スチールドアはビルやマンションをはじめ、会社、店舗、倉庫など色々な場所で使用されています。スチールドアや鉄扉など言われる金属性の扉です。重量は重く、どっしりした重厚感があるのが特徴です。鉄製のドアなので経年と共に錆で不具合を起こす事が多いのも特徴の一つです。
本日はスチールドアで起こる不具合のひとつ、錆による膨張をテーマにその修理方法等について解説したいと思います。スチールドアが閉まりにくくてお困りな方に向けた記事となります。
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スチールドアが閉まりにくいのは錆による膨張が原因?
スチールドアが閉まりにくくなるのにはいくつか原因が考えられますがその1つがスチール(鉄)が錆びる事による膨張だと言われています。
錆が発生するまで期間
どのくらいの期間が経過するとスチールドアの錆が発生するのでしょうか?メンテナンスの程度にもよりますが、15~20年程度で錆が発生するリスクが高まります。サッシ屋として仕事をしているとスチールドアの膨張現場にも幾度となく足を運びましたが、10年未満でサビサビになっているスチールドアはまずありません。やはり30年以上経過したものが断然多い印象です。
錆の発生を遅らせるメンテンス方法
スチールドアの多くは表面が塗装仕上げになっていますので塗装が剥がれる事により鉄が大気の酸素と結合し酸化します。その結果、錆として表面化しますので、この塗料をこまめに上塗りする事で鉄の酸化を防ぎドアを長持ちさせる事が可能になります。
錆が発生する事によるドアへの影響
錆が発生しさらに放置する事で状態が悪化すると錆びた部分から浸食が広がり一部膨張やボロボロと破損して行く事になります。仮に破損にまで症状が進まなくても錆の膨張によりドアの開閉に影響を及ぼす事になります。もともと、ドア枠とドア本体には数ミリという僅かな隙間しかないので、膨張した錆が数ミリ突起しただけでもドア枠とドア本体が干渉する事となります。
この症状はドア以外の箇所でも起こる可能性があります。以前伺ったマンションの現場の話しです。ここは分譲マンションになっていて築35年を経過していると仰ってました。ドアの開閉がしにくいので見て欲しいと伺ったのですが、玄関を拝見して不具合の原因がすぐに判明しました。ドアの下枠の部分タイルの下に埋まっている金属が膨張してが盛り上がっているのが一目瞭然だったからです。この様なケースは少々レアな事ではありますが、錆による膨張が原因でドア開閉の不具合の起こす事は業者の中ではよくあるいつもの事だと言う感覚ですね。
スチールドアが閉まりにくいのが錆びの膨張以外のケースもある
スチールドアの回りを見回しても錆など一切発生していないのに閉まりにくい症状という事もあります。この場合は丁番の傾き、開きによる原因が考えられます。丁番を交換する事で修理出来る事もありますし、”丁番起こし”と言う専用の器具を使用して開いた丁番を元に戻す事で症状が直る事もあります。いずれにしましても専門の業者に依頼した方が確実で早いのではないかと思います。
専門外の方がスチールドア用の丁番を探したり交換する事は敷居が高い作業である事は間違いありません。
錆びの膨張によるスチールドア開閉の修理方法
話を戻して、スチールドアの閉まりにくいのが錆びの膨張に起因する事の場合、コチラの修理方法は実は意外と簡単です。電動工具の使用が問題無くできる方であればご自身で修理する事もできると思われます。
錆びで膨張している部分を削る
この削り作業でトラブルは解決です。詳しく説明しますね。
まずは、ドア本体とドア枠が干渉している部分を入念にチェックして下さい。何か所かあるかもしれません。グラインダーを使用してドア本体、もしくはドア枠を削るのですが下記の写真の様に、削る回りを養生して下さい。削る箇所を明確にする事と、グラインダーの操作ミスで他の箇所を傷つける事を防ぐ為です。
おそらく、1~2ミリが削りの限界だと思われます。あまり削り過ぎると表面のスチールに穴が開いてしまいますのでくれぐれも注意して下さいね。(自信のない方は迷わず業者へ)
仕上げの塗装も行い修理完成
削り作業を行い、ドアの干渉がなくなったら最後は塗装をして仕上げる事も忘れない様にしましょう。前述しました様に、塗装が剥がれる事により錆のリスクが高まります。スプレータイプの塗料もあり素人の方でも吹き付けるだけで簡単に塗装出来ると思います。多少回りに塗料が飛び散っても良いように養生だけはしっかり行って下さいね。
まとめ
本日は、スチールドアの閉まりにくい原因が錆びの膨張による場合について、修理方法も交えながら記事にしてみました。