アルゴン入りLow-E複層ガラスって何?特徴やメリット、注意点を解説

ガラス修理

アルゴン入りLow-E複層ガラスについて、このような悩みや疑問はありませんか?

「アルゴン入りLow-E複層ガラスとは?」

「アルゴン入りLow-E複層ガラスのメリットや注意点を知りたい」

「アルゴンガスって何?」

断熱性能の高い製品として知られるアルゴン入りLow-E複層ガラスですが、その名前からどのようなガラスなのかイメージが付きにくいという方も多いのではないでしょうか。

本記事では、アルゴン入りLow-E複層ガラスの特徴やメリット、注意点について詳しく解説します。

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アルゴン入りLow-E複層ガラスとは?

ここでは、Low-E複層ガラスとアルゴン入りLow-E複層ガラスについて、それぞれの特徴を紹介します。

そもそもLow-E複層ガラスとは?

Low-E複層ガラスとは、ガラスの表面にLow-E膜といわれる特殊な金属膜(酸化錫や銀)をコーティングしたLow-Eガラスを、2枚以上のガラスを中間層を隔てて複数設置したガラスです。

そのため、Low-E複層ガラスは「複層ガラス」という枠組みに分類されるガラスの種類となっており、「エコガラス」と呼ばれることもあります。

Low-E複層ガラスはLow-E膜でコーティングすることで通常の複層ガラスよりも遮熱性や断熱性に優れており、夏でも冬でも室内を快適な温度に保ちやすいという特徴があります。

アルゴン入りLow-E複層ガラスとは?

アルゴン入りLow-E複層ガラスとは、上記でご紹介したLow-E複層ガラスの中間層の部分にアルゴンガスを採用した製品です。

Low-E複層ガラスの中間層には「乾燥空気」が使用されることが多いですが、アルゴンガスは乾燥空気よりも熱伝導率が非常に低いため、より断熱性能が高くなるという特徴があります。

アルゴンガスと空気の熱伝導率は以下の通りです。

中間層の気体熱伝導率
アルゴンガス0.016W/(m・K)
空気0.024W/(m・K)

アルゴン入りLow-E複層ガラスのメリット

アルゴン入りLow-E複層ガラスのメリットは以下の通りです。

  • 断熱性能が非常に高い
  • 室内を快適な温度に保ちやすい

それぞれのメリットについて、以下で詳しく解説します。

1.断熱性能が非常に高い

アルゴン入りLow-E複層ガラスの最大のメリットは断熱性能が高いことです。

アルゴン入りLow-E複層ガラスはアルミサッシや一枚板ガラスに比べると5倍以上の断熱性能を誇っており、「遮熱高断熱ペアガラス」や「高断熱ペアガラス」と呼ばれる断熱性能の高い複層ガラスと比べても1.7倍ほどの断熱性能を誇っています。

つまり、窓ガラスの中でトップクラスの断熱性能を誇るということです。

2.室内を快適な温度に保ちやすい

室内と室外の温度の出入りをするほとんどが開口部である窓を通じて行われているため、窓ガラスにアルゴン入りLow-E複層ガラスのような断熱性能の高い製品を設置することで、一年を通して快適な温度に保ちやすく、またエアコンなどの空調の効きもよくなることから光熱費の節約にも繋がります。

一般社団法人 日本建材・住宅設備産業協会によると、冬に暖房の熱が室外に流出する割合の58%ほどが窓からとなっており、夏の冷房時に外から熱が入ってくる割合の73%ほどが窓となっているのです。

このように、室内の熱の出入りのほとんどが窓から行われているため、アルゴン入りLow-E複層ガラスのような断熱性能の高い窓ガラスを設置すると大きな効果が期待できます。

