必要と言えるでしょう。
クレセント錠の防犯性能が低い理由
先ほどもお伝えしたとおり、クレセント錠周辺の窓ガラスを少しでも割られてしまうと解錠されてしまうことや、クレセント錠ごとこじ開けられてしまうことから防犯性が低いと言われています。
実際に警視庁が行った調査によると、侵入窃盗における侵入手口として「無締り」に次いで「ガラス破り」が多い結果となっているのです。
また、侵入口に関しては、戸建住宅で最も多いのが「窓」、マンションやアパートでは2位が「窓」という結果になっています。
これらの情報をもとにすると、窓ガラスは空き巣に狙われやすい場所となっているため、防犯対策が必須なのです。
(参照:警視庁「すまいる防犯110番」)
クレセント錠の防犯性能を高める対策方法
クレセント錠の防犯性能を高める対策方法は以下の通りです。
- クレセント錠自体の防犯性を高める
- 二重窓にする
- 窓ガラスの防犯性を高める
- 面格子・シャッターを設置する
それぞれの対策方法について、以下で詳しく解説します。
1.クレセント錠自体の防犯性を高める
クレセント錠の防犯性能は低いことはお伝えした通りですが、最近では防犯性能に優れたクレセント錠も販売されています。
たとえば、クレセント錠にダイヤル式の鍵が付いている製品や、クレセント錠にさらに鍵が付いている製品などがあります。
このように防犯性の高いクレセント錠を設置することで、従来のクレセント錠では侵入されていた手口からの侵入を防ぐことが可能です。
2.二重窓にする
窓ガラスを二重窓にすることで、単純に進入までの時間が倍掛かることになるため、防犯対策に繋がります。
二重窓にすることで、断熱性能や防音性能が高くなるなどの生活面でのメリットもあります。
ただし、二重窓を設置するためには窓枠をもうひとつ設置するスペースが必要になることや、工事費用が掛かるということを押さえておきましょう。
3.窓ガラスの防犯性を高める
窓ガラスの防犯性能を高めることは、効果的な防犯対策です。
防犯性能の高い窓ガラスには「CPマーク」が記載されているため、このマークがついているだけでも空き巣に狙われる可能性を下げることができます。
また、防犯ガラスに使用されている「合わせガラス」は、防音性能が高いことや紫外線カット効果があること、結露が発生しにくいなどの生活面でのメリットもあるため、ぜひ導入したい窓ガラスとなります。
4.面格子・シャッターを設置する
窓ガラスに面格子やシャッターを設置することで、防犯性能を高めることができます。
面格子にも防犯性能の基準があり、基準を満たしている製品に関しては「CPマーク」が記載されていますので、チェックしましょう。
また、面格子やシャッターを付けている場合であっても窓ガラスへの防犯対策は欠かせないため、防犯フィルムなどの簡易的な防犯対策も合わせて行うと安心です。
まとめ
本記事では、クレセント錠の防犯性能が低い理由と対策方法について詳しく解説しました。
クレセント錠は一般的に使用されていることも多いですが、空き巣の侵入経路として使用されてしまう可能性が高いため、十分な防犯対策が求められます。
とはいえ、もともと付いているクレセント錠を付け替えなくても、防犯ガラスに付け替えることや、面格子やシャッターを設置する、防犯フィルムを貼り付けるなど、さまざまな防犯対策が挙げられます。
一方で、どれかひとつの防犯対策ではスキが生まれてしまうことも多いため、いくつかの防犯対策を組み合わせることが大切です。
もし防犯面に不安がある場合は、専門業者に依頼することで防犯性の高い設備を教えてもらうこともできますので、相談してみるといいでしょう。
ぜひ本記事を参考にして、クレセント錠周辺の防犯対策をしてみてください。