サッシ屋として約15年色々な現場で窓サッシを取り外しては取り付けて。
戸建て住宅、店舗、マンション、会社など多くの建物で窓サッシの脱着をおこいましたが「お~これはちょっと、どうやって窓を外すの?」と外し方に戸惑った窓サッシもあります。
本日は、そんな、マンションや店舗でたまに見かける【特殊な外れ止め】についてお伝えしたいと思います。
例えば現状回復業者さんや、窓サッシを外して窓枠を清掃したい方など”サッシを外したいけど外れない方”へ向けた記事になります!
そもそも窓サッシの外れ止めとは?

外れ止めとは窓が簡単に外れない為の装置で、主に窓サッシが上に持ち上がらない様に保持する仕掛けです。
外れ止めにも多様な種類があります。
上記画像の様にサッシ枠側に取付けられているモノや、サッシ(障子)に備わっているケースなど。
サッシ(障子)側の外れ止めでは、住宅用であれば以下の様な部分でサッシに組み込まれている板状のアルミを上げ下げすることで外れ止めのセット・解錠を調整します。

マンション用サッシでは、サッシ(障子)上部に針の入る程度の丸い穴が左右2箇所備わっていて、その穴に千枚通しの様な道具を差し込み外れ止めの解除を行う仕組みも珍しくありません。
なぜ、外れ止めは必要なのか?
そもそも何故外れ止めは必要なのでしょうか?
ズバリ、安全と防犯のためです。
ご存知の方も多いと思いますが、窓の構造としてサッシ(障子)の部分を持ち上げて外側に抜き出す事で窓は簡単に外れてしまいます。例えば地震や古くなったサッシを無理に開閉しようとし予期せずサッシが持ち上がってしまった時、外れ止めが備わってないと窓枠から外れ落ちてしまう可能性が生じます。
また、窓サッシの構造を理解している侵入者がいたとしたらどうでしょう。
外れ止めがないと窓が持ち上がるを知っているので、小窓などであれば無理にこじ開けて窓を外してしまうかもしれません。
この様に安全と防犯を守るために外れ止めは必要な装置なのです。
コレが特殊な外れ止め
そんな外れ止めですが、私は過去に数回この写真の様な外れ止めの現場に対応しました。

マンションのガラス交換の現場で久しぶりに出会った外れ止めです。画像に写っている外れ止めの左側、サッシの戸車です。
そう、この外れ止めはサッシ(障子)の下部に取付けられています。そして一見どこに取付けられているか”見えにくい”構造です。なので、このタイプの外れ止めが存在すると知っていなければ「え?何で外れない?外れ止めも無いじゃん!」と数十年前の私の様にアタフタするはめになります。
そして、この外れ止めのレールの部分にも注目してください。

レール部分に切り欠けの仕掛けがあり、切り欠けを有効にし、その部分に外れ止め金具を合わせることでサッシ(障子)が上に上がる構造になっています。
詳しくはサッシに説明書きがあります。

ちなみに、この現場は新しめのマンションということもあり、サッシの外れ止めについても親切な印象です。私が十数年前に遭遇した学校厨房の窓は、この様な説明書きもなく、そもそも外れ止めがサッシ(障子)で見えない構造でした。感を働かせて「外れ止めと切り欠け」を合わせてサッシを外したのを思い出します。
特殊な外れ止めと表現する理由
このタイプの外れ止めは戸建て住宅では見たことがありません。おそらく住宅用サッシでは存在しないものと思われます。マンションや店舗などビル用やフロントサッシで使われているのでしょう。
そのため、このタイプの外れ止めは数が多くないです。500~1,000件現場をこなして1件程度の確立という印象です。そのため「特殊な外れ止め」と表現しています。
外れ止めの殆どは、サッシ(障子)やレールの上部に設置させており、サッシを外す時は上の方を見るのが一般的なので下部は盲点となりやすいと言えます。
知ってしまえば特殊ではないですけどね(笑)
ということで、このブログを通じて、この下部に存在する”外れ止め”の存在を知ってしまったアナタにとっては、もはや特殊な外れ止めではないかもしれませんね。
万が一、この外れ止めに遭遇したときは「お~これか~初めて見れてラッキー」ぐらいに思っていただければ幸いです。
まとめ
いかがでしたか?本日は、あまり見ることのない「特殊な外れ止め」についてお伝えしました。こちらの現場はYouTubeで配信する動画撮影もさせていただきましたが、「なかなか当たらない外れ止めじゃないかー、絶対ブログ記事にしよう」と別コンテンツにて作成しました。
サッシを本気で外したいとお考えの方はごく限られていると思いますが二ッチなアナタのお役に立てれば何よりです!
