店舗用窓としてよく使われるフロントサッシとは?特徴や種類を紹介

サッシ修理

フロントサッシについて、このような悩みや疑問はありませんか?

「そもそもフロントサッシとは?」

「フロントサッシの特徴は?」

「フロントサッシにはどんな種類がある?」

本記事では、フロントサッシの概要や特徴、窓の種類などについて詳しく解説します。

福岡市南区のサッシ修理・交換は窓店(マドミセ)が対応します!出張見積り無料で安心です。詳細ページはこちらから。

フロントサッシとは?

フロントサッシの「フロント」という言葉は建築業界用語で、主に1階エントランスや店舗に使用されるサッシを指します。

店舗のエントランスやショーウィンドウなどの商業施設はもちろん、住宅にも使用されることがあります。

フロントサッシの特徴

フロントサッシの特徴は以下の通りです。

  • 耐風圧性以外の基準が定められていない
  • 施工性に優れており短納期で設置できる
  • アルミ・ステンレスのサッシが主となる
  • デザインや窓の種類が豊富

それぞれの特徴について、以下で詳しく解説します。

耐風圧性以外の基準が定められていない

フロントサッシは1階での使用を想定して作られているため、水密性や気密性などの性能を持っていないこともあり、耐風圧性についても1,600Paまでの性能となっています。

一般的なアルミサッシとフロントのアルミサッシの性能を比べると以下のようになります。

 フロントサッシ(アルミサッシ)一般サッシ(アルミサッシ)
耐風圧性S-1(800Pa)~S-3(1600Pa)S-4(2000Pa)~S-7(3600Pa)
水密性性能無し~W-5(500Pa)W-4(350Pa)~W-5(500Pa)
気密性性能無し~A-4A-4
遮音性性能無し~T-1T-1~T-3
断熱性性能無し~H-1H-1~H-2

施工性に優れており短納期で設置できる

フロントサッシは1階に設置することを想定していることもあり、施工性に優れており短納期で設置することができます。

アルミ・ステンレスのサッシが主となる

一般的なサッシの素材の種類としては、アルミやステンレス以外にもアルミ樹脂複合サッシや樹脂サッシなどの種類もありますが、フロントサッシの汎用品はアルミとステンレスのみとなります。

一般的なフロントサッシはアルミサッシが使用されることが多いですが、より高級感を出したい場合はステンレスサッシが使用されることも多いです。

デザインや窓の種類が豊富

フロントサッシは要求される性能が低いため、デザインや設計などの自由度が非常に高く、種類が豊富という特徴があります。

フロントサッシの窓の種類

フロントサッシの窓の種類には以下のような種類があります。

  • FIX窓
  • 排煙窓
  • ガラスブロック
  • ガラススクリーン(リブガラス)
  • 丁番ドア
  • ピボットヒンジドア
  • フロアヒンジドア
  • 自動ドア
  • ダブルスライド自動ドア
  • ワイドオープン型自動ドア
  • ハンガードア
  • フラッシュハンガードア
  • 引違い戸

それぞれの種類について、以下で詳しく解説します。

1.FIX窓

FIX窓は、開閉しないはめ殺し窓です。

採光を目的として使用されることが多いです。

2.排煙窓

排煙窓は、上部に排煙部分が付いており、ワンタッチで開放できる窓です。

排煙部分は、外倒し・内倒し・突出しなどの種類があります。

3.ガラスブロック

ガラスブロックは、正方形のガラスブロックをサッシ枠内に詰んだ窓です。

採光性に優れているだけではなく、防音性や断熱性にも優れている一方で視界が悪いため商業施設ではなくオフィスや病院、学校などで使用されることが多いです。

4.ガラススクリーン(リブガラス)

