福岡市東区でビルのオーナー様から1階エントランスに入る扉の閉まりが早いので一度見て欲しいと言うご依頼がありました。
ちょうど東区に行く予定がありましたので「今からご対応できますよ」とお伝えし30分ぐらいで到着しました。
エントランスの前で60代とおぼしき男性が・・・「ん?オーナーさんかな~?」
「あっマドミセと申しますが・・・オーナー様・・・」
「え!?違いますけど・・・」
とんだ赤っ恥。苦笑い。
こういう事ってちょいちょいありますよね。。
と言う事で、オーナー様に電話してみる事に、「もう着いたんですか?ちょっと待って、直ぐに降りて行くので」と言う事です。
”降りて来るって上にいるのかな~”と思っていると男性の方が来られました。
私の目の前にある扉の動きが悪いと言う事で、ご説明を受けました。私も実際に触って状態を確認、成るほど、フロアヒンジが悪いな!即座に判断が出来ました。
フロアヒンジ交換で確認する3つ重要事項

フロアヒンジを交換する時に確認しなければならない事が3つあります。新人に教える時も現調に行った際には必ずこの3つを確認する様に指導します。
1最初に確認する事。
当たり前の事ですが、フロアヒンジのメーカーです。基本的に同じメーカーのフロアヒンジを交換する事になり、仮に廃盤などの場合は代替品を使用する事が一般的です。フロアヒンジのメーカーは有名どころで、ニュースター(日本ドアーチエック製造株式会社)さんがあります。結構な確率でこちらの商品(フロアヒンジ)が取付られています。
次によく交換するフロアヒンジは大鳥機工株式会社さんのフロアヒンジです。
大きいサイズの扉でガッチリしたフロアヒンジは大鳥機工さんの物が結構入っています。
フロアヒンジのメーカーと品番を必ず控えなくてはなりません。その際にフロアヒンジのカバーを外します。
2番目に確認する事。
カバーを外すとフロアヒンジ本体を確認する事が出来ます。ここで重要な確認事項はフロアヒンジBOXが利用出来るのか否かです。
フロアヒンジは本体とケース(BOX)で1組となりますが、このBOXを交換するとなると、見積り価格がかなり変わって来ます。状況によりBOXは溶接棒で留まっている事も多くBOX交換となるとタイル斫り補修や溶接も工事の工程に入ってきます。かなり大掛かりになるので、お客様からもBOXは再利用しフロアヒンジ本体のみ交換して欲しいと言うオーダーの方が多いです。BOX交換は扉の開閉不具合には無関係なので再利用できるのであればコストダウンになります。この点をしっかり確認する必要がありますね。
3番目に確認する事。
最後に確認する事はトップピボットが動くかどうかです。
トップピボットとは扉を支える為に扉の上部に隠れている部品の事です。扉はトップピボットから出ている棒状の部分が扉に挿入されているので扉が外れない仕組みになっているのですが、フロアヒンジを取替える時は扉を外す必要があるのでこのトップピボットを触らなければなりません。マイナスドライバーで回転させて扉に挿入されている棒状の部分を動かす必要がありますが、この部分は結構な確率で固着して動かない事があります。そうなると、棒状の部分をサンダーで切断しなければならなくなり、さらにこのトップピボットも交する必要が生じてきます。スムーズに動けば問題ないのですが、この部分の動きも確認しておかなくてはなりません。
福岡市東区フロアヒンジ交換が完了しました。
東区のフロアヒンジ現場はトップピボットも問題なく動きましたしフロアヒンジケース(BOX)も再利用が出来ましたので比較的スムーズに取替する事が出来ました。
フロアヒンジは受注後商品を発注しますが、納期は約1週間程度です。工事費は8万円前後になる事が多く工事時間は3~4時間(BOX再利用でトップピボットが正常に動いた場合)でBOXの塗装まで終える事が出来ると思います。
こちらの現場も午前10時から2人で工事開始し13時過ぎには現場を終える事が出来ました。このビルの最上階にお住いのオーナー様に最終確認をして頂き現場を後にしました。ご利用ありがとうございました。