マンションのエントランスの扉の調子が悪いと言うご相談に伺いました。扉が傾いており観音開の扉同士が干渉しさらにエントランスの床を擦っている状態という事です。マンション住人が扉を開閉する度に扉を気にしなければならなく、おそらく相当のストレスだったと思われます。管理会社様より「フロアヒンジの交換お見積りを出して頂けませんか?」とのご相談です。早速現場に向かい状況を確認してきました。
フロアヒンジ調整、交換のチェックポイント
フロアヒンジの不具合で現地調査を行う場合はフロアヒンジの状態を確認する事はとても大切です。フロアヒンジ本体の錆や経年劣化状況、フロアヒンジ本体が収まっているケース(BOX)の錆や浮き上がりは無いか等です。
状態が良く、調整をする為のネジなどがスムーズに動く場合はフロアヒンジ交換をぜずに”調整”だけで症状が改善される事もあります。ただ、その可能性は意外に低く、私共がフロアヒンジの不具合で伺った場合はおおよそ80%の現場でフロアヒンジの本体交換、もしくはケース(BOX)ごとの交換が必要になって来ます。
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フロアヒンジの故障・不具合が起こす症状とは
フロアヒンジが経年劣化で古くなり不具合を生じるとどの様な症状を発生するのでしょうか?下記に代表的な不具合の症状をまとめて見ました。
ドア、扉の閉まるスピードが速くなる
フロアヒンジはドアや扉の閉まるスピードをコントロールしています。急激に”バタン”と閉まると人や物が挟まれて大変危険です。フロアヒンジの役割の1つとしてドア扉をゆっくりと閉めるスピード調整の役割を担っています。従いましてフロアヒンジが故障するとスピード調整が効かなくなりドアや扉が勢いよく閉まる様になります。
ドア、扉が枠などに干渉する
フロアヒンジの不具合でドア枠への干渉や床を擦ったりする症状が発生します。フロアヒンジはドアや扉の傾きを調整する役割もあり、微調整ではありますが数ミリ~数センチの傾きや倒れを調整できます。観音開の扉が干渉する場合、ドアがドア枠に当たって閉まりずらい場合、鍵の位置がズレていて調整したい時にフロアヒンジ側で調整可能ですが、逆にフロアヒンジが故障する事でこれらの位置が変化し不具合を発生させる原因になるのです。
ドア、扉の動きが不安定になる
フロアヒンジがドアや扉の”軸”です。フロアヒンジ本体またはケースがグラつきと言う事は、すなわち軸が安定しないと言う事です。このグラつく不具合が発生した場合はドアや扉の開閉時に大変不安定な動きとなります。
フロアヒンジ施工実績
今回は上記の内、扉同士の干渉及び上枠への干渉と床の擦り症状が出ていました。本体もケースも錆びて再利用は出来ない状況でしたのでフロアヒンジ交換を行いました。
【施工前の写真】
写真の赤〇で囲まれた部分を確認下さい。段違いに見えると思います。相手の扉や上枠に干渉していました。
【施工中、フロアヒンジケース取り出し】
左右のフロアヒンジを交換します。ケース(BOX)ごと取り出しました。
【施工中、モルタル補修】
新しいフロアヒンジを適切な位置に固定してモルタルで回りを固めて行きます。
扉を建て付けてスピードや傾きの調整を行います。
【施工完了】
施工前の写真と見比べて頂ければご確認出来ると思いますが扉の位置が正常に戻っています。
扉の開閉や鍵の掛りも問題なく工事完了です。
まとめ
本日はフロアヒンジ交換の施工実績とフロアヒンジ故障時に起こる症状について解説しました。