サッシ窓のカギの事をクレセント錠と言います。クレセント錠は防犯の為には欠かせない窓の部品でクレセント錠の緩みや不具合はなるべく早めに解消した方が良いです。本日はクレセント錠の”ゆるみ”を解決する修理調整方法について解説して行きます。参考にして頂ければ幸いです。
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クレセント錠の”ゆるみ”の種類
クレセント錠が緩いと感じる症状は主に2つあります。修理調整を行う際にはクレセントの緩みの原因はどこにあるのかを確認する事が大切です。
クレセント錠本体がグラグラの症状
窓の開閉頻度に伴ってクレセント錠を動かく回数も多くなる場合、クレセント錠の本体がグラグラとして”ゆるみ”を感じる事があります。
写真の青い囲いがクレセント錠本体と言われる部分です。まず第一にこの本体部分がグラついているのか確認しましょう。
クレセント錠と受けの”噛みが緩い”
クレセント錠の”掛かり”と言われるロックをする部分とクレセント受けの”噛みが緩く”スカスカの状態の場合もクレセントの緩みと感じる事があります。
上記写真の赤で四角に囲った部分です。この部分の掛りが悪いと窓サッシの気密性も損なわれますのでしっかり”きつめ”に掛かる方が良いです。
クレセント錠の”ゆるみ”を放置して置く事の不具合
クレセント錠の反対が緩んでいるという事はネジがしっかり締っていない状態です。ネジが外れれば勿論本体が不安定になりそのうちクレセント錠本体が外れてしまうかもしれません。そうなるとクレセント錠の種類によってはサッシ内の見えない所に設置されているクレセント錠の取付け背板も落ちてしまい修理には専門の業者に来て頂く必要があり高額な費用が発生してしまう可能性があります。
また「クレセント錠と受けの”噛みが緩い”」の項目でも触れましたが気密性が損なわれる不具合が発生します。気密性が損なわれるという事は冬は寒く、夏は暑い住宅になるという事です。また室内換気への影響も考えられます。室内には様々な成分が空気中に漂っています。臭いの成分も然り。気密性が均一の場合は換気扇等により換気が効率よくされますが気密性が不均一の場合はこの換気にも影響されると言われています。そういった意味でも気密性の保持は住宅環境にとっては大変大切な意味があります。
クレセント錠の”ゆるみ”修理調整方法
それでは実際にクレセント錠の”緩み”がある場合の修理方法についてご説明して行きます。プラスドライバー1本で修理調整が可能なのでしっかり読み進めて下さいね。
クレセント錠本体がグラグラな時に修理調整方法
本体を固定しているネジをプラスドライバーで増し締めすれば完了です。クレセント錠によっては本体固定のネジが見当たらない事がありますので画像で説明します。
クレセント錠のネジが見当たらない種類ではカバーによって隠れている事が一般的です。カバーを上下にスライドさせるとネジが姿を見せます。固くて開けにくい時は先端が細いマイナスドライバーなどを切れ目に差し込む様にし、指でカバー部分を押し付ける様に開けたい方向に力を加えると開きます。
カバーを開けると上記写真の様にクレセント錠本体を固定しているネジが姿を現します。このネジが緩んでいるので本体がグラグラしていますのでこのネジを増し締めし固定すれば修理完了です。
注意点が1つあります。増し締めする前に一度クレセント錠を受けに掛けてしっかりと且つスムーズに閉まる位置を確認して下さい。その位置でネジを増し締めし本体固定をすれば今後もスムーズ且つしっかりとクレセント錠が掛かります。
クレセント錠と受けの”噛みが緩い”時の修理調整方法
続いて本体はしっかり固定されているが、クレセント錠を掛けた時に受けとの噛みが悪く”スカスカ”の状態を修理していく方法です。この場合は受けを調整する事で不具合が解決されます。
引違い窓が使用されていると思いますので受けの調整をする為に窓サッシを交差させます。
受けの固定されているネジがありますのでこのネジを少し緩める事により受けが左右に動き微調整が出来ます。微調整を行いクレセント錠との掛りを試しながら”噛みが緩い”症状を解消して行きます。
中には受け側での微調整で症状が解消出来ない物や、そもそも受け側のネジを緩めたとしても微調整が出来ない物もあります。その時は、前述した「クレセント錠本体がグラグラな時に修理調整方法」を応用しクレセント錠本体で受けとの”噛み合わせ”を調整します。
まとめ
本日は窓のカギ、クレセント錠が緩い時の修理方法について解説しました。防犯や気密性にも関わる窓のカギです。「あれ?変だな?」と思ったらなるべく早く対処する事をお勧めします。プラスドライバー1本で解決できるちょっとした修理です。万が一自分で出来ない時はサッシ屋さんか鍵屋さんで対応してくれます。調整だけなら5,000円~8,000円が相場です。