スチールドアの鍵のかかりが悪い!錠交換(面付箱錠)と鉄扉矯正作業で解決!(レア現場案件)

ドアノブ

マンションにお住いのお客様より、玄関ドアの鍵のかかりが悪いので修理をして欲しいとのご相談がありました。現場に到着するまでに故障の内容でイメージをするのですが、シリンダーの回転が上手く行かないのかな~と想像しながら移動時間約30分で玄関のインターホンをピンポーン!中からご年配の女性の方が出て来られました。

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スチールドアの鍵のかかりが悪いのは錠とドア枠に問題あり!

お客様は、「これなのよ~ちょっと見て下さい」と実際に鍵のかかりが悪い状態を実演して下さいました。私も状況確認の為に施錠・解錠を行わせて頂きましたが確かに鍵の回りが悪く、さらにラッチやデッドボルトと受けの位置もズレています。極めつけに、ドア枠が変形している様で、錠の部分の交換だけでは不完全な修理しか出来ないと見立てました。

修理方法は次の2つの工程が必要です。

MIWA製の面付箱錠の交換

古いマンションの鉄扉ドアには美和製の面付箱錠が取付けられています。面付箱錠とは四角い箱錠の内部に錠の機能が組み込まれており箱の外側にはサムターンがあります。それを室内側に取付、ドアを挟んだ室外側のドアノブ部分とサンドイッチ状に挟み込み取付します。

外側のドアノブ部分は、鍵穴とドアノブが別々になっている構造でラッチ及び施錠の為のデッドボルトが内蔵された仕様です。

この面付箱錠は現在でも取替品が供給されていますので、まずはこの部分の交換を行います。

スチール製ドア枠の矯正

ドア本体とドア枠が競っている為の閉まりが悪くなってスチールドアの干渉を緩和する目的でスチール表面を研磨する作業は多々行っていますが、それとは逆に、ドア本体とドア枠が離れすぎてしまった為に施錠に不具合を生じさせる現場はあまりないレア現場です。

ドア枠が変形しているものと思われますが、ワッキーな事に、歪のせいかドア枠の壁側に少し隙間が出来ています。鉄筋造りのマンションなのでこの様な事もあまりありませんが、この隙間を活用してスチール製のドア枠を少しでも内側に矯正していく作業を行います。

錠交換と鉄扉矯正作業で修理完了

はい。写真の様に、変形して開いたドア枠を内側に矯正しました。写真でみた感じでも錠側に”グッ”と引き寄せているのが確認できますね。上の方と隙間の幅が違って見えると思いますが、そもそも”グッ”と引き寄せた部分が正常で、写真上の開きは1~2mm開き過ぎです。

歪みを修正した後は、隙間があるとおかしいのでシリコンでしっかり埋めます。

シリコン充填前に養生テープを貼っている状況の写真です。このあと同色系のシリコンで綺麗に仕上げました。

さて、続いてドアノブである面付箱錠を一式交換していきます。取替用の商品がありますので、交換作業は比較的簡単です。固定されているネジを1つづつ取外し箱(ケース)が設置されている内側と、サンドイッチ状態で挟みこんでいる外側の両方から取外し作業を行います。

一式取り外した面付箱錠が上記の写真となります。こうして改めて見るとやはりかなり古く黒ずみも多く発生していますね。

こちらも新しいものと取替を行い修理完了です。

鍵もスムーズに施錠・開錠できる様になりストレスなく作動する様になりました。

スチールドアを交換する事は可能なのか?

スチールドアは耐火性能の高いドアになります。マンションや集合住宅に使用されているのは、建築基準法や設計上必要とされての事なので、スチールドア以外に交換する事は原則難しいです。逆に、同等の機能を有する商品であれば取替は可能な事が多く、スチールドア交換は可能と言えます。

管理組合の許可は必須

例え購入した自宅マンションとは言え、自分の判断だけで玄関ドアを交換する事はできません。分譲マンションには管理組合があると思いますので管理組合に相談の上、許可をもらいましょう。

何故、管理組合の許可が必要なのか?それは、マンションの規約で玄関ドアは共有部分になっている事が多いからです。厳密には、玄関ドアの室内側は専有部分となっていますが、外側(通路側)が共有部分になっている規定されている可能性が高いです。

その為、勝手に玄関ドアを取替える事はNGで、後々のトラブルに発展しますので注意して下さい。

カバー工法での取替が現実的

次に、管理組合の承認を得た後に工事業者との打ち合わせに入ります。工事業者からカバー工法やカバー工事と言うキーワードが出ると思いますので、事前に知っておくと話しがスムーズに進むと思います。

ここで言う、カバー工法とカバー工事は同じ意味で使われます。

工事工法の内容についての名称で、古い玄関ドア本体を取り除き、既存のドア枠に新しいドア枠を取付けて、その新しいドア枠に新しいドア本体を取付ける工事の事をいいます。

つまり、古いドア枠は残ったままになります。古いドア枠と上から被せた新しいドア枠は、極力目立たない様に処理されますが、使用する商品や工事店によってどの様な納まりになるかはバラつきがあります。

工法としては一般的な工法であり主流の工事方法です。マンションなど鉄筋造の建物は窓やドアが壁の中で溶接されていますので、それを剥がして取替する事が現実的にかなり大掛かりとなり困難です。その為、カバー工法で玄関ドア交換を行いますが、デメリットが1つあります。

開口部分が狭くなります。ドア枠の上にさらにドア枠を取り付けますので、上下左右2~3cm程は狭くなるとお考え下さい。また下の沓摺に若干段差が生じる事もあり、詳しくは、工事店としっかり打合せの上、工事を行う必要があります。

まとめ

本日は、スチールドアの鍵のかかりが悪いという現場で、面付箱型の交換とスチールドア枠の矯正作業を行った施工例について紹介させて頂きました。また、古くなった玄関ドアなので、いっその事ドアごと取替を考えられるケースもあると思います。そういった方に向けて、スチールドアの必要性や交換を実行するまでの流れについても記載しています。

何かの参考になれば幸いです。

この記事の担当者(執筆/監修)
安部圭一

株式会社スマイクリエイト代表取締役/1972年5月 福岡県生まれ
・賃貸不動産経営管理士<登録番号(1)057435>
・三協アルミ(一新助家)加盟店

20代の頃は、水道メンテナンス業務を約6年経験、2003年(31歳)に老舗サッシ屋に入社。ガラス・サッシ・ドアの修理リフォーム業務に従事。その間、アパート2棟を新築、建築から修理まで住宅について様々な体験を通じ知識の習得、キャリアを積んでいく。

2019年5月にネット集客に特化したサッシ・ガラス屋ビジネスを創業。ネット集客ができる強みを生かし、集客から施工まで一貫して自社完結できるビジネスを成立させる。この事により、お客様へ、お得な料金、安心した修理リフォームサービスを提供できる仕組みを構築した。

より一層の顧客満足・従業員満足・社会貢献を目指し、トライ&エラーの毎日を奮闘中。

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