賃貸住宅にお住いの方から「窓が開かない」とか、「窓が閉まらない」とか、ご相談を受ける事があります。些細な原因がトラブルを引き起こしている事もあれば、根本的に修理をしなくてはならない事もありますが、賃貸に入居されている方からすれば、一刻も早くトラブルを解決したいのは想像に難くないです。
そこで本日は、賃貸住宅にお住いの方が窓の開閉トラブルに遭った時適切だと思う解決方法を専門家の視点からアドバイスして行きたいと思います。
賃貸住宅で窓が”開かない””閉まらない”時の対処法
賃貸住宅にお住いの方は、住宅設備で起こるトラブルに対しての対処法として、賃貸管理会社もしくは賃貸人(貸主)に報告する、相談すると言う行動が最も適切です。自分の判断で設備の不具合を直そうとし、万が一状態が悪化した場合「こんなはずではなかった!」と後悔をする羽目にならないとも限りません。
しかし、休日などで賃貸管理会社や貸主と連絡が取れない時もあるでしょう。その様な時に窓が閉まらないなど防犯的にも早急に修理する必要が発生した時にはどうすれば良いのでしょうか?
下記に自分で修理する方法、チェックするポイントを記載しています。ご自身で出来そうであれば一度試しにチェレンジしてみてはいかがでしょうか。自分で出来ない場合は、自腹覚悟で業者に修理をお願いする事になります。
時間の余裕があれば、何度か賃貸管理会社(もしくは貸主)に電話を掛けて、折り返しがあるまで待ってみる事も大切です。
窓が”開かない””閉まらない”状態を自分で修理する
窓が開かない、閉まらない原因はいくつかあります。順番に確認して行きましょう。窓の開閉トラブルは原因が同じと言う事も少なくありません。共通原因と個別の原因に分けて説明します
共通原因-窓の開閉トラブルを自分で修理する方法
窓が”開かない”閉まらない”共通の原因は下記3点です。
サッシのレールに異物が挟まっている
サッシの溝を見て下さい。玩具や小物などレールに挟まっていませんか?異物を取り除けばサッシの動きが良くなる事があります。
サッシ戸車が壊れている
窓が以前から重くなってきていた場合や引きずった様に窓サッシの開閉をしていたケースでは、サッシの下に取付けられている戸車がとうとう寿命を迎えたと言う可能性も高いです。
この様な時でも一時的に窓の開閉を行えます。窓を両手でしっかり持って少し浮かしながら移動させて下さい。開けたり、閉めたり出来ると思います。
サッシの上枠に窓が当たって動かない
木造アパートで築古物件では窓枠の上部が下がって窓サッシと干渉する事があります。窓の中心部分で”噛んで”しまい窓が動かなくなるのです。戸車の高さを低くする事で修理出来る事があります。窓の側面下側に戸車調整用のドライバー挿し込み穴がありますのでプラスドライバーを挿し込んで左方向(時計回りと逆)に回すと戸車の高さが低くなります。
個別の原因-窓が開かない
ここからは、”窓が開かない原因”と”窓が閉まらない原因”それぞれ個別の原因となります。まずは、窓が開かない原因からです。
クレセント錠や補助錠が掛かっている
新しく引っ越してきたばかりの賃貸住宅だと、窓や設備の扱いも慣れておらずうっかりクレセント錠や補助錠がかかっている為に窓が開かないという事もあります。窓の錠が全て完全に解除されているか確認しましょう。
気圧の関係で窓に圧がかかっている
最近のマンション等気密性の高い建物は、室内と室外の気圧の関係で窓が外気に押し付けられて開きづらくなる事があります。換気扇やレンジフードを弱にしたり給気口を開く事で負圧のバランスをとりトラブルを解決しましょう。
個別原因-窓が閉まらない
網戸に干渉している
窓と網戸はかなり接して取付られています。そのため窓を勢いよく開けた拍子に網戸の一部と噛んでしまい窓を閉める時に動かなくなる事があります。外側に回って網戸を一度取り外せば問題解決する事もあります。
まとめ
いかがでしたか?賃貸住宅で窓の開閉トラブルに見舞われた時の対処法についてサッシ修理の専門業者視点でアドバイスさせて頂きました。
繰り返しになりますが、対処法としては、基本的には自分で対応する前に、賃貸管理会社か貸主に相談するのが正解です。何度連絡しても連絡が取れない場合、且つ防犯的に放置できない状態に時に、自分で修理が出来ないか検討する様にして下さいね。自分で修理をして上手く直れば良いですが、余計に悪くなった場合は修理費用を請求されかねません。
また、現状 窓の開閉に違和感がある場合は、完全に開閉出来なくなる前に早めに賃貸管理会社(貸主)に相談しておきましょう。