2021年から2022年11月28日まで行われていた、内窓・ガラス交換・窓リフォームの補助金制度「こどもみらい支援事業」は予算を使い切ってしまったので、期限の2023年3月31日を待たずに、2022年11月28日に受付を終了しています。約4か月も早い終了で、「これから内窓を取付けしようと真剣に検討する時期だったのに!」と残念な思いをされている方もいらっしゃるかもしれません。
でも、安心して下さい!大丈夫です。
実は、こどもみらい支援事業が打ち切りされる約3週間前の2022年11月8日に 超強力な、窓の断熱に関する補助金事業が経済産業省などの省庁から発表されました。今回も国が予算を付けて窓リフォーム、窓断熱の後押しをしてくれます。
詳しくは経済産業省が発表しているコチラのページからご確認下さい。
本日は、2022年11月から2023年12月31日(予定)に使える、内窓・窓リフォーム・窓断熱の補助金について解説したいと思います。
※注意3※【2023年に内窓補助金活用できなかった人は2024年最新情報へGo!】
2023年11月5日に新しく記事を更新しました。今年度の補助金終了の情報と次回の内窓や窓リフォーム関連についてのお知らせです!
※注意2※
2023年2月17日に新しく記事を更新しました。新たに気づいた、分かった事が記載されていますので、合わせてご確認下さい。(一部更新されています)
※注意1※
2022年12月22日の情報を基に作成した記事になります。まだスタートして間もないため、内容が変更になる可能性もあります。最新情報はアップして行きますが、より正確な情報は、経済産業省及び環境省のページでご確認下さい。
福岡市早良区で内窓取付や窓リフォームをご検討中の方は、地元業者の窓店(マドミセ)がご対応可能です。補助金登録業者なのでお気軽にお問合せ下さい。専用ページはこちら。
新しく創設された、内窓取付・ガラス交換・窓リフォームの補助金制度とは?
令和4年(2022年)11月8日に閣議決定された窓断熱の補助金は次の2つです。下記2つの他に、「高効率給湯器導入促進による家庭部門の省エネルギー推進事業費補助金」も閣議決定されましたが、こちらは、窓断熱とは異なりますので今回は取り上げません。ご了承下さい。
1.先進的窓リノベ事業(住宅の断熱性能向上のための先進的設備導入促進事業等)
住宅の断熱性能向上のための先進的設備導入促進事業等は、長いので「先進的窓リノベ事業」とも言われます。
窓断熱のリフォームに特化された補助金です。内窓取付や高断熱ガラス、窓リフォームを検討される方は、こちらの補助金を一番に検討しましょう。
概要
高断熱の内窓取付・ガラス交換、窓リフォームを行うと上限200万円/戸の補助金を受ける事ができます。
高断熱商品と言う部分がミソです。内窓やガラス交換を行う際に、ガラスの断熱性能は、
単板ガラス > ペアガラス > Low-e(ローイーガラス)
の順番で断熱性能が高くなりますが、高性能(熱貫流率(Uw値)1.9以下等、一定の基準を満たす必要があります)な商品である必要があり、商品は予め事務局に登録された性能を満たす商品でなければなりません。
その為、内窓に単板ガラス仕様では、こちらの補助金を受ける事はまず無理です。Low-eガラス等の高断熱商品を選ぶ必要があります。
そうすると何に問題を感じるか?
高額商品になるので、補助金出ても、高い買い物になるのでは?この様に考えられると思います。
ただ、1つ留意する点は、補助金額がデカいのです!だから高額商品を買っても、メリット大。
先進的窓リノベ事業の補助額はいくら?
それでは、先進的窓リノベ事業の補助額を確認してみましょう。
見方としては、一番右の「Aグレード(Uw1.9以下)」が一番性能は低く、補助額も低いです。Uw値が小さくなる一番左の「SSグレード(Uw1.1以下)」が一番補助額が多く、商品価格も高額となります。
さらにサイズですが、大サイズは「2.8㎡以上」、中サイズ「1.6~2.8㎡未満」、小サイズ「0.2~1.6㎡未満」になっています。このサイズ感って一般に人には分かりにくいですよね。詳しく説明いたします。
内窓なので、窓の前面に取付ける商品です。既存の窓の、横幅が1.8mで、高さが2mだったとします。
計算式は、単純に1.8×1.9=3.42となります。
つまり3.42㎡と言う事です。大サイズ2.8よりも大きい数値なので「大サイズ」の補助額が申請できます。
SSグレードの場合であれば、124,000円も補助金がでます。一番低いAグレードでも69,000円の補助額です。
ちなにみ同じ内窓の補助金で、2022年11月28日まで受付されていたこどもみらい支援事業の場合はどうなっていたのでしょうか?