(参照:一般社団法人 日本建材・住宅設備産業協会「開口部からの熱の出入りは、どの位あるのですか?」

アルゴン入りLow-E複層ガラスの注意点

アルゴン入りLow-E複層ガラスの注意点は以下の通りです。

  • 防音性能が高くない製品も多い
  • 結露が発生する可能性も0ではない
  • 少量ずつガスが抜けてしまう

それぞれの注意点について、以下で詳しく解説します。

1.防音性能が高くない製品も多い

Low-E複層ガラスにもアルゴンガスにも防音性能はありませんので、アルゴン入りLow-E複層ガラスはそのままでは防音対策をすることはできません。

もし防音対策したい場合は、防音ペアガラスなどを選ぶことがおすすめです。

2.結露が発生する可能性も0ではない

アルゴン入りLow-E複層ガラスは非常に結露が発生しにくい窓ガラスですが、結露が発生する可能性は0ではありません。

外側に結露が発生する分にはまったく問題ありませんが、中間層に結露が発生することを「内部結露」といい、内部結露が発生するとアルゴン入りLow-E複層ガラス全体を交換する必要があるほど大きなトラブルになってしまいます。

特に降雪地域のように室外と室内の温度差が大きい地域ほど結露が発生しやすくなるため、設置時に業者に注意点を確認するようにしましょう。

また、内部結露に対する保証がついている製品も多いため、合わせて検討することがおすすめです。

3.少量ずつガスが抜けてしまう

新品のアルゴン入りLow-E複層ガラスには98%のアルゴンガスが装填されますが、1年に1%ほど自然と抜けていってしまうと言われています。

アルゴン入りLow-E複層ガラスには新しくアルゴンガスを再装填することができない仕様となっており、30%ほど抜けてしまうと機能性が低下してしまいますので、設置から30年ほどで寿命を迎えてしまうということです。

アルゴンガスが抜ける量は環境によっても変わりますが、30年ほどで寿命となることを覚えておきましょう。

アルゴン入りLow-E複層ガラスについてのQ&A

アルゴン入りLow-E複層ガラスに関するよくある質問をQ&A形式で紹介します。

1.アルゴンガスに引火するリスクはある?

アルゴンガスは常温では化学的に不活性で他の物質と反応を起こさない化学的に安定している、という不活性な物性を持っているため、引火する危険性のない不活性ガスとして知られています。

そのため、アルゴンガスは蛍光灯蛍光灯や電球にも使用されるほど安全です。

2.アルゴンガスに毒性はある?

アルゴンガスは空気中に含まれる希ガスとなっており、人体には無害であることが証明されています。

2019年6月に行われた食品衛生法改正では、アルゴンガスは食品添加物として認められており、種類の保存などにおいても使用されています。

まとめ

本記事では、アルゴン入りLow-E複層ガラスの特徴やメリット、注意点について詳しく解説しました。

アルゴン入りLow-E複層ガラスは非常に断熱性能に優れたガラスとなっているため、寒冷地を中心に人気を集めています。

一般的な複層ガラスに比べても断熱性能は非常に高いため、複層ガラスでは断熱性能面が不安という方にもおすすめです。

使用上でいくつかの注意点はあるものの、保証が付いているなど安心して利用できる仕組みが整っていますので、住宅の断熱性能を高めたい場合には検討してみるといいでしょう。

ぜひ本記事を参考にしてアルゴン入りLow-E複層ガラスについてチェックしてみてください。

この記事の担当者(執筆/監修)
安部圭一

株式会社スマイクリエイト代表取締役/1972年5月 福岡県生まれ
・賃貸不動産経営管理士<登録番号(1)057435>
・三協アルミ(一新助家)加盟店

20代の頃は、水道メンテナンス業務を約6年経験、2003年(31歳)に老舗サッシ屋に入社。ガラス・サッシ・ドアの修理リフォーム業務に従事。その間、アパート2棟を新築、建築から修理まで住宅について様々な体験を通じ知識の習得、キャリアを積んでいく。

2019年5月にネット集客に特化したサッシ・ガラス屋ビジネスを創業。ネット集客ができる強みを生かし、集客から施工まで一貫して自社完結できるビジネスを成立させる。この事により、お客様へ、お得な料金、安心した修理リフォームサービスを提供できる仕組みを構築した。

より一層の顧客満足・従業員満足・社会貢献を目指し、トライ&エラーの毎日を奮闘中。

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