ガラススクリーンは、アルミサッシを使用せずに全面がガラスで開放感のある窓です。

車のショーケースやファッション系のショーケースなど、店内をよく見てもらいたい部分に使用されることが多いです。

5.丁番ドア

丁番ドアは、丁番を軸にして開閉する一般的なドアです。

6.ピボットヒンジドア

ピボットヒンジドアは、丁番の代わりにピボットヒンジが上下枠に付いているドアです。

丁番ドアに比べてデザイン性に優れています。

7.フロアヒンジドア

フロアヒンジドアは、開き扉の軸側の床に埋め込まれたフロアヒンジによってソフトに開閉できるドアです。

ビルや店舗の入り口の重量のあるドアに使用されます。

8.自動ドア

自動ドアは、その名の通り自動で開閉するドアです。

気密性や水密性は一切ありません。

9.ダブルスライド自動ドア

ダブルスライド自動ドアは、障子のように2枚の扉が開閉する自動ドアです。

一般的な自動ドアに比べて有効開口が広く取れるため、狭いスペースの入り口やバリアフリーが必要な場所に設置されることが多いです。

10.ワイドオープン型自動ドア

ワイドオープン型自動ドアは、通常の自動ドアと同じ性能で動作しますが、袖FIX部分を開閉することで通常の2倍のスペースに開口することができるドアです。

車のショールームなどで使用されることが多いです。

11.ハンガードア

ハンガードアは、上からドアを吊り下げて開閉するドアです。

基本的には手動で開閉しますが、閉鎖時のみ半自動でしまる製品もあります。

12.フラッシュハンガードア

フラッシュハンガードアは、ハンガードアと同じ構造ですが、表面が平らに仕上げられたフラッシュ構造が採用されているドアです。

13.引違い戸

引き違い戸は、障子と同じような開閉方法ながら下部にレールが設置されているドアです。

フロントサッシについてのQ&A

ここでは、フロントサッシに関するよくある質問をQ&A形式で紹介します。

フロントサッシとカーテンウォールの違いは?

そもそもカーテンウォールとは、建築物の主要な構造を柱と梁として、その構造体に外壁を張り架けるという施工のことを指します。

高層ビルなどに使用されている全面ガラス張りの外壁が代表的なカーテンウォールです。

フロントサッシはその名の通り「サッシ」部分のことを指しますが、カーテンウォールはガラス面やパネル、金属枠などを含めた外壁のことを指します。

ここで、フロントサッシはカーテンウォールの一部になるのではないかと感じる方もいるかもしれませんが、フロントサッシは1階部分に使用されることが多いのに対し、カーテンウォールは2階以上に使用されることがほとんどであることから、フロントサッシがカーテンウォールの一部になることはほとんどありません。

フロントサッシとビルサッシの違いは?

ビルサッシとは、高層ビルの高層階にも設置できるようにするために高強度や高水密を採用したサッシのことです。

一方でフロントサッシは水密性や耐風圧性などが低いため、機能性に大きな違いがあります。

まとめ

本記事では、フロントサッシの概要や特徴、窓の種類などについて詳しく解説しました。

フロントサッシは店舗の1階などに使用されることの多いサッシですが、デザイン性の豊富さや種類の多さから、商業施設以外にも病院やオフィス、学校、住宅など、さまざまな場所で使用されています。

しかし、耐風圧性以外の基準が定められておらず、水密性や気密性などが一切ない製品も多いため、用途や目的に応じて適切な機能を持ったフロントガラスを選ぶことが大切です。

ぜひ本記事を参考にして、フロントサッシについてチェックしてみてください。

この記事の担当者(執筆/監修)
安部圭一

株式会社スマイクリエイト代表取締役/1972年5月 福岡県生まれ
・賃貸不動産経営管理士<登録番号(1)057435>
・三協アルミ(一新助家)加盟店

20代の頃は、水道メンテナンス業務を約6年経験、2003年(31歳)に老舗サッシ屋に入社。ガラス・サッシ・ドアの修理リフォーム業務に従事。その間、アパート2棟を新築、建築から修理まで住宅について様々な体験を通じ知識の習得、キャリアを積んでいく。

2019年5月にネット集客に特化したサッシ・ガラス屋ビジネスを創業。ネット集客ができる強みを生かし、集客から施工まで一貫して自社完結できるビジネスを成立させる。この事により、お客様へ、お得な料金、安心した修理リフォームサービスを提供できる仕組みを構築した。

より一層の顧客満足・従業員満足・社会貢献を目指し、トライ&エラーの毎日を奮闘中。

安部圭一をフォローする
サッシ修理ブログ
0120-268-270今すぐ電話でお問合せ