窓の防犯設備の中では、価格的にお手頃で後付けで取付ける事の多い面格子。本日は、そんな面格子にかんする記事になります。面格子を取付けしても、防犯上はあまり意味がない と仰る方もいらっしゃいます。
・面格子は本当に防犯上意味がないのか?
・何のために面格子を取付けるのか?
・窓の防犯対策には他にどの様な商品があるのか?
この辺りについて詳しく説明しています。窓の防犯対策をご検討されている方は参考にされて下さい。
面格子は防犯対策に意味がないのか?
面格子は防犯対策として意味がない!この様に言われて久し商品です。なぜ意味がないといわれるのか?その答えは、意外とあっさり破壊されるからです。
もちろん面格子全てに言える事ではありませんが、一部のアルミ製面格子は、強く引っ張れば案外簡単に格子の棒の部分を剥がしとる事が可能です。
ガラス・サッシ店という商売柄、実際に泥棒が侵入した現場に立ち会った事があります。泥棒被害でガラスを割られたので修理をして欲しいとご相談がありお伺いした所、居室で腰高窓の外側に設置されていた縦面格子が無残にも壊されていました。縦の棒が6~7本程、引っ剥がされておりアルミの棒が”グニャ”とくの字に曲がって残骸が散らばっています。「アルミ製の面格子ってこんなに弱いんだ・・・」と現実を目の当たりにした瞬間です。幸にも被害と言えるのは、破損した面格子と割られたガラスだけだった様で、こちらの修理代金は火災保険で賄えると仰っていました。
面格子を取付けるメリット
面格子があっさり破壊されるのであれば何のために面格子を取付けるのでしょうか?こちらでは面格子を取付ける際のメリットについて説明したいと思います。面格子が防犯設備として全く役に立たない訳ではないようです。
視覚的な防犯効果が期待できる
泥棒目線で考えると、面格子が無く、無防備な窓と、面格子が取付けられている窓、どちらの窓の方が侵入が容易を見れるでしょうか?もちろん、面格子が無い無防備な窓だと思います。仮にすぐに破壊されてしまう面格子でも無いよりはあった方が全然 泥棒の抑止力になると考えられます。
宅内侵入を容易にさせない様に出来る
上記の目線と合わせて、実際の場面でも、面格子が取付けられていると、泥棒が宅内に侵入するまでに”一手間”かかります。泥棒は、光や音に敏感でこれらのハードルがある住宅の侵入を諦める傾向にあります。さらに時間がかかる侵入も好みません。”サッ”し侵入して”サッ”と逃げ出したいのが泥棒の心理です。面格子があれば破壊まで時間と音が一段高いハードルになります。
防犯意識が高い住宅だと認知させる
夜間センサーライトが光る住宅や、音のなる砂利し敷いてある住宅、防犯ステッカーが貼ってある住宅など、防犯意識が高い住宅に好んで入る泥棒は少ないです。簡単には入れそうな家と、防犯意識が高そうな家が並んでいた場合を考えるとどうでしょう。セキュリティの高い家だと思わせる意味でも面格子は役に立つ防犯設備と言えます。
後付け面格子の防犯性を高める方法
後付け且つ防犯目的で面格子を検討されている方にお勧めの面格子は2つあります。
ヒシクロス面格子
アルミ製の面格子を選択されるのであれば、断然 ヒシクロス面格子がお勧めです。デザイン的な視点や予算、住宅全体のイメージをに着目して、面格子の形状やカラーを選択される事と思います。一方、防犯性能を高める点にウエイトを置くと”縦格子””横格子”よりもヒシクロスの方が、引っ剥がしにくいのでお勧めと言えます。
ヒシクロス面格子の工事参考価格
サイズ:横幅(W)840mm×高さ(H)1000mm
価格→(商品+工事費)=30,000円~45,000円程度
サイズ:横幅(W)1400mm×高さ(H)1200mm
価格→(商品+工事費)=35,000円~50,000円程度
※正式なお見積は近くのサッシ屋さんにお願いして見て下さい。
アルミ製・高強度面格子
防犯に配慮したアルミ製の高強度面格子と言う商品があります。従来アルミの格子の様に引っ張って格子部分を破壊する事が困難な仕様になっていますので、かなり防犯性能は高い商品となります。
アルミ製・高強度面格子の工事参考価格
サイズ:横幅(W)840mm×高さ(H)1000mm
価格→(商品+工事費)=60,000円~80,000円程度
サイズ:横幅(W)1400mm×高さ(H)1200mm
価格→(商品+工事費)=80,000円~120,000円程度
※正式なお見積は近くのサッシ屋さんにお願いして見て下さい。
後付け出来る面格子以外の窓の防犯設備とは?
面格子以外でも窓の防犯性能を高める商品は多数あります。予算やデザインによって選択するアイテムも代わって来ると思いますので、ザックリした参考価格も合わせて掲載しています。
防犯ガラス
ネーミングからも分かる通り、ガラスを防犯性の高い防犯ガラスにする事で窓の防犯対策を行えます。ガラスとガラスの間に防犯性の高い特殊フィルムを挟み込んだガラスです。詳しくは別の記事「防犯ガラス、ラミセーフセキュリティーと面格子で空き家の防犯対策を行いました!」も合わせてご確認下さい。
参考価格:1枚(900mm×1800mm)30,000円~
目隠し可動ルーバー
面格子に似た商品で目隠し可動ルーバーという商品があります。格子との決定的な違いは、格子の代わりに備わっている羽根が可動する事です。視界を完全にシャットアウトする事も出来る為、防犯目的は勿論、プライバシーの目的でも使用可能です。
参考価格:1窓(600mm×800mm)60,000円~
窓シャッター
窓シャッターは防犯や防災設備として大変人気の商品です。リビング窓や居室の窓などに取付ける事が出来る為、家全体の防犯に役立ちます。リモコン1つで開閉ができる自動タイプの窓シャッターも商品化されており、就寝中や外出中でも簡単に防犯対策が可能です。
小窓~中窓の参考価格:80,000円~
リビング窓の参考価格:180,000円~
まとめ
面格子は防犯に意味がない!?このテーマについて説明いたしました。まずは、意味がない事はないと言う説明(メリット)防犯性を高める為に選択するべき面格子、さらには面格子以外の窓の防犯設備についてもご紹介しました。
その他にも安価な防犯ステッカーや補助錠、センサーライトなど色々組み合わせる事により複合的に防犯性を高める方法も検討の価値はあるかと思います。