格子入り複層ガラス(強化ガラス仕様)の交換工事を行いました!レアガラスです。

ガラス修理

本日は、格子入りの複層ガラスの交換工事を行った施工写真をアップします。こちらの現場のガラスは強化ガラスになっておりあまり見ないガラスです。複層の強化ガラスに格子が組み込まれている仕様です。

記念に記事にしておきたいと思います。笑

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格子入り複層ガラス(強化ガラス仕様)の交換工事

早速ですが、現場の写真をご確認下さい。あいにく施工したのは当社の社員で私が現場に行っていたらお客様に断ってもっとパシパシ写真を撮ったのに・・と残念ですが、施工前と施工後の写真がありますので一旦はOKでしょう。

施工前の写真

機械を使って庭の除草作業を行っていたところ飛石で割れてしまったそうです。強化ガラス割れでは”あるある”の理由ですね。逆に飛石以外で強化ガラスが割れている現場はあまり伺った事がありません。

施工後の写真

新しく取替えたガラスは格子無しの通常複層ガラスです。強化ガラスでもありません。納期や予算の関係で早くリーズナブルにを考えるとこのガラスになりました。

複層ガラスを別のガラスに取替える時に注意しておくべきポイント

複層ガラスを別のガラスに取替える時に注意しておくべきポイントは3つあります。

1.ガラスの厚み

まずは、複層ガラスを取替える作業や見た目に係る部分です。

複層ガラスは「FL3+A12+FL3」の様な記号でガラスの構成が決まります。”FL3″と言うのはフロートガラス(透明ガラス)の厚さ3mmという意味で、A12とは空気層が12mmと言う事です。Aはエアー(air)の略です。透明の3mmガラスが室内側と屋外の2重構造になっており空気層が12mmあるガラスという意味です。

このガラスの厚みは分かりますか?3+12+3=18mmです。

ペアガラスでは「総厚(そうあつ)」という言い方をしますが、総厚18mmのペアガラスです。ガラスの構成は、ガラスの種類により厚みが変わったり空気層の厚みは一定の範囲で変更する事ができます。

ペアガラスに取替える

今回の様に、ペアガラスからペアガラスに取替える時はガラスの構成が違っても、ある程度、総厚を合わせる事は可能です。1~2mmの誤差であればそれほど問題無く抑えゴムやコーキングでカバーできます。ガラスの厚みや空気層で総厚みを合わせましょう。

単板ガラスに取替える

あまりいらっしゃいませんが、中には複層ガラスは高いので単板ガラスに変更して欲しいと仰るお客様もおいでです。基本的には「やめておかれた方がよいですよ」とお伝えして複層ガラスに取替をおすすめします。ただし、ぶっちゃけ、複層ガラスから単板ガラスに出来ない事はありません。問題はサッシの溝幅が広すぎて綺麗に仕上げる事ができないということです。複層ガラス用のサッシはガラスが入る溝幅が22mm程度はあります。単板ガラスの厚さは3~5mm、網入りガラスでも6.8mmです。22mmの溝幅に単板ガラスを入れると最低でも14~15mmは隙間ができてしまいます。コーキングで埋めるしかありませんが意外に難しい作業で見た目が汚くなる可能性もあります。

複層ガラスを単板ガラスに取替えるのはおすすめしません。

2.断熱性能

性能面でも注意が必要です。複層ガラスの最も大きなメリットは断熱性です。

単板ガラスに代えてしまったら

前述した単板ガラスに取替えてしまうと断熱性能は著しく損なわれます。2023年12月現在、国が補助金を出してまで単板ガラスから複層ガラスへ取替を推進しています。「先進的窓リノベ事業」といわれるものです。それと正に逆行をいく行為なので冬は寒く、夏は暑いお部屋の環境になってしまいます。ご注意下さい。

通常ペアガラスとLow-Eガラス

同じ様な複層ガラスに取替える際も通常ペアガラスとLow-Eペアガラスについて知っておく必要があります。Low-Eガラスとは、複層ガラスの空気層側に特殊なコーティング処理が施されたガラスの事です。通常ペアガラスよりもさらに断熱性能が高いメリットがある商品で価格も高くなります。

通常ペアガラスかたLow-Eガラスに取替える事も、その逆も可能です。性能値やご予算を考慮の上ご判断下さい。

3.法令

今回は、複層ガラスの中でも強化ガラスが使用されていた仕様でしたが、中には”網入りガラス仕様”の複層ガラスもあります。

マンションなどで飛散防止として導入されていたり、防火地域、準防火地域など地域によっては、網入りガラス等を防火設備として採用している事もあります。法令によって定められているガラスの種別を勝手に変更する行為は大変危険です。

法令に沿っているかも確認する必要があり注意が必要です。

まとめ

本日は、格子入り複層ガラス(強化ガラス仕様)交換工事の現場写真と、複層ガラス関連の情報についていくつかご説明させて頂きました。もしも複層ガラスが割れてしまって取替を検討の方は参考にされて下さい。

この記事の担当者(執筆/監修)
安部圭一

株式会社スマイクリエイト代表取締役/1972年5月 福岡県生まれ
・賃貸不動産経営管理士<登録番号(1)057435>
・三協アルミ(一新助家)加盟店

20代の頃は、水道メンテナンス業務を約6年経験、2003年(31歳)に老舗サッシ屋に入社。ガラス・サッシ・ドアの修理リフォーム業務に従事。その間、アパート2棟を新築、建築から修理まで住宅について様々な体験を通じ知識の習得、キャリアを積んでいく。

2019年5月にネット集客に特化したサッシ・ガラス屋ビジネスを創業。ネット集客ができる強みを生かし、集客から施工まで一貫して自社完結できるビジネスを成立させる。この事により、お客様へ、お得な料金、安心した修理リフォームサービスを提供できる仕組みを構築した。

より一層の顧客満足・従業員満足・社会貢献を目指し、トライ&エラーの毎日を奮闘中。

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