本日はプリーツ網戸をやめたくなった時の代案について考えて行きたいと思います。この記事を書く事のきっかけとなったのはとある現場。ご相談内容の趣旨は次の様なものでした「6~7年使用しているプリーツ網戸が破れたので修理をして欲しいです。ただ、このプリーツ網戸は新築で家を建てて既に2度交換しているのでプリーツ網戸以外の網戸にして欲しい」とこの様な感じでした。お客様の気持ちとしては、プリーツ網戸はすぐに壊れると言う印象なのでしょう。(というか実際に交換のサイクルは早いようです)
「分かりました、ちょっと状態を拝見させて頂きご提案させて頂ければと思います」この様にお伝えし現場訪問を行いました。ご挨拶が済み、開口一番「プリーツ網戸はもうやめたいと思っています。他に何か良い網戸はありませんか?2社くらい見て来て頂きましたがどこもプリーツ網戸の修理が出来ないって仰るので・・・。」
実は、プリーツ網戸をやめたいと思われている方は珍しくありません。プリーツ網戸が破れてしまった時に業者から「プリーツ網戸は修理出来ないので枠ごとの交換になります」と伝えられるからです。網の張替えのみ可能であれば数千円で済む話しですが、本体交換となれば数万円の話しになってきますからね。プリーツ網戸に代わる網戸について設置場所ごとに考えてみました。参考にどうぞ!
プリーツ網戸をやめたいと思った時の代案について
それでは早速はじめていきたいと思います。プリーツ網戸は基本的にパネル網戸が取付出来ない窓に取付けられているケースが多いです。また勝手口ドアや玄関ドアにも取付けられています。
玄関ドアや勝手口ドアのプリーツ網戸をやめたい
現在取り付けられている玄関ドアや勝手口ドアのプリーツ網戸をやめて別の網戸に交換したい時は、中折れ網戸がおすすめです。網の部分がネットの商品が安価ですが、より長く使用したいと考えられている方にはセイキ販売製のリリーブが最適かと思われます。(リリーブのより詳しい説明は公式メーカーサイトをご確認下さい)
こちらの商品の特徴は通常ネット(網)で破れる可能性がある部分を金属製パネルにしています。そのためペットが多少引っ掻いたくらいで壊れる事はありません。また鍵付き仕様となっていますので、玄関や勝手口の正式な鍵レベルで強固ではないものの、ドアを開放して換気をしますのでやはり鍵付きは安心感がありますね。当社の様なサッシ屋に依頼すれば取付見積りを出してくれるます。
参考価格としてアルミパンチング仕様(セイキ販売製 リリーブ商品代金)
横幅(W)800×高さ(H)1850=100,600円
横幅(W)900×高さ(H)2070=116,600円
※2022年5月24日の情報です。
業者にもよりますが、通常は商品代金にいくらか値引きが入って、別途工事費用がかかる見積りとなるでしょう。
すべり出し窓のプリーツ網戸をやめたい
すべり出し窓や突き出し窓は外に大きく開く窓です。その為、窓の外にパネル網戸(一般的な網戸)の取付が出来ません。基本的にはプリーツ網戸(アコーディオン網戸)ロール網戸を取付けするのがポピュラーな印象です。代案としましては、内開き網戸はいかがでしょうか?
川口技研のOK内開きアミドがおすすめです。ECサイトやホームセンターでも購入できる内開き網戸で、DIYの得意な方は自分でも取付が可能です。詳しい取付動画も閲覧できますので不慣れな女性の方でも安心できるのではないでしょうか。(川口技研 OK内開きアミドの詳細はこちらからご確認下さい)
取付出来る範囲は
Lサイズで横幅(W)660×高さ(H)1410
Mサイズで横幅(W)970×高さ(H)660
Sサイズで横幅(W)520×高さ(H)660
※サイズはミリ単位です。
範囲以内であれば部材をカットして適寸取付可能です。また、特注にも対応しており
横幅(W)200~660×高さ(H)200×1410
のサイズで製作できると公表されています。
※2022年5月24日の情報です。
取付を行う為には窓の前面に有効スペースとして50ミリ必要ですが、条件さえ満たせば、プリーツ網戸をやめて、網の張替え可能なドアタイプの網戸の取付が可能です。
網を張り替えられますのでプリーツ網戸の様に、ちょっと網が破れたくらいで全取替をする必要もありません。「こんな網戸を探していた!」今回ご訪問させて頂いたお客様からはこの様なお言葉を頂きました。
プリーツ網戸をやめない方がよい理由
プリーツ網戸をやめたいと思った時について、その代わりの網戸を紹介し、ユーザー様のニーズについて解決策に近いご提案をいたしました。
しかし、少しだけ考えて頂きたい事もあります。果たしてそれ程プリーツ網戸は使えない網戸なのか?私個人的にはプリーツ網戸は改善の余地はありますが優れた商品だと思います。そこでこちらのコーナーではプリーツ網戸のメリット、やめない方が良い理由についても一応考えて見ました。
ベストなコスト設定
価格について考えて見ましょう。既に紹介した網戸のメーカーであるセイキ販売では、リリーフ以外にアルマーデシリーズでプリーツ網戸を販売しています。(アルマーデⅢの商品案内ページ)こちらのページから商品カタログが閲覧でき、そこに価格も掲載されています。
例えばリリーフと比較する為に近しいサイズの価格帯を見るとアルマーデⅢは下記商品価格となっています。※2022年5月24日情報。
横幅(W)800×高さ(H)1950=25,400円(リリーブ約10万円)
横幅(W)900×高さ(H)2150=28,100円(リリーブ約11万円)
工賃は同じ程度か、若干リリーフの方が高くなると思います。そう考えると2~3回プリーツ網戸を交換するのとリリーフ1回取付ける費用が同じくらいです。もちろん業者の見積りにより一概には言えませんが、十分に検討する余地はあると言えます。リリーブ以外の中折れ網戸もありますので色々な商品を調べるのも良いですが、網がビニールタイプだとやはり網の破れは発生しますし張替えコストも必要となります。
スタイリッシュなデザインと収納
見た目がシンプルで格好いいです。サッシメーカーであるLIXILもプリーツ網戸(しまえるんですα)を販売していますがこちらの商品はオフシーズンに取り外してしまえます。冬場に網戸はあまり使用しないので不要な物は取り外して生活空間を広く使おうという趣旨です。また取り外して洗う事も出来ますのでいつまでも清潔な状態を保つ事ができます。
内開き網戸は常にドア状の網戸があるので部屋のデザイン性を考えた時には”ちょっとな~”と感じられる方もいらっしゃる様です。
まとめ
プリーツ網戸をやめるにしても代案の網戸については、価格やデザインなど総合的に考えて決めたいものですね。今回ご訪問したお客様はプリーツ網戸の交換時期が極端に早かったですが通常は10年程度は十分に使用できる商品です。プリーツ網戸を消耗品と捉えるか、メンテナンスが出来る網戸を希望するか、考える機会にして頂ければ幸いです。