引き戸についてこのような悩みはありませんか?
「最近引き戸が不調だけど原因がわからない」
「引き戸の調整方法を知りたい」
「メーカーによって引き戸の調整方法は異なる?」
引き戸はトイレや脱衣場、クローゼット、部屋の仕切りなど、さまざまな場所に使用されるドアですが、経年劣化とともに不具合が生じたり、レールにホコリや髪の毛が溜まって不具合が生じることも多いです。
そのため、定期的な調整によるメンテナンスが必要となりますが、どのように引き戸の調整を行っていいか分からないという方も多いのではないでしょうか。
とはいえ、引き戸の不調をそのままにしておくと、大きな事故や引き戸本体の故障にもつながるため、できるだけ早い対処が必要です。
そこで本記事では、引き戸の不調の原因と調整方法について詳しく解説します。
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引き戸の不調の原因と調整方法
引き戸が不調になる原因には以下のようなものがあります。
- 引き戸が開閉しにくくなった
- 引き戸本体がしっかり閉まらない
- 引き戸を閉めたときにスキマができる
- 簡易ブレーキが動作しない
- 引き戸同士がぶつかる
- 鎌錠がかかりにくい
- 室内側から鍵が閉まってしまった
それぞれの原因と調整方法について、以下で詳しく解説します。
1.引き戸が開閉しにくくなった
引き戸がスライドしにくく開閉しにくくなった場合、戸車にホコリや髪の毛などが詰まっている可能性があるため、戸車を掃除することで解決することがあります。
まずはレール部分を掃除機やほうきなどで掃除した後、引き戸本体をレールから取り外して戸車を引き戸本体から外します。
戸車を取り外すのはドライバー1本で行うことができますが、引き戸本体に重量があるため、足や手を挟まないように注意しながら行いましょう。
2.引き戸本体がしっかり閉まらない
引き戸本体がドア枠と接触してしっかり閉まらない場合、戸車の位置がずれている可能性があるため、上下調整ビスと呼ばれる部分をドライバーで調整します。
上下調整ビスは引き戸の戸車の横についており、左に回すと戸車が上向きに動き、右に回すと戸車が下向きに動くのが一般的です。
たとえば、引き戸が右に傾いているのであれば左側の戸車の上下調整ビスを右に回し戸車を下に下げ、右側の上下調整ビスを左に回して戸車を上に上げることで引き戸のバランスを調整することができます。
上下調整ビスで戸車の高さを調整することでガタつきを治すことができますが、引き戸が2枚ある場合はそれぞれの高さを合わせないと2つの引き戸の間にスキマが生じてしまうこともあるため注意が必要です。
3.引き戸を閉めたときにスキマができる
引き戸を閉めたときにスキマができる場合についても戸車の高さが合っていない場合があります。
先ほどもお伝えしたとおり、引き戸の左右の高さがあっていない場合などはドア枠にぶつかってしまいしっかり閉めることができませんし、2枚の引き戸があるタイプはそれぞれの引き戸の高さが合っていないと閉めたときにスキマができてしまうこともあります。
これらの問題についても上下調整ビスで高さを調整することで解決することが多いです。
4.簡易ブレーキが動作しない
引き戸には勢いよく閉まることを防止する簡易ブレーキが上部のレールについていることがありますが、この簡易ブレーキが正常に動作しないトラブルも多いです。
簡易ブレーキが正常に動作しない場合のほとんどが引き戸と噛み合っていないことが原因となりますので、簡易ブレーキについている左右調整ビスやブレーキ調整つまみなどで調整する必要があります。
左右調整ビスは、引き戸と簡易ブレーキが噛み合っていないときに調整するもので、上下調整ビスと同じようにドライバーのみで調整することができます。
ブレーキ調整つまみはブレーキの強弱を調整するもので、ブレーキはかかっているものの、もう少しブレーキを強めたい(弱めたい)ときに使用するものです。
引き戸が勢いよくしまってしまうと大きなケガにつながることもありますので、ブレーキがかかっていない場合は迅速に対応するようにしましょう。
5.引き戸同士がぶつかる
引き戸同士がぶつかってしまう場合、戸車や簡易ブレーキを調整することで改善することが多いです。
とはいえ、引き戸同士がぶつかる原因はさまざまですので、戸車や簡易ブレーキを調整しても改善されない場合、レールの歪みや戸車の故障などを疑うことも必要になります。
引き戸同士がぶつかり続けてしまうと引き戸本体が傷ついてしまうため、原因が分からない場合は専門業者に相談するといいでしょう。
6.鎌錠がかかりにくい
引き戸には鎌錠がついていることも多いですが、鎌錠がかかりにくいというトラブルも多いです。
鎌錠がかかりにくい主な原因としては引き戸についているストライクとの高さがあっていない可能性が高いため、戸車の上下調整ビスで引き戸の高さを調整します。
また、鎌錠と引き戸の高さがあっていてもかかりにくい場合、引き戸が傾いている可能性もあるため、引き戸が傾いていないかをチェックすることも大切です。
7.室内側から鍵が閉まってしまった
引き戸に設置されている鎌錠は簡易的な鍵となりますので、トイレや脱衣所、物置など、一方からしか入れない部屋に置いて、内側から鍵がかかってしまうことがあります。
その場合、10円玉のようなコインを使用すれば外から簡単に開けることができますので、落ち着いて対処しましょう。
メーカー独自の引き戸のパーツがある場合もある
ここまで状況別の引き戸の不調の原因と調整方法について紹介しましたが、メーカーによっては独自のパーツを採用している場合もあるため、若干調整方法が異なることもあります。
たとえば、EIDAIには「ファインモーション」という金具が使用されていたり、YKKAPには「ラフォレスタ ラウンドレール」というレールが使用されていることもあります。
このように、メーカーによって独自の金具やレールなどが使用されている場合がありますので、以下の表を参考にしてメーカー独自のパーツの不具合にも対処してみてください。
まとめ
本記事では、引き戸の不調の原因と調整方法について詳しく解説しました。
引き戸の不調の原因はさまざまですが、基本的には戸車や簡易ブレーキの調整で問題解決できるため、ドライバー1本あれば調整できます。
とはいえ、引き戸に関するトラブルはさまざまですので、戸車や簡易ブレーキの調整だけでは問題が解決しない場合、専門業者に相談すると安心です。
ぜひ本記事を参考にして、引き戸の調整方法についてチェックしてみてください。