【プロが解説】ペアガラスに取替えるメリット、デメリットについて

ガラス修理

今現在使用されている窓ガラスを、ペアガラスに交換する事を検討されている方向けの記事内容となります。

・ペアガラスって本当にメリットがあるのかな?

・ペアガラスのデメリットについてもしっかり分かっていきたいな。

・内窓とどちらにするか悩んでいるけど、どちらがよいのかな?

この様な疑問にお答えしています。ご興味のある方はご一読下さい。

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ペアガラス取替にはアタッチメント付きペアガラスを選びましょう。

ペアガラスのメリット、デメリットを解説する前に、まずは取替用のペアガラスについて理解しておきましょう。

ペアガラスへの取替はアタッチメント付きペアガラスアタッチペアと略して言ったりします)で行う事が多いです。それは、既存のサッシの溝幅との兼ね合いで、通常のペアガラスでは既存サッシの溝幅に入らない可能性が高いからです。

アタッチメント付きのペアガラスは、ペアガラス本来の厚みをアタッチメント部分で小さく(細く)している為、既存サッシの溝幅に適応できる様に工夫された商品なのです。取替用、リフォーム用のペアガラス商品になります。

具体的には、木造住宅の単板が入っている通常のサッシ溝幅は9~11mm程度です。

一方、ぺガラスはガラスの構成により

透明3mm(厚み)+空気層6mm(厚み)+型板4mm(厚み)の様な構成になります。ガラスの厚みを5mmや6.8mm(網入りガラス)にする事もあります。

3+6+4=13mmとなるため、良く使用されている9mm~11mm開口のサッシには取付できません。この様な事を解消する為にアタッチメント付きペアガラスがあります。アタッチメント部分は9mm開口のサッシに取り付ける事が出来る様に細くなっています。

ペアガラスに取替える時には、その厚みにも注意してアタッチメント付きのペアガラスと言う商品があるという事を覚えておきましょう。

ペアガラスに取替えるメリット

ぺガラスに取替えるメリットは、お部屋の断熱性能の向上、結露対策、防音対策が挙げられます。

断熱性能の向上

冬は暖かく、夏は涼しく、快適な暮らしは窓から改善する事がおすすめです。

現在お使いの単板ガラスは、3mm~4mmが一般的な厚みです。網入りガラスで6.8mmとなります。壁の面積に対してガラスの割合を見て見ると面積の大半が窓で占められている部分があるのではないでしょうか?壁には断熱材などが入っており、外からの影響を受けにくくする一方で室内の暖かい温度や、冷房でしっかり冷えた冷気を外に出しません。窓ガラスは外の暑さや寒さ、また真夏の日差しの影響を受ける事は多く、室内の環境に悪影響をもたらします。

ぺなガラスを導入する事はこの様な窓によって生じる断熱に対する影響を抑える効果があります。

結露対策

窓の結露はカビの発生や床、壁の劣化にも影響を与えます。窓ガラスがベチャベチャになって朝毎日の様に雑巾で拭きとるのは大変ストレスを感じるものです。

ペアガラスに取替える事によりこの様なガラスにつく結露を解決、和らげる効果があります。

防音効果

2枚のガラスと空気層で構成されているペアガラスには防音効果も期待できます。音は振動によって伝わりますので、音の伝わりを遮断する為の障害、距離により音の伝わりが軽減されます。ペアガラスを設置するという事は単板ガラスに比べ障害となるガラスが1枚、空気層が1層増える事になりますので、従来の単板ガラスよりも音の伝わりは鈍くなると言う事です。その為、いままで気になっていた音の軽減が期待できます。

ペアガラスに取替えても期待できない事(デメリット)

ペアガラスに取替えたとしても期待できない部分について解説して行きたいと思います。もともと期待していた事が叶わないのでデメリット項目として取り上げています。現在の単板ガラスよりの機能向上しないと言う意味ではありませんのでお間違いない様に。

結露対策

ペアガラスに変更する事により、結露の軽減が可能な事は前述に示した通りなのですが、実は1点留意する事があります。それはサッシ部分の結露は改善しないと言う事です。

ガラスはペアガラスになり結露が無くなったとしてもサッシ部分は従来と同じものです。この部分の結露が改善する事はありませんので、「せっかくペアガラスにしたのに結露が完全に無くならない」とガッカリされる方もいらっしゃいます。

あくまでも窓ガラスの部分だけ改善が期待できるという認識でご検討されて下さいね。

防音効果

防音効果にしても、必ず軽減出来るとは行きそうにありません。実は音の周波数によっては単板ガラスよりペアガラスの方が向かい合ったガラスの為、音を反響してしまい透過させる事があります。特定の周波数に関して起こる現象なので基本的には防音効果が期待できるものの慎重に検討する必要性があるという事です。

全ての騒音、周波数に対しても防音効果が期待できると過度な思いは抱かない方が良いので、この点もデメリットとしています。

サッシが重くなり戸車に負担がかかる

機能性ではありませんが、使用感としてデメリットがあります。ガラスが2重になりますので、ガラス部分の重量が約2倍になります。

サッシの戸車などはそもそも2枚ガラス(ペアガラス)を想定している訳ではありませんのでサッシの開閉の度に「重くなった」と感じる様になるかもしれません。合わせて、重量による負担の為にサッシ戸車が早々に傷んでしまう可能性も増大します。

内窓とペアガラスどちらが良い?

ペアガラスへの取替の時に一緒に検討されるのが内窓です。内窓にも断熱性能向上、結露対策、防音効果など類似した効果が期待できます。

個人的には内窓の方がお勧めですが、取付スペースの確保や窓サッシが内側にもう1枚設置される為に有効スペースが損なわれるなどのデメリットもあります。

内窓とペアガラスを単純に比較すると、機能性、その他ペアガラスのデメリットと言える部分は全て解消されますので一見内窓方が優れています。ただ逆に内窓のデメリット

・部屋の有効スペースが損なわれる

・換気や外に出る為に窓を開ける時は2回窓の開け閉めをしないといけなくなる。

この様な内窓特有のデメリットが発生してしまいます。

この点も十分に比較した上で最終的に判断する様にしましょう。

まとめ

本日は、ペアガラスのメリットデメリットについて解説してみました。また、ペアガラスと同様の機能を持つ内窓についても触れています。お値段も張る商品なので慎重に検討されて下さい。

まずは試しに1部屋だけで効果を確認するなどの計画を立てて見られてはいかがでしょうか。

この記事の担当者(執筆/監修)
安部圭一

株式会社スマイクリエイト代表取締役/1972年5月 福岡県生まれ
・賃貸不動産経営管理士<登録番号(1)057435>
・三協アルミ(一新助家)加盟店

20代の頃は、水道メンテナンス業務を約6年経験、2003年(31歳)に老舗サッシ屋に入社。ガラス・サッシ・ドアの修理リフォーム業務に従事。その間、アパート2棟を新築、建築から修理まで住宅について様々な体験を通じ知識の習得、キャリアを積んでいく。

2019年5月にネット集客に特化したサッシ・ガラス屋ビジネスを創業。ネット集客ができる強みを生かし、集客から施工まで一貫して自社完結できるビジネスを成立させる。この事により、お客様へ、お得な料金、安心した修理リフォームサービスを提供できる仕組みを構築した。

より一層の顧客満足・従業員満足・社会貢献を目指し、トライ&エラーの毎日を奮闘中。

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