この記事で分かる事!
- 窓枠リフォーム費用の相場と内訳
- 窓店(マドミセ)の施工事例
- 古い窓枠リフォームの必要性
- 窓枠の破損を放置するデメリット
窓枠リフォーム費用の相場と内訳
古い窓枠交換を行う時の内訳は業者によって異なります。
上記は代表的な工事内訳になりますが、工事業者により、出張費や、廃材処分費、コーキング費用、設計費など別で見積もられる事がありますのでご留意下さい。
商品代
窓と窓枠の商品代金です。サッシメーカー各社のWEBカタログなどで希望価格は確認できますが、あくまでも目安の金額になります。販売店(工事店)によって、仕入れ価格が異なり、その仕入れ価格に利益を乗せた金額で見積もられます。窓の大きさや素材、ガラスの性能などにより異なります。
工事費用
工事の内容により異なります。一般的には小窓よりも中窓の方が工事費用は高く、中窓よりもテラス窓の方が高くなります。既存窓取外し費用や、コーキング費用など分けて書かれる事もあります。
諸経費
商品代や工事費用、その他項目以外の費用が諸経費です。運搬費や副資材、出張費、損耗費等に該当する費用です。お客様によっては”無駄な理由のない費用”と思われがちですが、リフォーム工事では商品代や工事代、その他項目を設けず「諸経費」で一括りにしているケースは一般的と言えます。
窓店(マドミセ)の施工事例
窓や窓枠が古くなって開け閉めが困難なので窓リフォームの金額を見積りして欲しいとご連絡を頂きました。熊本県にある施設のトイレ窓でしたが、以前にもガラスの交換工事をさせて頂いたご縁でリピートでのお見積ご依頼です。こちらの現場で工事をさせて頂いた縦すべり出し窓のリフォーム工事写真と共に、窓リフォーム費用の相場についても解説して行きたいと思います。また、
それでは、よろしくお願いいたします。
古い窓のリフォームは縦すべり出し窓の交換工事
【施工前の写真_古くて壊れかかっている窓サッシ】
窓を開くと上部と下部の動きがチグハグでいかにも古びた感じに見えてしまいます。色々な人が利用する施設なのでやはり体裁が悪いですね。この窓を同じようなタイプの窓、縦すべり出し窓に交換する事になりました。
工程としては下記の様な流れで工事をすすめて行きます。(カバー工事で行いますので既存の窓枠はそのままで、窓枠の上から新規枠を被せて仕上げて行きます。)
1.既存の窓本体の取り外し
2.既存窓枠の加工(新規枠を取付ける為の調整)
3.新規サッシ枠の取付け
4.新しい窓の取付け
5.古い窓枠と新しい窓の枠隙間の仕上げ
大まかにかはこの様な工程で窓リフォーム工事を行います。順番に見て行きましょう!
既存の窓本体の取り外し
古い窓は上下のアームの部分でビズ止めされているので上下ビスを外していくと窓を取り外す事が出来ます。中には固着している既存窓もありますが、リフォームの為もう必要なのでサンダーなど電動工具で切断すれば手っ取り早い事もあります。
既存窓枠の加工(新規枠を取付ける為の調整)
以前の窓には必要だった窓枠の出っ張りなど、新しい窓枠を設置する為に邪魔な部分をグラインダーで切り落として開口部分をフラットな状態にして行きます。もちろん何でもかんでも切り落とせば良いと言う訳ではありませんのでご留意を。
新規サッシ枠の取付け
グラインダーを使って回りを綺麗なフラット状態にしました。ここにスペーサーを用いて新しい窓枠に倒れや傾きが無いように慎重に新規枠を取付けます。
新しい窓の取付け
窓枠を取付けるといよいよ窓本体を枠に建て込んで行きます。窓枠の取付が上手くいっていないと窓本体を取付けた時に開閉がスムーズにいかなくなります。水平器で窓枠の傾きをしっかりと確認し固定。写真の様に新しい窓が取り付きました。
古い窓枠と新しい窓の枠隙間の仕上げ
回りに付いている黄色のものはマスキングテープです。コーキングを隙間に充填する時に周りにコーキングが付いて汚れない様に養生の意味があります。外側と内側にコーキングを充填し隙間を埋めて行きます。内側は地上げにカバーが付属されていますのでカバーを取付けて仕上げて行きます。
【室内側の仕上がりはこの様な感じです】
窓リフォーム工事完了(LIXIL製カバーモール、PG仕様)
古くなった縦すべり出し窓リフォームの費用について
今回行った工事費用は約22万円でした。ペアガラス仕様という事でこの程度の価格です。たのタイプの縦すべり出し窓の交換費用の相場は、18万円~25万円程度となります。既存枠の処分や諸経費を入れると大体のサッシ屋ではこの程度の価格帯で工事を行ってくれると思います。また、窓を交換する箇所が多くなれば1窓当たりの単価は安くなって行く事が一般的です。3窓や4窓もリフォームすると1窓当たり12万円~15万円程度まで割引が聞く事もありますので参考にして下さい。
1窓だけの工事の場合は、18万円以下の施工であればかなり安い方で、25万円を超えて来るとちょっと高いと言う印象ですね。古くなった縦すべり出し窓の取替や、ルーバー窓から縦すべり出し窓への交換を行う時には目安の金額として下さい。
古い窓枠リフォームの必要性
古い窓枠の問題点とリフォームのメリット
窓枠の寿命と劣化のサイン
