玄関ドアや建具のドアなどに取り付けられているヒンジをテーマとした記事となります。玄関ドアが”バタン”と閉まる様になった時、ドアの上の方に長方形の器具が取付けられている場合はドアクローザと言われる設備になりますが、ドアクローザが見当たらない場合はフロアヒンジやピボットヒンジと言われる設備でドアの開閉スピードが調整されている可能性が高いです。
フロアヒンジとピボットヒンジの違いについて画像を交えてそのメリットデメリットについても解説したいと思います。
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フロアヒンジとピボットヒンジの違いを画像で解説
まずはフロアヒンジの写真をご覧下さい。

ドアの回転軸として床の中に埋まっている様に設置されています。フロアとは床の事であり、ヒンジとは固定された軸を支柱とし回転出来るような器具の事を言います。
フロアヒンジは本体とケースに分かれていて、交換の時にはフロアヒンジ本体のみ、もしくはケース(BOX)ごと、の選択が出来るのが一般的です。フロアヒンジをケースごと交換する時には回りの床を斫ったり、グラインダーでカットする工事が伴い事になりますので交換費用としてはフロアヒンジ本体のみの交換工事より高くなります。
<フロアヒンジ本体はこのような感じです>

新しいフロアヒンジを取付けしました。その様子はこちら。

コストダウンのため既存のケースを綺麗に塗装し再利用する事でお客様のご予算と調整する事もできますが、ケースが錆びてボロボロの場合はやはりケースごと交換しなければなりませんのでご留意下さい。
続いて、ピボットヒンジの写真をご覧ください。
ドアの上下に取り付けられているピボットヒンジは上下セットになっていますのでまずはドアの上の取付けられている部分の写真です。

外観のドア上下に取り付けられていますがあまり目立たないので意識して見ないと分からないかもしれません。
次にドア下の写真です。

ドアの開くとこの様な感じです。こちらの写真は新品に交換した後の写真になりますのでピボットヒンジも綺麗ですね。

以上がフロアヒンジとピボットヒンジの写真でした。いかがでしたでしょうか?写真で見ると全く違う器具だとご理解頂けたことだと思います。
フロアヒンジとピボットヒンジの違いとは?
フロアヒンジとピボットヒンジが全く別物だという事はご理解頂けた事だと思います。それではさらに具体的に、使用場所や、耐久年数、交換費用などの違いについても解説して行きます。
使用場所の違い
フロアヒンジの使用されている場所としては、
・マンションのエントランスドア
・美容室やショップの入口ドア
・病院、福祉施設、学校、複合施設などの入口ドア
・会社や事務所の入口ドア
ピボットヒンジが使用されている場所としては、
・住宅の玄関ドア
・室内建具の間仕切りドア
・ビルやマンションの入口ドア
・会社や店舗の入口ドア
明確な違いとして、一般住宅の室内間仕切りドアにフロアヒンジが使用される事は基本的にありません。またテンパドアなどでピボットヒンジが使用される事もまずないでしょう。
ピボットヒンジは比較的軽量のドアに使用される事が多く、重量のあるドアにはフロアヒンジが使用されるケースが多いようです。
耐久年数の違い
耐久年数に関しては、使用頻度によって大きく変わってきます。例えば施設等不特定多数の方が一日に何度も出入りする場所と、自宅の玄関ドアの様に一日に数回しか開閉しない場所では、一般的に言われる耐久年数と実際に不具合が発生するまでの期間には大きく違いも出て来ます。
そもそも使用されている数により違うと思いますが、経験則ではフロアヒンジで10年~20年で不具合が発生し、ピボットヒンジでは15年以上経過した現場での作業が多いです。ピボットヒンジよりもフロアヒンジの方が色々な場所に数多く使用されています。
交換工事代金の違い
メンテナンスの際にフロアヒンジはピボットヒンジよりも高額になる事が多いです。
ピボットヒンジ交換工事代金の相場・・・3万円~8万円
フロアヒンジ交換工事代金の相場・・・6万円~20万円
補足として
ピボットヒンジは建具にも使用されています。建具用のヒンジは部品代も他と比べ安いので下限が安くなります。
また、フロアヒンジは本体のみの交換、またはケースごとの交換で価格に大幅な開きが生じてきます。またフロアヒンジそのものもメーカーや品番により2万円代~10万円に近いものまであるため、価格のゾーンが広いです。一般的には10万円前後になる事が多いようです。
まとめ
本日はフロアヒンジとピボットヒンジの違いを画像を交え、また使用場所、耐久年数なども含めて徹底解説しました。使用される場所など重なる部分もありますがドアの開閉を支える器具と言う部分では同じです。
フロアヒンジとピボットヒンジの違いを知りたい方の参考にして頂ければ幸いです。