3月~4月にかけて網戸の需要が増えて行きます。7月8月にはお問合せやご依頼が少し落ち着きますが9月10月ごろからまた網戸のお問合せが増加傾向となります。網戸のお問い合わせは主に下記の様な内容です。
・網戸の動きが悪いので修理をしたい。
・新しく引っ越してきた所に網戸が設置されていないので新しく網戸を設置したい。
・網戸が破れたので網戸の張り替えをして欲しい。
・ペットが引っ掻いても破れない網戸に交換したい。
・古い網戸から新しい網戸に交換したい。
本日は網戸の張り替えを自分で出来ないか?とお考えの方向けの記事となります。網戸張替え業者が教えるDIYで出来る網戸張替えのコツをお教えしたいと思います。
網戸張替え108枚のご依頼を頂きました。
当社の方で、建築会社様から網戸張替え108枚のご依頼を頂きました。せっかくならDIYで網戸張替えの方法を知りたい方向けに記事が作成できればと、網戸張替え作業中のスタッフに協力を得てコンテンツを作成しております。当社の方では、網戸の網は巻きで材料屋さんから仕入れますが、数本ホームセンターで網を購入しましたので、その網を使用し網戸張替えのコツを解説して行きます。
上記写真がホームセンターで購入した実物の網戸の網の写真です。24メッシュを使用しました。メッシュとは網目の目のサイズの事です。網目については「網戸の網の特徴。(虫イヤネット、きれいネット、ペットネット)」でも解説していますので参考にしてみて下さい。24メッシュは一般的に販売されている網目では細かいタイプの網で虫の侵入も防げます。また、18メッシュよりも素人の方は張り替えやすいと思いますのでお勧めです。横幅は91cmですので一般的な網戸であればこの幅で問題ありません。もし網戸の横幅が91cmを超えている様であれば、横幅120cmもあります。こちらの商品はホームセンターで1,000円以内で購入出来ると思います。
自分で出来る!網戸張替えのコツ
では早速、網戸張替えのコツについて解説して行きたいと思います。
まず、既存の網戸の網を外します。網戸の網は周辺を押さえゴムで押さえられていますので、周辺のゴムを外して、埃などを綺麗に落とします。床で張るのも良いですが、複数の網戸を張る場合は作業台(テーブル)などの上で張る方が楽かと思います。
新しい網を網戸枠に置いて広げて行きます。新品の網は巻かれていますので、クルクルと安定して広げられないのであれば、クリップで挟むか、重しを置いて網が動くのを防ぎます。
ここで網戸張替えのコツです。上記の写真の様に、網の部分と網戸の枠(サッシ)部分を平行にする事が重要です。網に対し網戸の枠が小さくてもこの平行に出来ているか、出来ていないかによって網戸が綺麗に張れるか明暗が分かれます。
押さえゴムを網戸張り専用のローラーで網戸枠の溝に入れながら網を張って行きます。
角まで押さえゴムを入れ込みます。角は、専用ローラーに反対側が少し尖っていますので押さえゴムを先端で差し込み次の辺を張って行きます。
次の辺も網が斜めにならない様に平行に注意して張って行きます。ローラーで押し込んでいる部分の少し前の部分を手で押さえる様にして張ると、網戸は斜めにならずに張れると思います。
さらに次の角も先程と同様に、ローラー反対の先端が尖った部分で押さえゴムを押し込み、次の辺を張って行きます。
残りあと2辺で網戸の下の部分が張れます。
残り2辺にも少々コツが要ります。
上記写真の作業スタッフの視線に注目。反対側の既に押さえている部分を見ています。
手元にも注目して下さい。網戸を少し外側に引っ張りながら張っているのです。視線の先の”もわん”と弛んでいる網がしっかり張れているか確認しながら丁寧にローラーを進めて行きます。
最終コーナーを曲がり最後の直線です。こちらも、前回と同じ様な感じで、反対側の張り具合を確認しながら、網を少し外側に引っ張る感じでローラーを進めて行きます。
余った押さえゴムはハサミでカットします。
網戸張替え、不要な網をカット
続いて、回りに残っている不要な網をカットして行きます。方法は、カッターを走らせるのですが、押さえゴムの溝に沿って切って行きます。
注意点として、あまり力を入れすぎるとサッシにカッターで切った後が残ります。自宅の網戸であれば気にする事も少ないかと思いますが、友人や隣近所の網戸を親切で張ってやろうとされている方は”傷がついた!”とトラブルにならない様に注意が必要です。慎重に行っても傷がつく可能性は高いので事前に「カッターで少しサッシに傷が付くかもしれません」と言っておく方がよいでしょう。
また、集中してカットしないと、押さえゴムを切ってしまったり、せっかく張った網を切ってしまう事があるので注意しましょう。
網戸の下の部分が完成しました。続いて、同じ要領で上側の網戸も張って行きます。
まとめ
網戸張り替えのコツを整理します。
・網とサッシは常に平行を意識します。これが最も大切なポイントです。斜めに張ると”ビシッ”と張る事が出来ません。
・3辺目を張る時からの注意点です。視線は既に張っている向かいの押さえゴム辺りを見ます。手元の網を少し外側に引っ張りながら、向かい側の網が”ピシッ”と張れているかチェックしながらローラーを進めます。
・カッターで余りの網をカットする際は押さえゴムや網を誤って切らない様に慎重に行います。
【網戸張替え完成写真】
上下の網戸が”ピシッ”と張れています。網戸張替え完成です!