窓枠ごとサッシ交換を行いました。自分でサッシ交換を行う2つの工法とは?

サッシ修理

とある工場のお客様からサッシ交換のご依頼が入りました。所有されている場所で、「使用していなかった倉庫を使用出来る様に改装する予定で、そこのサッシが一部破損しているので修理か交換をして欲しい」というご依頼です。現場を拝見させて頂くと上記の写真赤囲いの部分がめくれている様な状態です「あら?これは酷いですね、どうされたんですか?」とお聞きすると「ええ、まあちょっと」深くお聞きする事は控え、肝心の対応方法についてお打ち合わせさせて頂きました。確認していくと外付けサッシが取付けられていました。修復は難しく、サッシの窓枠から取り外して新しい窓枠と窓を取付ける事をご提案しお見積を提出しました。その数日後に正式にご依頼を頂き窓サッシ交換を行う事になりました。

本日は窓枠ごとサッシ交換を行った施工実例と、関連情報として”自分でサッシ交換を行う場合の2つの工法”について説明したいと思います。

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【施工実例】窓枠ごとサッシ交換を行いました!

まずは、外付けサッシの交換方法を見て行きましょう。外付けサッシは取付けるフィンの位置が最も内側にあるサッシの事で、取付ける柱の外面を基準に見た時に、柱からサッシ全体が外に飛び出しているサッシの事を外付けサッシといいます。一般の住宅では和室等で使用されている事が多いサッシです。他にも内付けサッシや半外付けサッシがあります。念のために説明しておきますね。

内付けサッシ・・・取付ける柱の外面からサッシ全体が内側に入っているサッシの事です。

半外付けサッシ・・・取付ける柱の外面を基準として、内障子は柱に納まっており、外障子は外側に飛び出ている納まりです。外付けサッシと内付けサッシの丁度中間に取付けフィンがある感じですね。

話しをもとに戻して、施工写真をご覧ください。

窓枠の回りにコーキングが回っていましたので、その部分を全てカットして行くと取付ビスが姿を現します。四方の取付けビスを全部外すと、窓枠を取り出す事が出来ます。

古いサッシ取り外し

窓枠の回りにはバックアップ材やコーキング材のカスが散乱していますので、掃除機で綺麗に吸い取り新しい窓枠の取付け準備をして行きます。

窓枠の組立

窓サッシ枠はノックダウンで納品されますので現地で組み立てて行きます。組立てた物を現地に運ぶ事もありますが、今回は1窓だけだったので5~10分もあれば窓枠組立は完了です。

外付けサッシ取付

新しい窓枠を取付けました。サッシのレベルが合う様に水平器で傾きや倒れを見ながらビスで固定して行きます。

ガラスを設置しコーキング充填を行います。

窓枠を設置した後に窓(障子)を建て込んで行きますが、そもそも、サッシとガラスは別物です。自分で窓サッシを取付けようと検討されているDIYの方はご注意下さいね。サッシとガラスは別売りです。オモチャを買ったら電池が別売りなのと同じ感じですね。

なので、窓(障子)にガラスを建て込んでガラスとサッシの隙間にコーキングを充填し窓を完成させて行きます。写真の黄色い線は、コーキングを充填する時の養生テープです。

サッシ交換完了

窓枠と窓(障子)の取付け完了しました。あとは窓枠の回りにコーキングを充填し引き渡しになります。「コーキング充填した写真はないのか?」はい。すみません、撮影忘れていました苦笑。

と言う事で窓枠ごとのサッシ交換施工実例でした!

自分でサッシ交換を行う場合の施工方法

施工実例をご覧頂きいかがでしたか?これなら自分でもサッシ交換できそう。その様に思われた方もいらっしゃると思います。そこでこちらでは、自分でサッシ交換を行う場合の施工方法(工法)について考えて行きたいと思います。サッシ交換の工法は主に2つです。これはプロのサッシ屋が行っても同じです。どちらの工法で行うかは現場の状況や施主様の希望、予算等で変わって来ますが、まずはしっかりと知識として理解しておきましょう。

壁カット工法

一昔前は大体この工法でサッシ交換を行っていました。今回写真で見て頂きましたが、サッシは開口部分に釘やネジで固定されています。この釘やネジを取り外せばサッシそのものを取り外す事が出来ますので窓枠ごとサッシ交換を行えます。

