今年は換気が重要と言う事で新規網戸作製のご依頼が例年になく多いです。
介護施設、病院、保育園、学習塾、美容室、人が集まる場所で「新しく網戸を設置したいのですが、ご対応可能ですか?」この様なお問合せが4月後半から毎日数件の客様からお問合せ頂いております。多い時には1日に15件程のお問合せがあります。
家中の窓に網戸を設置したい、施設の全ての窓に網戸を設置したい。この様なお問合せも多く、とある施設で46窓の新規網戸作製の受注を頂きました。
その他にも12窓分の網戸やドアの様の網戸(LIXILしまえるんですアルファ―、セイキ販売のアルマーデⅢ」など、飛ぶように受注させて頂いております。
全国的にこの様な風潮の様で、前述のLIXIL製品やセイキ販売製品は生産が追い付かなくなり一部の商品は納期までに1~2ヶ月もかかるとメーカーから通知がきました。
本日はそんな新規網戸作製についての流れを解説して行きたいと思います。
新規網戸作製までの流れ(網戸の種類を特定する)
新規網戸を作製する為には、まず現地調査を行い、通常網戸・持ち出し網戸・箱型網戸の選別をしなくてはなりません。
通常網戸
木造住宅には殆どこの通常網戸が適応できると思います。通常網戸を設置できる条件としては、窓のサッシと網戸を取付けるレールの幅が7mmほど開いている必要があります。最近の新築住宅は引き渡しの時に網戸が設置されていない物件も多々あるようで、新築なのに網戸がないので作って欲しいと言われる事も多いです。
その様なご住宅はこの通常網戸で対応します。
持ち出し網戸
非木造の住宅で使用する可能性がある網戸です。通常網戸が取り付かないビル用サッシなどで「どうしても網戸が必要」と言うニーズに答える為に、本来はサッシと網戸の取付けスペースが7mm程開いてないと通常網戸は取付できませんが、この7mmのスペースが2~3mmでも設置する仕様を”持ち出し網戸”と言います。通常網戸を改良して「持ち出し部品」を取付ける事により狭いスペースでも網が取付られる様になります。
もしくは、ビル用の持ち出し用網戸(少々高いです)で対応する事が可能です。
箱型網戸
箱型網戸や袋型網戸、団地用網戸などの名称で呼ばれる網戸です。箱型網戸は主に市営団地や県営団地などに取り付ける事が多いです。
サッシの一部分が外側に出っ張ているので通常網戸や持ち出し網戸が取り付けできない事時に使用します。主に片側の窓しか網戸を活用する事が出来ないのが欠点です。
新規網戸作製までの流れ(寸法を測る)
網戸の種類を判断したら次に新規網戸を作製する為に採寸します。
通常網戸の採寸方法
通常網戸の採寸方法は、まず、外側のサッシの横幅を測ります。この寸法が新規網戸を注文する時のW(横幅)です。次に高さを図ります。
高さは下のレールの立ち上がり部分から、上にレールの先端までのサイズです。
内寸(うちすん)と言われる寸法で、網戸を取付けるサッシの上下内側のサイズを測ります。このサイズに10~12ミリをプラスしたサイズが発注寸法になります。
持ち出し網戸の採寸方法
持ち出し網戸も基本的には通常網戸と同じ採寸方法です。通常網戸に持ち出し部品を取付狭いサッシ間隔に網戸をはめ込むイメージです。サッシと持ち出し部品が干渉する事もありますが”仕方ない”と諦めるしかないです。通常網戸を発注すると戸車なども勿論セットで付いて来ますが、戸車は必要ありませんので(持ち出し部品に付属されているため)取り外すか、もともと付けない様に作製依頼をかけます。
箱型網戸
箱型網戸はちょっと難しいです。サッシ出っ張りをかわさなければなりません。外側から見た状態でしっかり窓を閉め、サッシの出っ張りをかわした所までのサイズが横幅となります。高さは通常網戸と同様で大丈夫です。
新規網戸作製までの流れ(納期)
納期は工場の込み具合などによって変わりますが、発注後一般的に2~4日で製品として出来上がって来ます。お客様のご都合と業者の予定も踏まえ7日前後が一般的な納品日となります。
まとめ
本日は新規網戸作製までの流れを解説いたしました。
網戸種類の特定
種類に応じた採寸
発注後の納期日程
この様な順序で新しい網戸がお届けされます。まっさらな網戸は爽やかな風を届けてくれますね。