おしゃれなカフェや病院、デパートなど、さまざまな場所に使用されているガラスブロックですが、実は一般的な住宅にも取り入れることができるのです。
出先で見かけても”おしゃれ”というイメージ以外を持つことも少ないと思いますが、ガラスブロックの構造から住宅にも意外なメリットがたくさんあります。
一方でいくつかのデメリットも存在するため、総合的に判断してガラスブロックを取りれるといいでしょう。
そこで本記事では、玄関にガラスブロックを設置するメリットとデメリットについて詳しく解説します。
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玄関にガラスブロックを設置するメリット
玄関にガラスブロックを設置するメリットは以下の通りです。
- 断熱性に優れている
- 遮音性に優れている
- 採光性に優れている
- 防犯性に優れている
- デザイン性に富んでいる
- 結露が発生しにくい
それぞれのメリットについて、以下で詳しく解説します。
断熱性に優れている
ガラスブロックの中心には「中空」と呼ばれる空気層が存在しているため、断熱性能に優れています。
窓やドアなどの開口部は熱の出入りが盛んに行われるため、開口部の多い玄関は夏は暑く冬は寒くなりやすいですが、断熱性能の高いガラスブロックであれば外気に影響されることが少ないため、快適に過ごしやすいです。
遮音性に優れている
ガラスブロックの「中空」の気圧は0.3気圧ほどとなっており、ほぼ真空状態となっているため、遮音性にも優れています。
そのため、玄関の近くに大道路があったりと騒音がする場所であっても、ガラスブロックであれば騒音を防ぎつつ設置することができるのです。
採光性に優れている
ガラスブロックはガラスで作られているため、当然採光性には優れています。
とはいえ、一般的な窓ガラスとは異なり、なかに空気層があることやすりガラスや「たまゆら」と呼ばれる光を屈折した状態で取り入れることのできる加工など、さまざまな加工をすることができるため採光量を調整することができ、必要な太陽光だけを取り入れることができるのです。
そのため、優しい光だけを取り込むように配置・加工することや、玄関をより明るくするために採光量の多いガラスブロックを使用するなど、調整することもできます。
防犯性に優れている
ガラスブロックは二重構造となっており強度が非常に高いため、防犯性にも優れています。
「財団法人都市防犯研究センター」が元泥棒を対象に侵入を諦める時間について調査をおこなったデータによると、泥棒が空き巣を試みてから侵入を諦めるまでの時間が「2分以内」が17%ほど、「2分〜5分以内」が51%となっているため、5分以上侵入されない構造が防犯上では求められますが、ガラスブロックが5分以内に破られる心配はほとんどないため、防犯上も安心と言えるでしょう。
デザイン性に富んでいる
ガラスブロックは透明なガラスだけではなく、カラーガラスを使用することができたり、特殊加工をすることができるため、非常にデザイン性に富んでいます。
特殊加工としては、ガラス表面全体にフロスト加工することで不透明にする「フロスト・プレーン(透光不透視ガラスブロック)」や、乳白色の光で空間層を満たすことで紫外線を大幅にカットできる「オパリーン/オパリーンネオ(透光不透視ガラスブロック)」など、目的に応じた加工をすることができます。
また、ガラスブロックの配置を縦だけではなく斜めに配置することでもデザインを変えることができるため、玄関のデザイン性にこだわりたいという方にもおすすめです。
結露が発生しにくい
寒暖差の激しくなる玄関は結露が発生しやすい場所ですが、ガラスブロックは「中空」のおかげで結露が発生しにくいです。
窓ガラスに結露が発生してしまうと、カビの原因にもなりますが、結露の発生しにくいガラスブロックはカビの心配も必要ないでしょう。
玄関にガラスブロックを設置するデメリット
玄関にガラスブロックを設置するデメリットは以下の通りです。
- 重量があり壁の強度が求められる
- 一般的な窓ガラスよりも費用が高額
- 施工できる業者が多くない
それぞれのデメリットについて、以下で詳しく解説します。
重量があり壁の強度が求められる
ガラスブロックは非常に重量のあるガラスとなるため、設置をするためには重量に耐えられる強度のある壁が必要となります。
ガラスブロックの重量はサイズや種類によって多少異なりますが、145×145×95mmのガラスブロックであれば、1m2当たりの重さは110kgほどとなることが多く、一般的な壁や建材では耐えることのできない重量となるのです。
そのため、新築の場合はガラスブロックを設置できるだけの強度を持つ建材を使用すること、リフォームなどでガラスブロックを導入する場合は壁全体を強度の高いものに補強工事する必要がある場合もあるということを覚えておくといいでしょう。
一般的な窓ガラスよりも費用が高額
一般的な玄関のガラスを交換する費用は10,000円〜30,000円ほどですが、ブロックガラスを設置する費用は50,000円〜100,000円ほどかかるケースもあります。
ガラスブロック本体の価格は数千円ほどと高額ではありませんが、設置することおよび壁全体の補修工事を考慮すると一般的な窓ガラスよりも高額になってしまうのです。
また、補修工事の内容によっても設置費用は大きく異なるため、200,000円以上かかる場合もあります。
このように、ブロックガラスの設置費用は高額になることも多いため、どのくらいのコストがかかるのかを見積もりで確認するようにしましょう。
施工できる業者が多くない
ガラスブロックの設置は専門的な知識が必要となるため、リフォーム業者であってもガラスブロックの設置ができないこともあります。
そのため、普段から付き合いのある業者がガラスブロックを取り扱っていない場合、ほかの業者を選ぶ必要があるのです。
まとめ
本記事では、玄関にガラスブロックを設置するメリットとデメリットについて詳しく解説しました。
ガラスブロックのメリット・デメリットを以下の表にまとめました。
メリット | デメリット |
断熱性に優れている遮音性に優れている採光性に優れている防犯性に優れているデザイン性に富んでいる結露が発生しにくい | 重量があり壁の強度が求められる一般的な窓ガラスよりも費用が高額施工できる業者が多くない |
ガラスブロックは機能性・デザイン性ともにメリットが多い建材ですが、費用が高額になるというネックが存在します。
とはいえ、ガラスブロックを玄関に取り入れることで一般的な窓からは取り入れられない採光ができることや、デザイン性に富んでいることから玄関の空間にこだわることができます。
ぜひ本記事を参考にして、メリットとデメリットの両側面を理解して玄関にガラスブロックを取り入れてみてはいかがでしょうか。