木製サッシとは?メリット・デメリットなどを知って後悔しない住まいにしよう

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家を建てたりリフォームしたりする際、サッシの素材に悩むことがあるでしょう。

最近の日本の住まいはアルミ樹脂複合サッシまたは樹脂サッシが増えつつある一方で、木製サッシの普及率は1%に満たない状況です。日本では木製サッシが珍しい存在ですが、自然の風合いに魅力を感じて採用を検討している方も多いのではないでしょうか。

そこで今回は、木製サッシの特徴やメリット、デメリットなどを解説していきます。

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木製サッシとは?

木製サッシとは、名前の通り木でできた窓枠のことです。

木製サッシは日本では珍しいですが、北欧では普及率52%と主流のサッシです。寒冷地である北欧では冬でもあたたかさを維持できる断熱性重視の家づくりをする傾向にあり、木製サッシを採用する住まいが多いといえます。

というのも、住宅における熱の流出・流入率は開口部にあたる窓が最も高く、冬場では室内の暖かい空気の58%は窓から逃げるというデータがあります。

そのため、室内の暖かい空気が逃げないようにするためには、窓の断熱性を高めることが重要であり、結果的に北欧では熱伝導率の低い木製サッシの普及率が52%に達しているのです。

窓のサッシは大きく分けて4種類

窓のサッシは大きく分けて4種類あります。

種類           普及率(日本)    特徴
アルミサッシ62%日本で主流のサッシだが、断熱性能が低いうえに結露しやすい。
アルミ樹脂複合サッシ  30%価格・性能ともにアルミサッシと樹脂サッシの中間であり、コストパフォーマンスの高いサッシ。
樹脂サッシ7%断熱性が高く、アルミの熱伝導率を1とすると樹脂はその1,000分の1程度であり、夏は涼しく、冬は暖かい住まいを実現しやすいが、価格はアルミサッシの約2倍。
木製サッシ1%断熱性を重視する家づくりが主流の北欧では採用率が52%と主流のサッシで、樹脂サッシよりもさらに断熱性が高いが、値段も高く日本ではあまり普及していない。
参考資料:家づくりコラム

このようにサッシは大きくわけて4種類あり、断熱性が高くなるにつれて価格も高くなる傾向にあります。

日本ではアルミサッシが主流となっていますが決して高性能とは言えないため、より快適な住まいを実現するためにアルミ樹脂複合サッシや樹脂サッシを採用する住まいも増えています。

木製サッシのメリット

ここでは、木製サッシのメリットについて解説します。

断熱性が高い

木製サッシの魅力は、断熱性能に優れていることでしょう。

物質の熱の伝わりやすさを示す値のことを「熱伝導率」と言いますが、素材ごとの熱伝導率は以下の通りです。

素材        熱伝導率(W/m・k)
木材0.09~0.19
プラスチック0.18
40
アルミニウム175
参考資料:日本木製サッシ工業会

冬の屋外で鉄やアルミでできたの柱などに触れると氷のように冷たく感じますが、同様の条件で木の触れてもそれほど冷たく感じないのは熱伝導率の違いによるものです。

熱伝導率の差はサッシに採用する素材にも表れ、アルミサッシだと夏は暑く、冬は冷たくなる一方で、木製サッシだと屋外の気温が影響しにくくなります。

自然の風合いを生かしたあたたかみのある空間になる

木製サッシは見た目にも魅力があり、自然素材ならではのあたたかみある空間になります。

和風・洋風どちらのテイストにも馴染みやすく、木製サッシがアクセントとなっておしゃれな空間を演出できるでしょう。

結露しにくい

木製サッシは結露しにくいのもメリットの一つです。

結露は室内と室外の温度差、さらに飽和水蒸気によって起こる現象ですが、アルミサッシはサッシ部分が冷たくなるため、室内との温度差が生じて結露が発生しやすい傾向にあります。結露はただ水滴がつくだけでなく、カビが発生したり、住宅そのものの劣化につながったりするため、住宅を長持ちさせるためには結露の発生しない住宅にすることが大切です。

木製サッシなら熱伝導率が低く、サッシと室内の温度差が生じにくいため結露しにくく、大切な住宅を長持ちさせることにもつながります。

木製サッシのデメリット

魅力の多い木製サッシですが、デメリットもあります。デメリットについて理解しないまま採用すると後悔することもあるため、理解したうえで採用を検討しましょう。

ここでは木製サッシのデメリットについて解説します。

価格が高い

木製サッシは値段が高いことがデメリットの一つです。

窓サッシの値段はサイズや開閉方法、使用するガラス、施工方法などで変わるため、一概に比較するのはむずかしいですが、

たとえば、140×170cm程度の引き違い窓を採用するなら、アルミサッシが約3~5万円であるのに対し、木製サッシは6~30万円が相場であり、数倍の価格差があります。

木製サッシは素材が高く加工にコストがかかることに加え、複層ガラスをはじめとする断熱性の高いガラスを採用するケースが多いため相場が高くなっています。

住宅には複数個所に窓があるため、すべてを木製サッシにするのはかなり高額な費用がかかるといえるでしょう。

定期的なメンテナンスが欠かせない

木製サッシは定期的なメンテナンスが欠かせないため、掃除すら面倒に感じるという方にとってはデメリットに感じられるポイントではないでしょうか。

木製サッシは雨風や紫外線にさらされることで少しずつ劣化するため、3~5年に一度メンテナンスをしなければなりません。メンテナンスをしないまま放置すると木材が水分を吸収してカビが発生したり、変色したりしてしまいます。

しかし、木製サッシはメンテナンスさえすれば100年以上の耐用年数があるといわれています。樹脂サッシの耐用年数は50年ほどなので、手入れさえすれば長持ちできるできるのが魅力ともいえます。

木製サッシのメンテナンスは何を行う?

木製サッシのメンテナンスの具体的な内容ですが、木材保護の塗料を塗ることです。状態によってはヤスリをかけてから塗装を行います。

塗装のタイミングは3~5年に一度なので頻度は多くありませんが、サッシにカビが発生していたり、変色がみられたりする場合は、その都度メンテナンスが必要となります。

メンテナンスは自分で行うことも可能ですが、自分でするのがむずかしい場合は業者に依頼するのがおすすめです。

まとめ

今回は木製サッシについて解説しました。

日本における木製サッシの普及率は低いですが、断熱性重視の家づくりを行う北欧では主流のサッシとなっています。断熱性の高さや自然の風合いは木製サッシならではの魅力ですが、高額であることやメンテナンスが欠かせないことなどはデメリットといえるでしょう。

ぜひ今回の記事を参考に、後悔のない窓サッシを検討してみてください。

この記事の担当者(執筆/監修)
安部圭一

株式会社スマイクリエイト代表取締役/1972年5月 福岡県生まれ
・賃貸不動産経営管理士<登録番号(1)057435>
・三協アルミ(一新助家)加盟店

20代の頃は、水道メンテナンス業務を約6年経験、2003年(31歳)に老舗サッシ屋に入社。ガラス・サッシ・ドアの修理リフォーム業務に従事。その間、アパート2棟を新築、建築から修理まで住宅について様々な体験を通じ知識の習得、キャリアを積んでいく。

2019年5月にネット集客に特化したサッシ・ガラス屋ビジネスを創業。ネット集客ができる強みを生かし、集客から施工まで一貫して自社完結できるビジネスを成立させる。この事により、お客様へ、お得な料金、安心した修理リフォームサービスを提供できる仕組みを構築した。

より一層の顧客満足・従業員満足・社会貢献を目指し、トライ&エラーの毎日を奮闘中。

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