後悔しない為に!樹脂サッシとアルミ樹脂複合サッシを比較。メリット、デメリットについても。

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近年は断熱性能高い窓の普及が進んでいます。それに伴ってサッシの材質を気にされる方も多くなってきた印象ですね。窓ガラスを複層ガラスにする事で窓の断熱性が向上する事は間違いない事実ですが、サッシ部分がアルミ素材の為、その効果が減少してしまう事は非常に残念です。国内住宅のサッシ普及率として、アルミサッシの窓がおおよそ40%以上占めているというデータもございます。今後、窓のリフォームや、新築住宅を検討される中で、サッシの素材について知っておくことで、次世代の断熱住宅を見据えた判断が可能になってくると思われます。サッシの素材についてお調べの方は、どうぞ最後までご覧ください。

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後悔しない為に、樹脂サッシとアルミ樹脂複合サッシの違いって?!

それでは早速、樹脂サッシとアルミ樹脂複合サッシについて比較して行きたいと思います。それぞれにメリット、デメリットがありますので、どちらが良く、どちらが悪いと言う事ではありません。その点を十分にご理解下さいね。

ポイントとなる所は、断熱性を判断する指標、熱貫流率を重視するのか、それとも耐久性を重視するのか、この部分の判断とコスト、バランスで好みが分かれて来ると思います。

熱貫流率とは

熱貫流率と言うちょっと聞き馴染みのないワードが出て来ましたので説明しておきますね。耐久性については、どれくらい長持ちするのか?と言う意味で、大抵の方はご理解頂けると思いますので割愛させて頂きます。

熱貫流率は断熱性能を数値で表した重要な指標となります。熱は障害物が隔たっている場合、その物体を通じて暖かい側から冷たい側に伝わります。例えば窓ガラス、外気と室内の温度差が1℃あった場合、ガラス1㎡を1時間の間に通過して行く熱量を熱貫流率と言います。

熱貫流率の数値は数字が少ない方が断熱性能が高い窓とされていますので、各サッシメーカーはこの熱貫流率がこれだけ少ない商品です!だから断熱性能は高いです。と熱貫流率の数値データを元に自社商品の性能をアピールします。

樹脂サッシとは

樹脂サッシは世界標準に近しいサッシと言われています。ヨーロッパ、アメリカでは60~70%は樹脂サッシは使用されており、お隣の韓国でも80%が樹脂サッシとなっている様です。

画像引用:樹脂サッシ工業会より(URL: http://www.p-sash.jp/resin-sash)2022年6月22日                                    

樹脂サッシのメリット

プラスチック製の樹脂がサッシに使用される一番のメリットとして、樹脂は熱を通しにくいと言う点です。熱の伝わりにくさに関して言えばアルミサッシの1000分の1とも言われています。

この樹脂の特徴は窓サッシに使用した時に、下記のメリットを得る事が出来ます。

・断熱性の向上

例えば冬の寒い日、外は雪がチラついていて、太陽も出ていません。屋外の外気と室内の暖かい室温には温度差が発生しますので、窓ガラスやサッシを伝わり熱が逃げて行ってしまいます。樹脂サッシはアルミサッシや次に紹介するアルミ樹脂複合サッシよりも熱貫流率の数値が低い事が殆どなので、室内の暖かい室温を外に逃がす割合が圧倒的に少ないです。

・結露がサッシに発生しずらい

結露の発生原因の1つに外気と室内の気温差があります。後は湿度の量にも影響しますが、樹脂サッシで結露が発生する事は殆どありません。逆に樹脂サッシで結露が発生するのであれば、アルミサッシや、アルミ樹脂複合サッシ、どのサッシを用いても結露が発生する可能性が極めて高いと言えます。それほど、結露対策には有効なサッシとなっています。

・防音性が高い

樹脂サッシは気密性に優れていますので、必然的に防音効果を発揮します。サッシの隙間から漏れだす音、サッシの隙間から入って来る音の減少が期待できます。

樹脂サッシのデメリット

万能の様に感じる樹脂サッシにもデメリットはあります。使用する気候や商品によっての違いもありますが、一般的に樹脂サッシが抱えるデメリットとご認識下さい。

・プラスチック製なので弱い

素材がプラチック製の樹脂と言う事もあり、素材自体がアルミと比べて”弱い”です。通常使用する分には問題ありませんが、突発的に予期しない衝撃などが加われば破損してしまう可能性が最も高い素材と言えます。厚みを厚くして強度を増す対策もとられている様ですが、そうすると重量が重くなる副作用も発生してしまいます。強度と使用感のバランスが大切な様です。