長期間にわたる紫外線や雨水の影響、そして温度変化は、、窓枠の劣化を引き起こし、最終的にはその性能を損ないます。たとえば、木製窓枠の場合、塗装の剥がれや変色が目立ち始めたら、その寿命が近づいておりメンテナンスを行わなければ程なく重大な事態に見舞われます。アルミサッシも含め、通常窓枠をメンテナンスなしで使えるの期間は20~30年程度です。劣化のサインをしっかり確認し早めに修理やリフォームを検討しましょう。
断熱性の向上
劣化した窓枠のリフォームは、断熱性能を顕著に向上させることができます。実際に、窓枠の隙間を封じるだけで、冷暖房の損失を最大10%削減できると推計されています。最新の複層ガラスや、樹脂サッシはさらに断熱、防音の機能を高め部屋の快適性を向上させます。
防音性の強化
新型の窓枠は防音性も重視されており、外部の騒音を大幅に低減させることができます。特に都市部や交通量の多いエリアにおいて、この効果は住まいの快適性に大きく寄与します。
窓枠の破損を放置するデメリット
健康へのリスク
カビの脅威とその影響
窓枠の破損による水分の侵入は、建物の内部構造への隠れたダメージを引き起こします。特に壁内部にカビが発生すると、その胞子が空気中に放出され、アレルギー反応や呼吸器疾患を引き起こす可能性があります。実際に、カビによる健康被害は年間で数万円の医療費を発生させていると推測されます。
熱効率の低下
エネルギーコストの増加
熱画像分析により、窓枠からの熱漏れが家庭のエネルギー損失の主要な原因であることが明らかになっています。破損した窓枠は、冷暖房システムに余計な負担をかけ、その結果、家庭のエネルギー費用を年間で最大10%も増加させることになります。
熱損失の具体的な影響
窓枠に生じた隙間や亀裂からの熱損失は、冬季に暖房の熱が外に逃げ、夏季には冷気が漏れることで、エアコンやヒーターの稼働時間と強度を無駄に高めてしまいます。これは長期的に見て、家電の寿命を縮め、修理や交換のコストを招く原因にもなります。
窓枠の破損を放置することは、短期的には費用を節約するように見えるかもしれませんが、長期的には健康と財布の両方に悪影響を与える結果となります。そのため、窓枠のメンテナンスと必要に応じた修理や交換は、家庭を守る上で欠かせない投資と言えるかもしれません。
窓枠リフォームの選択
補修と交換の比較
補修のメリット
補修はコスト効率が高く、例えば小規模な塗装やシーリングの修繕では、費用は約1万円から2万円程度で済みます。作業期間も短く、数時間から1日以内で完了するケースが多いです。この選択は、窓枠の損傷が軽微である場合、すなわち表面の擦り傷や小さな割れ、戸車やクレセント錠などのパーツ交換に適しています。
窓リフォーム解決
一方、窓枠を全面的に交換する場合、費用は大きく跳ね上がりますが、長期的な安定性と効率を考慮すればその投資価値は高いと言えます。完全な窓枠の交換は、一箇所あたり約5万円から10万円の費用がかかると見積もられ、工事期間は最短で1日、場合によっては数日間に及ぶこともあります。このプランは、窓枠の腐敗や構造的な損傷が発生している場合に推奨されます。
窓枠リフォームにおける材質の選択
アルミ製の窓サッシ
特長と利点
アルミ製の窓サッシは、その耐久性とメンテナンスの容易さで人気があります。アルミニウムは軽量でありながらも強度が高く、錆びにくいため長期間にわたってその性能を維持します。また、現代のアルミサッシは熱伝導率を低減する技術が採用されており、過去の製品よりも優れた断熱性を提供します。
設置場所と用途
アルミ製サッシは特に気候変動が激しい地域や、塩害の影響を受けやすい沿岸地域に適しています。軽量でありながら強靭なため、大きな窓やハイエンドなデザインが求められる建築物にも適しています。
コストと性能のバランス
アルミサッシは、一般的に中程度の価格帯で提供されており、長期的なコストパフォーマンスに優れています。メンテナンスの手間が少なく、長期にわたり外観と機能性を保つことができるため、コストと性能のバランスが取れた選択肢と言えます。
アルミ樹脂複合
耐久性と断熱性の組み合わせ
アルミ樹脂複合材は、アルミニウムの強度と耐候性と、樹脂の優れた断熱性を兼ね備えています。これにより、高い気密性と断熱性を実現しながらも、アルミニウム特有の耐久性を維持しています。
デザインの多様性
アルミ樹脂複合材は、色や仕上げの選択肢が豊富で、建物の外観に合わせやすいという利点があります。モダンなデザインから伝統的なスタイルまで、幅広い建築様式にマッチする柔軟性を持っています。
コスト対効果
初期投資はアルミサッシよりも高くなる場合がありますが、長期的なエネルギー効率の向上を考慮すると、アルミ樹脂複合材は非常に経済的な選択です。断熱性能の向上は、冷暖房の効率を高め、光熱費を節約する効果が期待できます。
このように、アルミ製サッシとアルミ樹脂複合材は、それぞれ独自の特長を持ち、異なるニーズに応えることができます。リフォームの際には、これらの材質の特性を考慮し、建物のスタイル、地域の気候、予算などに合わせて最適な選択を行うことが重要です。
まとめ
本日は古い窓枠リフォームをテーマに、弊社、窓店のリフォーム工事(縦すべり出し窓から縦すべり出し窓への交換)ついても掲載しました。窓も20年以上経過すると部品交換だけでは修理が出来ない事も出て来ます。窓枠リフォームのメリット、デメリットも考慮の上ご検討下さい。熊本と福岡のご対応は窓店(マドミセ)で行えます。