霞ガラスについて、このような悩みはありませんか?
「そもそも霞ガラスって?」
「霞ガラスのメリットやデメリットを知りたい」
「霞ガラスはどこに使用されている?」
霞ガラスは一般住宅でも多く使用されている種類のガラスですが、どのようなメリット・デメリットがあるのか知らないという方も多いのではないでしょうか。
実は、霞ガラスは目隠し効果だけではなく、様々なメリットがあるのです。
また、霞ガラスと比較されやすい「すりガラス」や「フロストガラス」とは異なるメリットがあることはもちろん、目隠し効果においても霞ガラスが優れているポイントもあります。
本記事では、霞(かすみ)ガラスの特徴やメリット・デメリット、型板ガラスとの違い、使用されている場所などについて詳しく解説します。
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霞(かすみ)ガラスとは?

霞ガラスとは、1922年アメリカのフォード社によって開発された2本のロールの間に溶けたガラスを直接通して板にする方法である「ロールアウト法」によって作られるガラスです。
ガラスの片面に模様をつけることで凹凸をつけていることから、一般的なガラスとは異なり透明性が低いように作られています。
そのため、視界を遮りたい場所によく設置されているのです。
霞(かすみ)ガラスと型板ガラスとの違い
霞ガラスは型板ガラスの中に含まれるため、種類の異なるガラスということではありません。
型板ガラスは、ガラスの片面に模様をつけたガラスの総称を指しますが、その中に「霞ガラス」と「梨地ガラス」などのガラスが含まれているのです。
梨地ガラスは、霞ガラスよりも表面の凹凸が大きい一方でガラスが2mmほどと薄く作られているため、食器棚や室内ドアなどに使用されることが多い種類となります。
とはいえ、2024年現在「梨地ガラス」の生産は終了しているため、型板ガラス=霞ガラスと考えていても問題ありません。
霞(かすみ)ガラスのメリット・特徴

霞ガラスのメリット・特徴は以下の通りです。
- 表面に凹凸があり視界を遮ることができる
- ワイヤー入りのガラスにすることもできる
- 同じ目的で使用される他のガラスに比べて安価
- 採光性は低下しない
- 水に濡れても透けて見えることがない
- デザインの種類が豊富にある
それぞれのメリット・特徴について、以下で詳しく解説します。
1.表面に凹凸があり視界を遮ることができる
霞ガラスは表面に凹凸があるため、外からの視界を遮ることができることが大きなメリットです。
そのため、外からの視界を遮りたい浴室はもちろん、柔らかい光だけを取り込みたい寝室など、さまざまな目的で設置されます。
2.ワイヤー入りのガラスにすることもできる
霞ガラスは、建築基準法で定められている「ワイヤー入り」にすることができます。
建築基準法第64条(外壁の開口部の防火戸)と建築基準法第2条第1項第六号(延焼の恐れのある部分)に該当する建造物には霞ガラスが設置されていることもあります。
3.同じ目的で使用される他のガラスに比べて安価
霞ガラスは、同じような目的で設置される「すりガラス」や「フロストガラス」などに比べて安価な傾向にあります。
すりガラスやフロストガラスとは異なる特徴はあるものの、”視界を遮りたい”という目的であれば霞ガラスがもっとも安価で設置できるのです。
4.採光性は低下しない
霞ガラスの見た目は不透明ですが、一般的な透明のガラスと比べて採光性が低下しないという特徴があります。
そのため、陽の光を取り入れたい場所にも問題なく設置することができます。
また、強い日差しがそのまま入ってくるのではなく、表面の凹凸によって光が屈折するため、柔らかい光を取り込めることも魅力的です。
5.水に濡れても透けて見えることがない
外からの視界を遮る目的で設置される「すりガラス」は水に濡れると透明性が高くなるというデメリットがありますが、霞ガラスは水に濡れても透明になることはありません。
そのため、水に濡れやすい場所に設置することもできます。
6.デザインの種類が豊富にある
霞ガラスにはシンプルな凹凸の柄もありますが、ほかにもさまざまなデザインがあります。
近年はデザイン性の高さから霞ガラスの注目度が高まっているほどです。
霞ガラスは昔から使用されているガラスですので、中には”昭和っぽいガラス”というイメージが付いており敬遠されることもありますが、最近の霞ガラスは現代っぽさのあるデザインも多いため、好みのデザインを探してみるといいでしょう。
霞(かすみ)ガラスのデメリット

霞ガラスのデメリットは以下の通りです。
- 室内の開放感がなくなる
- 外が暗いとシルエットが透けて見えることがある
- 防犯対策の機能はない
それぞれのデメリットについて、以下で詳しく解説します。
1.室内の開放感がなくなる
霞ガラスは不透明ですので、室内に設置しすぎると室内の開放感がなくなってしまいます。
そのため、開放感が欲しい場所には霞ガラスを設置しすぎないように注意する必要があります。
2.外が暗いとシルエットが透けて見えることがある
霞ガラスは不透明ですので外からの視線を遮ることはできますが、夜間に外が暗くて室内が明るい場合、霞ガラスを通してシルエットが透けて見えてしまうことがあります。
そのため、シルエットが見えて困るような場所に霞ガラスを設置する場合はカーテンなどを設置するといいでしょう。
3.防犯対策の機能はない
霞ガラスそのものには防犯機能はありません。
防火性能を備えているため、防犯機能も備わっていると勘違いされがちですが、防犯機能はないのです。
そのため、霞ガラスに防犯機能を追加したい場合はオプションなどで合わせガラスなどにする必要があります。
霞(かすみ)ガラスが使用されている場所
霞ガラスは以下のような場所に使用されています。
- トイレ
- 浴室
- 脱衣所
- 居室
- 食器棚
- 室内扉
- 照明器具
- テーブルトップ
このように、霞ガラスは住宅のさまざまな場所に使用されています。
建材としては外からの視界を遮る必要のあるトイレや浴室、脱衣所などに使用されることが多く、ほかにも室内扉や居室などにも使用されることも多いです。
また、霞ガラスのデザイン性の高さからランプシェードやテーブルなどに使用されることもあります。
まとめ
本記事では、霞(かすみ)ガラスの特徴やメリット・デメリット、型板ガラスとの違い、使用されている場所などについて詳しく解説しました。
霞ガラスはさまざまなメリットがありますが、目隠しとして設置するのであれば、すりガラスやフロストガラスよりも霞ガラスを選ぶという方も多いほど機能性が高く安価に設置できるという魅力があります。
ただし、防犯機能はついていませんので、屋外に面している場所に設置する際は注意が必要です。
ぜひ本記事を参考にして、霞ガラスについてチェックしてみてください。