お風呂は湿気が多い場所なのでゴムパッキンにカビや汚れが発生しているケースが大変多いです。また、パッキンの劣化によってサッシとガラスに隙間ができる事により、隙間風が室内に入って来る事も。夏場であれば、どうにか我慢も出来ますが、冬の時期に衣服を脱いで入浴をするお風呂場への隙間風はどうにか早めに修理をしたいもの。
そこで本日はお風呂場の窓に取り付けられているゴムパッキンを交換しようと考えた時に、DIYでも取替が可能なのか?仮に業者に依頼した場合、費用はどの程度かかるのか?こち辺りについて考えて行きたいと思います。
お風呂の窓、ゴムパッキンの交換は自分で取替できる?
まず、お風呂の窓のゴムパッキンを自分でも交換できるかについて考えて来ます。リビングや居室では窓と言えば引き違い窓がイメージ出来ますが、お風呂の窓には内倒し窓や縦すべり窓、ルーバー窓なども使用されている事があります。
それぞれの窓について、ゴムパッキンの交換の仕方について見て行きます。
引き違い窓のゴムパッキン交換方法
引き違い窓とは、サッシの枠に2枚以上の障子(窓の事)が入っていて互い違いに横引きする事が出来る窓の事です。木製の窓もありますが、現在ではサッシ窓が一般的です。この引き違い窓のゴムパッキンを交換する為には、サッシ枠から障子を取り外してさらに障子の四方に取り付けられているネジを外して障子をバラす必要があります。
引き違い窓のゴムパッキンはガラスに対してUの字に巻かれていますので、この様にサッシをバラす差業が必要となります。
DIYで行う場合は、障子の裏表、上下が分からなくなる心配があります。予め、マスキングテープなどを活用して、内側上、内側右、内側左、内側下、など後でしっかり分かる様にしておきましょう。
また、ゴムパッキンにはサイズもありますので、サッシの幅とガラスの厚みを測り、ゴムパッキンを注文する様にしましょう。(1回目はこれで元に戻します)
新しいゴムパッキンをネットや近くのガラス屋さんで購入して実際に巻き直して行く作業を行いましょう。
ゴムパッキンはガラスに巻かれている段階で角の部分が切れていますが、それはワザとです。同じように角に切れ目を入れて巻くと綺麗にゴムパッキンが巻けます。
内倒し窓・外倒し窓のゴムパッキン交換方法
マンションや団地などで使用されている浴室の窓は内倒し窓や外倒し窓という事があります。
内倒し窓や外倒し窓にしても一度窓枠から窓を取り外してゴムパッキンを巻き直し必要がありますが、実は意外にゴムパッキンでなくコーキングで施工されている事も少なくありません。もし、窓の外側にも回れるのであれば、窓を外したりする作業が不要なコーキング作業の方が作業は簡単です。
コーキング作業
まず現在窓とサッシの際にあるコーキング、もしくはゴムパッキンをカッターを用いて切りながら取り出します。この時にガラスに傷を付けない様に気を付けながら作業を進めて行きましょう。全て綺麗に取り出せたのであれば、バックアップと言うスポンジ状の物をサッシとガラスの間につめ込み、ガラスがカタカタ動かない様に固定します。
続いてマスキングテープをガラス側、サッシ側と丁寧に貼付けコーキングを充填する養生を行います。マスキングの養生が終わればコーキングを充填してヘラでコーキングを切って行きます。
最後にマスキングテープを剥がせば作業完了です。
窓脱着作業
窓の裏側に回れない場合は、窓の脱着作業が必要です。内倒し窓も外倒し窓も、横にアームがあり、窓の下の部分で、窓枠から窓が外れて滑落しない様に引っ掛かっている構造のものが殆どです。
まずはアーム部分の固定ビスを取り外してアームを窓枠から外す、またはフリーの状態にします。後は下の引っ掛かりを抜けば窓が外れます。この時に窓や部材を落とさない様にかなり慎重に作業をしなければなりません。(自信のない方は業者に依頼する方が安心です)
窓を外す事が出来ればゴムパッキンの交換方法は、引き違い窓と同じです。前述した内容を参考に取替えを行って下さい。
縦すべり出し窓
縦すべり出し窓のゴムパッキン交換方法も外に回れる状況であれば比較的簡単に作業出来ますが、外に回れない2階以上の階層であれば、作業は少々危険で難しいです。プロに依頼した方が無難です。
作業方法は、窓の開いた戸先側の縦框を取り外し、一旦ガラスを窓枠から外した上でゴムパッキンの巻き直しを行う事になります。
窓の外側に回れる状況であれば脚立をかけて、縦框の上下に取り付けられているネジを2~3本外せば縦框が取れます。続いてガラスにガラス用の吸盤を取付けて横方向に抜き出せばガラスが抜けます。この時のポイントとして吊元側の上部の連結ネジを少し緩めておきましょう。すると横框が少し上に振れますのでガラスの脱着を随分楽に行う事が出来ます。
窓の外側に回れない場合は、この作業を室内側から行う事になります。窓に腰しかけて狭いスペースで落下しない様に行わなければなりませんので不慣れな方はやめておく方が良いと思います。
ルーバー窓のゴムパッキン交換方法
お風呂の窓にはルーバー窓が設置されている事もあります。ただルーバー窓ではゴムパッキンを使用されている部分がありませんので、今回のテーマ、ゴムパッキンの交換はなしという事になります。
窓のゴムパッキン交換を業者に依頼した時の費用
以前、別記事でもゴムパッキンの交換費用について記述しました。
窓のゴム劣化が気になる。窓のゴム交換の時期と交換料金について。
こちらでは、窓のゴムパッキンの名称についても書かれていますのでお役に立つのではないかと思います。引き違い窓を前提として料金を明示しています。
お風呂の窓は引違窓以外もありますので、少し補足いたします。
内倒し窓、外倒し窓のゴムパッキン交換費用
窓の脱着が伴う内倒し窓、外倒し窓のゴムパッキン交換は難易度が上がります。
12,000円~18,000円が相場となります。
縦すべり出し窓
外に回れる足場のある状況であれば、8,000円~12,000円程度が相場ですが、室内から行わなければならない場合は15,000円~23,000円程度は通常かかります。
まとめ
本日は、お風呂の窓、ゴムパッキンの交換について、DIYで行う場合の作業工程、業者に依頼した場合の費用相場、この点について考えて行きました。
窓のゴムパッキン交換は大掃除の時期、つまり11月~12月にかけて依頼が多くなります。この記事を書いている2021年11月27日現在でも6件程見積り依頼が入っている状況です。
DIYでは経費は部材費用のみなのでコストカット出来る反面、意外と大変だったりもします。上手く業者を活用しながら事故の無いように頑張ってみて下さい。