・紫外線に弱く、劣化、変色の恐れ

強度の問題以外には、気候により樹脂サッシそのものは変色してしまったり、あまり聞く事はありませんが、一部変形してしまうのではないか?と心配される声を耳にする事もあります。紫外線が強く当たったプラスチック製品が変色している事は良くある事です。

アルミ樹脂複合サッシとは

アルミ樹脂複合サッシは樹脂サッシのメリット部分を活かしつつ、デメリットの解消にも目を向けた商品といえます。

まず、アルミ樹脂複合サッシとはどの様なサッシなのか説明いたしますね。

窓の外側に当たる部分、つまり屋外側にアルミ素材を使用して、室内側は樹脂素材を使用しているサッシの事をアルミ樹脂複合サッシと言います。

画像引用:YKKapより(URL:https://www.ykkap.co.jp/consumer/products/window/apsword2_neo )2022年6月22日 

上記の画像はサッシメーカーであるYKKapさんから引用させて頂いたものですが、この画像の様に、室外側はアルミ素材で室内側が樹脂素材の商品構造になっています。まさにハイブリット構造ですね。

アルミ樹脂複合サッシのメリット

アルミ樹脂複合サッシは、アルミサッシと樹脂サッシの良い所どり、と言うイメージです。

・耐候性に優れている

外側をアルミサッシ素材にする事で、樹脂サッシのデメリットである色の変色や紫外線による素材の劣化を防いでいます。アルミサッシに引けをとらない耐候性、耐久性が期待できます。

・断熱性に優れている

室内側を樹脂素材にする事で熱貫流率の軽減ができ、アルミサッシに比べて格段に断熱性能は向上します。今後本格化する断熱住宅【ZEH(ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス)】に適応した窓としても注目されています。

アルミ樹脂複合サッシのデメリット

デメリットと思える点はありませんが、あえてお伝えすると、熱貫流率などの性能数値だけを比較すると樹脂サッシに軍配が上がる事になるでしょう。

また、耐久性のみにスポットを当てると、アルミサッシに軍配が上がる事になるでしょう。

しかし、バランス的にはアルミ樹脂複合サッシに軍配がある事になると考えます。

まとめ

樹脂サッシとアルミ樹脂複合サッシを比較し、メリット、デメリットなど考えて見ました。これから先の新築住宅はアルミサッシの窓が極力減っていくと概ね道筋がたって来ています。理由は簡単で断熱性が悪いからです。これからの脱炭素社会を実現する為に、国の施策として断熱住宅に舵を切っており、サッシメーカー各社も歩調を合わせて行く事で調整が進んでいます。この点の踏まえて、樹脂サッシか、アルミ樹脂複合サッシを選ぶ事になりますが、お住まいの地域の気候特性やコスト面なども十分に検討してリフォーム会社や建築会社へもご相談されて下さいね。

この記事の担当者(執筆/監修)
安部圭一

株式会社スマイクリエイト代表取締役/1972年5月 福岡県生まれ
・賃貸不動産経営管理士<登録番号(1)057435>
・三協アルミ(一新助家)加盟店

20代の頃は、水道メンテナンス業務を約6年経験、2003年(31歳)に老舗サッシ屋に入社。ガラス・サッシ・ドアの修理リフォーム業務に従事。その間、アパート2棟を新築、建築から修理まで住宅について様々な体験を通じ知識の習得、キャリアを積んでいく。

2019年5月にネット集客に特化したサッシ・ガラス屋ビジネスを創業。ネット集客ができる強みを生かし、集客から施工まで一貫して自社完結できるビジネスを成立させる。この事により、お客様へ、お得な料金、安心した修理リフォームサービスを提供できる仕組みを構築した。

より一層の顧客満足・従業員満足・社会貢献を目指し、トライ&エラーの毎日を奮闘中。

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