壁カット工法は現在ではあまり採用されなくなりました。その理由として下記の様な理由が懸念材料として潜在的にあったからです。

ホコリや騒音・・・電動工具を壁をカットして行きますのでどうしても騒音やホコリ、チリが多く発生してしまいます。ご近所さんの迷惑になるのではと、気にされる施主様はサッシ工事をためらわれます。

漏水・・・新築時はサッシ取付の隙間から雨水が浸水して来ない様に漏水処理がされています。サッシ交換時も同様に防水処理を行いますが、施工の未熟さから防水がしっかり出来ておらず、漏水がが発生。すぐに気づけばまだましですが、長年気付かずにサッシ回りの木が腐ってしまうリスクも。

コスト高・・・サッシ交換は主に大工さんの仕事です。サッシ屋はでも出来ますが、新築の時は、サッシ屋は部材を搬入して取付は大工さんが行います。外壁をカットするので業者によってはサィデイングやモルタル補修に外注を使う事もあります。サッシ屋、大工、左官など色々な業者は工事にかかわる事でコスト高になってしまいます。

カバー工法

壁カット工法に代わって現在サッシ交換で主流な工法はカバー工法となります。壁カット工法のデメリットをほぼ全て克服した工法となっており、こちらの工法はサッシ屋のみで工事が可能です。

カバー工法につきましては別記事でメリット、デメリットを説明していますので参考にして下さい。

窓リフォームのカバー工法とはどの様な工事なのか?費用についても解説。

自分でサッシ交換を行う注意点

さて、サッシ交換について2つの工法を紹介しました。

自分でサッシ交換をする場合、どちらの方が良いか?この点につきましては現場の状況により変わります。今回当社で工事を行ったような住宅以外の窓であれば壁カット工法で行うのも全く問題ありません。窓枠を固定しているビスを露出する事が簡単なのであれば窓枠ごと交換した方が実は手っ取り早いです。後は漏水しない様に水切りシート等適切施工し。カットした部分を隠してしまえばおしまいです。ポイントは、壁のカットと補修、漏水対策です。家も古いので見た目は気にしないと仰る方は検討されてみてはいかがでしょうか?

住宅の窓サッシを交換するのであれば素人の方が外壁をカットしたり大掛かりな工事はあまりおすすめ出来ません。1日で終わらない可能性の出て来ます。その点、カバー工事であれば内側に窓枠を取付ける作業なので、漏水リスクも少ないですし作業も1日あれば十分かと思います。場所にもよりますが、既存の窓枠を出来るだけフラットにします。ベース材を取付けたり、アルミを削ったりしてとにかくフラットにします。次に新築用のサッシを持って来て、既存窓に平行、垂直に取り付けます。既存窓と新規窓の隙間はコーキングで充填し隠します。後は窓を建て付ければ完成です。

注意点は、既存窓枠と新規窓枠を取付ける際に倒れや傾きが無い様に取付る事。その為に既存窓枠の突起や引っ込みの修正、緩和処置が必要です。

まとめ

本日は窓枠ごとサッシ交換した施工例と、関連して、自分でサッシ交換を行う時の工法や注意点について説明しました。DIYでサッシ交換を行いたいと思っている方は参考にされて下さい。

この記事の担当者(執筆/監修)
安部圭一

株式会社スマイクリエイト代表取締役/1972年5月 福岡県生まれ
・賃貸不動産経営管理士<登録番号(1)057435>
・三協アルミ(一新助家)加盟店

20代の頃は、水道メンテナンス業務を約6年経験、2003年(31歳)に老舗サッシ屋に入社。ガラス・サッシ・ドアの修理リフォーム業務に従事。その間、アパート2棟を新築、建築から修理まで住宅について様々な体験を通じ知識の習得、キャリアを積んでいく。

2019年5月にネット集客に特化したサッシ・ガラス屋ビジネスを創業。ネット集客ができる強みを生かし、集客から施工まで一貫して自社完結できるビジネスを成立させる。この事により、お客様へ、お得な料金、安心した修理リフォームサービスを提供できる仕組みを構築した。

より一層の顧客満足・従業員満足・社会貢献を目指し、トライ&エラーの毎日を奮闘中。

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