網入りガラスの交換方法とは?網りガラスの寿命や割れた時の代替品についても考えてみた。

ガラス修理

本日は、網入りガラスについての記事になります。前回、会社様の2階に取付けられているFIX窓、網入りガラス交換工事を行いましたので、その時の施工写真を掲載しています。合わせて、次の3つの情報についてもお伝えしています。

・網入りガラスの交換方法

・網入りガラスの寿命

・網入りガラスを入れ替える時の代替品

自宅の網入りガラスがひび割れして交換方法や寿命を調べられている方、網入りガラス以外の代用品で修理出来ないか検討されている方は参考にされて下さい。

福岡市南区のガラス修理はお任せ下さい!網りガラスはもちろん、透明ガラスや、スリガラス、ドアガラス等も全てご対応可能です。料金など詳しくは専用ページでご確認頂けます。

網入りガラスの交換方法

それでは早速網入りガラスの交換方法について見て行きたいと思います。上記は、ガラス交換前の写真です。弊社で行った施工実績写真で説明して行きますね。FIX窓の網入りガラス交換をしましたが、引き違い窓との違いは、枠を分解するかしないかだけです。FIXガラスは”押縁”を外してガラスを抜き出しますが、引き違い窓はサッシを外して枠を分解します。どちらにしても、コーキングを切り取りガラスをサッシから外さなければなりません。

1.コーキングカット

サッシとガラスの境めにカッターの刃を入れてコーキングを切って行きます。ガラス側に刃を当てて上から下、右から左、さらに、サッシ側に刃を当てて、上から下、右から左にカッターの刃を滑らせるとコーキングを取り出す事が出来ます。コーキングは少しでも残っているとガラスが外れませんので、しっかり取り除いて行きます。

2.ガラスの取り出し

コーキングが切れるとガラスを取り出す事が出来ます。網入りガラスがガラス内部の網が飛散防止の役割をしますので、取り出す際にガラスがボロボロ落ちる事も無いとは思いますが、養生テープをガラス面にしっかり貼り付けて事故の無いようにガラスを取り外して行きます。引き違い窓も同様に、サッシを分解して行いましょう。ガラスを取り除いたら、サッシ内部にコーキングやパックセットのスポンジカスが大量にあると思います。刷毛や掃除機を使って綺麗に掃除をし、新しいガラスの取付に邪魔にならない様に処置を行います。

3.ガラスの建付け

新しい網入りガラスをサッシ枠の中に建付けます。FIX窓は”押縁”を元通り取付ける事で、ガラスがサッシ枠から滑落しない様になります。引き違い窓の場合は、ガラスをサッシと組み合わせてネジで固定し、窓枠に建て付けます。これで7~8割の作業が完了です。

4.コーキング充填

マスキングテープをガラス面とサッシ部分に貼り付けて、コーキングを充填します。ヘラで余分なコーキングを切ると同時に均して行きます。満遍なく充填されたらマスキングテープを取り外します。

5.完成

最後は美装作業を行います。ガラスの汚れがないかチェックし、汚れがある場合は、ガラスクリーナーなど使用し綺麗にします。最終確認を終え作業完了です。

網入りガラスの寿命

網入りガラスの交換方法について見て行きましたが、実際に網入りガラスはどれくらいで寿命を迎えるのかについてご説明します。原則、ガラスは衝撃がなければ割れる事はあります。ガラスは物質として半永久的に使用出来ると言われています。ただ、長年に渡り紫外線などに晒される少なからず劣化はしていきます。特に、網入りガラスはガラス内部に網(金属ワイヤー)が入っていますのでそのワイヤーにサビが発生し、サビの膨張でガラスがひび割れてしまう事態となってしまいます。その為、網入りガラスの寿命は20年~30年と言われています。もちろん、一生割れない可能性も大いにありますので目安と考えて下さい。

一方、網入りガラスには熱割れと言われる現象があります。気温差でワイヤーが膨張し、ひび割れを引き起こすのですが、熱割れに関しては外部環境が大きく関わりますので、いつ発生するか分かりません。熱割れは、寿命とは言えず、一種の事故の様なものだと捉える事が出来ます。

網入りガラスの代替品

網入りガラスの厚みは6.8mmの物が多く使用されています。マンション高層階だと10mm厚の網入りガラスが使用されている事もあります。網入りガラスは飛散防止の目的で使用されている事が多く、防火地域や準防火地域では、防火設備として網入りガラスが設置されている為、そう易々と代替品へ交換する事ができません。

代替品を考える場合、2つのポイントで考えなければなりません。

防火設備としての代替品

網入りガラスが防火設備として使用されている場合の代替品は、防火設備の基準に適合されている商品に限定されます。

日本を代表するガラスメーカーのAGCでは、2種類の防火ガラスが確認できます。

ピラン(低膨張防火ガラス)

マイボーカ(耐熱強化ガラス)

メーカーサイトには上記のリンクから行けますのでご興味ある方は確認してみて下さい。網入りガラスの代替品として使用できるのではないでしょうか。

強度としての代替品

特に建築基準や法令とは無関係な場合、強度のみ網入りガラスと同等にしたいケースもあるかもしれません。その様な場合は、コンパネがおススメです。コンパネは板ですが、8mmや10mm厚程度のモノを使用すれば強度はかなり高いです。ガラスではないので向こう側が見えなくなるデメリットはありますが、価格は1,000円~と安価です。ガラスが良いのであれば、8mm程度のフロート(透明)ガラスか、強化ガラスが候補にあがります。どちらのガラスも強いですが、割れない事はありません。その際、網りガラスの様な飛散防止の特徴はありませんので、ご注意下さい。

まとめ

いかがでしたか?網入りガラスの交換方法は、

1.コーキングカット

2.ガラスの取り出し(サッシ内の清掃)

3.ガラスの建付け

4.コーキング充填

5.美装

の順で行う事を説明しました。またガラスの寿命は20年~30年が目安である事、さらに網入りガラスの代替品としては、AGCのピランやマイボーカを紹介させて頂きます。

万が一、網りガラスを自分で交換しようと考えられている方は、怪我や事故に十分に注意して無理のない様に作業を行って下さい。難しそうなら早めに業者に相談する事をお勧めします。

この記事の担当者(執筆/監修)
安部圭一

株式会社スマイクリエイト代表取締役/1972年5月 福岡県生まれ
・賃貸不動産経営管理士<登録番号(1)057435>
・三協アルミ(一新助家)加盟店

20代の頃は、水道メンテナンス業務を約6年経験、2003年(31歳)に老舗サッシ屋に入社。ガラス・サッシ・ドアの修理リフォーム業務に従事。その間、アパート2棟を新築、建築から修理まで住宅について様々な体験を通じ知識の習得、キャリアを積んでいく。

2019年5月にネット集客に特化したサッシ・ガラス屋ビジネスを創業。ネット集客ができる強みを生かし、集客から施工まで一貫して自社完結できるビジネスを成立させる。この事により、お客様へ、お得な料金、安心した修理リフォームサービスを提供できる仕組みを構築した。

より一層の顧客満足・従業員満足・社会貢献を目指し、トライ&エラーの毎日を奮闘中。

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