内窓は最近メジャーなワードになってきていますので、内窓や二重窓と聞いて”ピン”とくる方も多くなってきたと思います。
テレビCMやホームセンターの広告でも目にする事が多くなりインターネットで内窓と検索すると多種多様の情報にアクセスできます。
内窓設置で期待できる効果は主に窓の結露防止、遮熱・断熱効果、防音効果、防犯効果と言われています。今回はこの中でも防音効果に関する事項に焦点を絞り、当社で施工を行ったお客様からのヒアリングも交え記事を作成しました。
実はこの防音効果については、お客様により、あまり効果がなかった!と仰る方や、内窓を設置する事で防音効果があった。と仰る方までいらっしゃいます。詳しく解説して行きますね。
また、内窓の設置する事によりデメリットは「【後悔しない】内窓(二重窓)取付のデメリットを知っておこう!】←こちらで詳しく解説していますのでご興味のある方は参考にされて下さいね。
それではいきましょう。
八幡東区のガラス屋。窓ガラス修理交換、サッシ修理交換、玄関ドアリフォーム、窓交換、フロアヒンジ修理調整、新規網戸作製(網戸新調・プリーツ網戸取付)。窓とドアの事なら窓店へお任せ下さい。
内窓によって期待できる防音効果
そもそも何故、内窓は防音効果があると言われているのでしょうか?
理由は、既存の窓(いま設置されている窓)の内側に新しく窓を設置する事により空気層ができます。この空気層により外部から入ってくる音を軽減させる事が出来るという事なのです。別の見方をすれば室内で発生するテレビの音や笑い声など大きな音が外に漏れるのを防ぐ効果も期待できます。
数値で防音効果を確認
では、防音効果という”ボヤ~”とした効果をどの様に伝えれば全ての皆様が同じ認識で確認できるのか?
LIXILさん(インプラスという内窓メーカー)が分かりやすくまとめたデータがこちらです。
音を伝える数値にはデシベル(dB)といいます。このデシベルの数値が大きければ大きいほど、うるさい騒音と言う事になり
車のクラクションを1メートルの距離で聞けば110デシベルに感じるとされています。
新幹線の騒音を30メートル離れた所で聞けば100デシベル
電車の騒音を30メートル離れた所で聞けば90デシベル
交通量の多い道路での騒音も30メートル離れた場所では80デシベル
ちなみに普通の会話は60デシベル
事務所や図書館で、50デシベルや40デシベル相当だとされています。
主な騒音を数値に変換した上で、内窓を設置するとどのくらい遮音(防音)されるのか?
LIXILさんのホームページを確認すると既存の窓に内窓をプラスで設置する事で、40デシベル程度軽減できるとされています。
もちろん人の感じ方や音の種類によっても多少前後すると思われますが、交通量の多い道路の騒音を30メートル離れた場所で80デシベルでしたが、これがマイナス40デシベルなので、図書館という静かな場所の代名詞と同じ40デシベル相当まで遮音(防音)効果が期待できると言う訳です。
内窓設置に防音の効果なし!?なぜ?
前述でしたデータ上では明らかに防音効果が期待できる内窓ですが、なぜ、内窓を設置しても防音効果がなかったなどと言う声が聞こえてくるのでしょうか?
簡単に言うと、音の種類と選択した内窓のガラスの相性が悪いという事、個人差により感じ方が違う。
この2点が原因だと推測します。
音の種類と選択した内窓のガラスの相性が悪いとはどういう事なのか?
音の種類とは周波数の事で、低い音と高い音では周波数が違います。
外部の騒音を遮音する目的、または室内の音を漏らさない目的で内窓を設置する場合、音の種類と内窓で採用するガラスの種類を考慮する必要があり、この部分が無策だと内窓を設置しても効果がなかった!と悔やむ事になるかもしれません。
例えば学校のすぐそばに住んでいて、子供のかん高い声やチャイムの音に悩まされている方と、幹線道路傍の騒音とでは、音(周波数)の違いがあるという事は想像出来ると思います。
内窓を設置する時に、業者の方から「それではガラスの構成はどうしましょうか?」と質問されると思います。内窓には単板(3mm、4mm、5mm)の厚みの物やペアガラス(複層ガラス)などのガラスが用意されており、どのタイプにするのかガラスを選択しなくてはなりません。
もちろん選ぶガラスによっても価格が変わってくるので、予算も考慮しながらガラスを選択します。
一方で、ガラスには共鳴透過とコインシデンス効果と言われる性質があり、この事も十分に考慮する必要があります。
共鳴透過とは・・・ペアガラス(複層ガラス)に起こる現象で、特に3mm+3mmの同じ厚みのガラス2枚が近い距離にあると発生しやすいです。音に近いガラスが音を受けて内部の空気層に音を伝達、空気層をバネとしもう一方のガラスに共鳴、その結果、ある一定の周波数を通してしまう現象がおこります。
コインシデンス効果 とは・・・単板ガラスのサイズ(厚み)によってある一定の周波数の音がガラスを通り抜けてしまう事です。厚み3mmガラスでは4,000Hz付近の周波数が通り抜け、厚み5mmガラスでは2,400Hz付近の周波数の音が通り抜けるとされています。周波数は数値が小さいほど低い音となります。網入りガラス、ガラス厚6.8mmでは、1,800Hzの音を透過してしまいます。
ちなみに一般的な日常会話は250Hz~4,000Hzの間の周波数で、例えば黒電話の音が3,500Hz付近、小鳥の鳴き声が4,000Hzを超えるぐらいと言われています。
※これは、一般的な遮音とガラスの関係性を現した現象です。内窓の効果としてダイレクトに影響するものではないと考えますが選ぶガラスによっても効果の違いがあるのか程度の参考としてご確認下さい。
個人差により感じ方が違う
防音効果は10dBも下がればかなり効果が実感されると言う方がいらっしゃる一方でまったく効果がなかったと感じられる方もおられる様です。
当社が実際に伺った、賃貸物件でのお客様の事です。こちらのお客様は中国からお仕事で日本にこられたと仰っており、賃貸の管理会社様の紹介で、当社に内窓設置のご依頼が入りました。中国からの入居者様は自然の多い静かな土地にお住まいだったそうで、福岡の都心の騒音がとても苦痛だと言う事です。管理会社様に相談され、入居者様負担で内窓を設置したのですが、管理会社様は、「あ~これくらいが限界ですよね~やはりあまり防音効果はないですね~」と仰る一方、中国の入居者の方は「凄く静かになりました!お金を払う甲斐があります!」と大変お喜びになっています。
管理会社の方も「で、ですよね。。かなり静かになりましたね~いや~良かった、良かった!」とこの様な会話をした事を覚えています。
個人の感じ方とは不思議なもので、同じ環境にいても防音効果の感じ方が人それぞれです。
内窓の防音効果がある!と言う方がいる一方、内窓の防音効果は無い!という方もいらっしゃるのは凄く自然な事のような気がします。
まとめ
本日は、内窓に防音効果があるのか、ないのか?についてクローズアップした記事となります。個人的な結論としては、データ上は内窓の防音効果は認められるものの、ガラスの種類によっても一定の周波数(音)が通り抜ける事もあります。内窓を設置した場合においても何らかの現象が起こる可能性も否定できず、また個人差によっても効果の感じ方が異なります。
この様な事から、個人的な意見として、内窓の防音効果を伝えた時には意見が分かれるのではないかと思います。まずは、1窓から設置し効果があれば2窓、3窓と追加していく計画で進めれば納得の結果となるのではないでしょうか。