本日はフロアヒンジの修理について、調整だけで終わる修理なのか?フロアヒンジ全体を取替えなければならないものなのか?その辺りについて掘り下げた記事となります。
フロアヒンジの修理は建物管理会社や建築業者など個人のお客様よりも業者様からご相談をうける事が多いです。業者様は元請け様からのご依頼でフロアヒンジの修理を対応されており、フロアヒンジの故障状態よりすばやく修理か交換の判断が付く方がメリットも大きいかと思い本記事を作成しました。下記にフロアヒンジの症状ごとに「調整で終わるケース」「交換が必要なケース」という風に仕分けております。お役に立つ事があれば何よりです。
春日市のフロアヒンジ交換、調整は窓店で対応可能です。その他、扉の修理交換から窓リフォーム、ガラス工事、網戸製作など開口部のメンテンスはお任せ下さい!
フロアヒンジ調整で終わるケース
まずは、フロアヒンジの調整で修理が終わるであろうケースについてです。
鍵のかかりが悪くなった
フロアヒンジが原因で扉の鍵やサムターンのをかけようとする時にスムーズに施錠出来なくなる事があります。原因はドアのストップ位置がズレる事によりデッドボルト(ドア枠に挿入されるドア錠の部分)と、その受けが噛み合っていない事が原因です。
フロアヒンジを調整する事によりストップ位置を正常な部分に戻し修理します。特にフロアヒンジの交換を必要としな事が一般的です。
扉の閉まるスピードを調整したい
使用年数が5年未満であれば扉のスピードを調整する事で閉まる速度を早くしたり遅くしたりする事が出来ます。5年というのは目安ですので6年や8年だとスピード調整出来ないのか?と言われるとそうではありませんが、使用年数が経てば経つほど調整で修理する事が難しくなり交換をしなければならない状態になって行きます。逆に5年未満の比較的新しいフロアヒンジであれば調整機能が壊れている可能性が低いという事です。
扉が枠や床に当たる様になった
扉が枠や床に擦れたり干渉する事があります。この様な症状も比較的新しい場合では扉の倒れや傾きをフロアヒンジ側で調整出来る可能性があります。またスピード調整と同様に使用年数が10年20年と経過すると修理では対応出来なくなります。
フロアヒンジの交換が必要なケース
次にフロアヒンジを交換しなければならない症状について見て行きたいと思います。
扉が勢いよく閉まる様になった
今までゆっくり閉まっていたドアが急に”バタン”と閉まる様になった場合、フロアヒンジの取替時期である事が大半です。スピード調整も効かない状態でフロアヒンジケースの蓋を開けてみるとオイルがケース内部にタプタプ漏れているかもしれません。オイル漏れの為にスピード調整機能が効かなくなったという事です。
扉のストップが効かなくなった
扉を大きくあけて90度まで開くとストップ機能が働くフロアヒンジがあります。全てのフロアヒンジにストップ機能が付いている訳ではありませんが、今まではストップしていたのにある日を境にストップ機能が働かなくなった時はフロアヒンジが原因です。この場合も調整は難しく交換しなければ修理出来ない状態である事が大半です。
フロアヒンジのケースが浮いている
フロアヒンジのケースが床レベルよりも盛り上がって扉と干渉する症状があります。ケースはスチール製なので経年劣化によるスチールの膨張が主な原因です。この場合概ねフロアヒンジ本体も錆が回っている状態です。ケースを交換すれば修理可能ですがその工程はフロアヒンジ交換と同様なのでケース交換と一緒にフロアヒンジ本体も交換する事が一般的です。
扉が枠や床に当たる様になった
「調整」の項目でも出て来た症状ですが、使用年数が10年以上になってくるとフロアヒンジ本体を交換する方が経済的メリットは大きいです。フロアヒンジの寿命は10~15年と言われています。使用年数や本体の状態を確認して「調整」か「交換」を選択する事になります。
まとめ
本日は扉の動きに異常がある時に確認して欲しいフロアヒンジ故障状態の一覧表を作成してみました。床の中に埋まっている設備なので一般の方にはあまり馴染みがないとは思いますが扉の機能を正常に保つ上では欠かせない縁の下の力持ちです。不具合が発生した際はその症状を確認し出来るだけ早く修理業者に相談しましょう。