こどもみらい支援事業の際は、グレードは関係ありませんでした。単板でもペアガラスでもサイズのみで判断されます。
大サイズでも、21,000円の補助額が最大です。今回の先進的窓リノベ事業は最低ランクでも69,000円と3倍以上です。
商品代金も高額になりますが、何より補助額がデカいのが最大の魅了です。
ガラス交換の補助額
内窓取付の補助額以外にも、ガラス交換、カバー工事、外窓交換(はつり工法)についても補助金が申請できます。補助額については以下の通りです。
カバー工法の補助額
外窓交換(はつり工法)の補助額
玄関ドアや勝手口ドアの断熱アップは、こどもエコすまい支援事業と併用OK
先進的窓リノベ事業は、高断熱窓リフォームに特化した補助金制度なので、玄関ドアや勝手口ドアをリフォームする為には使えません。
せっかく家の断熱性能を高めるなら一気に玄関や勝手口ドアリフォームを検討する方もいらっしゃると思います。その様な方は、次に紹介する「こどもエコすまい支援事業」と併用して使用すると良いです。
本来なら5万円以上の補助額でないと申請できない「こどもエコすまい事業」も「先進的窓リノベ事業」と併用であれば、2万円以上の補助額で申請可能となっています。
※補助金を申請する際は、補助額の足きりがあります。補助額が5万円以上ないと申請ができないのです。ただし、今回の併用は2万円以上でOKという事なので敷居が下がるルールで歓迎ですね。
2.こどもエコすまい支援事業
こどもエコすまい支援事業は、前回の「こどもみらい支援事業」を引き継いだ補助金制度となります。
「こどもみらい支援事業」についてはこちらの記事でも解説していますので参考にして下さい。
こどもみらい支援事業から、今回の「こどもエコすまい支援事業」についての変更点は大きく下記の3点で、補助額も僅かですが上がっています。
(1)改修基準
省エネ基準レベル以上だったのが、省エネ基準レベル/ZEHレベルへ変更され、ZEHレベルが追加されました。該当する基準により一部補助額が変更されています。
参考:下記の内窓補助額を参考にされて下さい。
ZEHレベル基準の方が補助額が多いです。
(2)補助対象工事
開口部以外にも、外壁・屋根・床の断熱改修を始め、エコ住宅設備の設置やバリアフリー改修、耐震改修など様々な工事に補助金が申請できますが、その内、耐震改修とホームエレベーターの設置が対象外になりました。追加で蓄電池の設置が補助金申請の対象となっています。
(3)先進的窓リノベ事業との併用
前述しました様に、先進的窓リノベ事業への併用と、今回紹介を省略している「高効率給湯器導入促進による家庭部門の省エネルギー推進事業費補助金」との併用を行う事で、補助額が2万円以上でも申請可能になりました。
これ以外の条件等は、ほとんど前回制度のこどもみらい支援事業と同じです。
(更新)2023年11月5日更新
2023年11月5日時点の最新情報を更新します。こちらのページで更新するのはこの情報が最終となります。理由は以下の通りです。
・こどもエコすまい支援事業は、2023年9月28日21時36分26秒で予算の上限に達した為。
※交付申請自体は予算上限に達した時点または12月31日まで受付されます!
・先進的窓リノベ事業は2023年11月30日をもって交付申請の予約受付が終了する為。
・2024年度に向けた新たな「窓リフォーム関連情報」を別のページで公開して行く為。
最新の窓やドアの断熱補助金に関しては上記サイトよりご確認下さい!
と、いうことで、約1年に渡り続いた国の補助金制度「こどもエコすまい支援事業(既に終了)と、先進的窓リノベ事業」が終わりを迎えます。ラッキーにも情報を事前に仕入れて窓リフォームを実施できた方はかなりお得に断熱等の対策を行えたのではないでしょうか?もし、ギリギリ間に合わなかった方は2024年に向けた補助金が計画されていますので、そちらでお申し込みを検討されてみてはいかがでしょうか?
ここから↓の記事は少し古いです。「あ~こんな感じだったのか~」と参考程度にみて下さい。
2023年2月17日時点で、新たに気づいた事、分かった事についてお伝えしたいと思います。弊社の方でもお客様から内窓取付のお問合せや工事申し込みも多くなり、日々、補助金事務局やメーカーとのやり取りを行って情報のアップデートを行っています。何かのお役に立てれば幸いです。
先進的窓リノベ事業は新築住宅では使えないのか?
事務局の公式ホームページに「補助金交付申請」のページがあり対象要件の詳細について記載されています。その中の「補助対象となる住宅」では、既存住宅であると記載があり”建築から1年が経過した住宅、または過去に人が居住した住宅をいいます。”と書かれています。
最初、弊社では建築から1年以上経過していないとダメなんだな。と認識しており、建売を購入されたお客様からの見積りも、先進的窓リノベ事業ではなく、こどもエコすまい支援事業で申請を検討していました。こどもエコすまい支援事業は、このような縛りがないからです。
しかし、実際の所、先進的窓リノベ事業の方が補助額は大きいので、「~または過去に人が住居した住宅をいいます。」この点について問い合わせをしました。事務局の回答は以下の通りです。
回答:「例え新築でも引渡しが済んでおり、住民票が移っていれば、『~または過去に人が住居した住宅をいいます。』に該当します」
と言う事です。お客様に住民票を移して頂いた後の工事であれば、補助額が大きい 先進的窓リノベ事業で申請出来ますよ!とお伝えする事が出来ました!
窓リフォーム対象商品について
2023年1月末にようやく対象商品が公表されました。弊社の様な施工業者は事前にメーカーから、「この様な商品が登録されます」と伝えられはするのですが、まだ登録される前なので100%確定ではなくメーカーも施工業者も”ぼんやりした感じ”でしか捉える事ができていませんでした。
しかし、2023年1月末に対象商品が公開され、LIXILなどメーカーのコールセンターも開設され不透明だった部分がほとんど解消されていっています。一般の方は、対象商品の内容を見ても中々理解できないと思います。業者である筆者もメーカーに確認して理解できました。
どれくらいの補助金がでるのかは、販売店に見積りってもらって確認された方が確実といえます。
以上が、2023年2月17日に更新した内容です。また最新情報がありましたら、こちらの項目に追加していきます。
所感:内窓設置のご依頼はかなり多いです。同業者に聞いてもメチャメチャ多いと仰っていました。先進的窓リノベ事業の予算は1,000億で打ち切りとなりますので、ご検討されている方は、予算が無くなる前に早めにご判断されて下さいね。
補助金申請までの流れ
まずは、補助金の申請は、登録業者が行います。(当社、窓店を含む)登録業者にお問合せを行いましょう。
1.補助金登録業者への問合せ
2.見積り(現地調査)
3.商品などについての打ち合わせ
4.同意
5.請負契約書の締結
6.着工
7.引渡し
以上となります。
必要な書類(※1. 運転免許証(本人確認書類)等のコピーや共同事業実施規約など)の提出の必要があります。ご依頼される業者と協議し進めましょう。
追記(2023年2月17日)
※1. 先進的窓リノベ事業では「現在の所、本人確認書類の提出は必要な要件にありません」事務局に確認すると補助金申請が可能となる3月下旬までにはマニュアルが作成されるので、この点については変更される可能性があると申されていました。
※補助金の受け取りは、基本的に、請負契約金から相殺される形が一般的です。例えば、請負契約金30万円で補助金7万円だった場合、相殺した23万円をあなたが業者に支払います。補助金の7万円は業者が事務局に申請し受け取ります。
補助金受け取り方法は、請負契約等に記載されますのでしっかり確認しましょう。
補助金申請の期間
2022年11月8日以降に、工事請負契約を登録事業者と締結し、2023年12月31日(予定)までに工事完了したもの。(予算や状況により、終了時期は延期されたり、早期に終わる可能性があります)
補助金申請が出来る人
先進的窓リノベ事業で補助金の申請が出来る人は、住宅の所有者等です。
法人もOKで、さらに居住者、管理組合、管理組合法人もOKです。例えば、アパートのオーナーや借主が申し込む事もできます。
ただし、再販買取業者などが自社で工事を行う事はNGで、非住宅も対象外となります。
こどもエコすまい支援事業で補助金が申請出来る人は、全世帯対象です。既存住宅のリフォームは勿論、新築住宅を取得する時には、高い省エネ性能やZEHレベルの住宅取得に補助金が適応されます。
また、子育て世帯や、若者夫婦世帯には基準により上限が引き上げられる優遇処置があります。
まとめ
本日は、2022年11月から2023年にかけて始まる補助金制度について説明しました。まだハッキリ決まっていない部分や変更になる部分のあると思いますので確認次第こちらの記事を更新して行きたいと思います。
※2023年2月17日更新しました。制度や内容についてはかなり明確になっています。
補助金事業担当省庁は、
先進的窓リノベ事業=経済産業省と環境省で、予算1,000億の事業です。
こどもエコすまい支援事業=国交省で、予算1,500億円の事業です。
前回のこどもみらい支援事業の600億円と比較してもかなり大きな事業となっています。内窓取付や窓リフォームを検討されている方は、またとない良い機会です。十分に検討され、断熱性の高い快適な住宅にリフォームされてはいかがでしょうか。