横引き引戸の玄関に網戸の設置をご検討されている方は多くいらっしゃいますが、中には、自宅の玄関引戸に網戸が設置できるレールがないので・・・とお困りな方がいるのも実情です。本日は、その様な玄関に網戸を設置したいけれども、レールがないのでどうすれば良いのかお困りの方に向けた記事となります。
実際に当社が行ったアルマーデフリー(セイキ販売製)の施工実績もご覧頂きながら解決策をご提案させて頂きたいと思います。
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玄関引戸に網戸を設置するには”方立”を取付ければ解決
方立(ほうだて)とは建築用語で左右に2つ並んだ縦の枠部材の事を言います。玄関引戸は下の写真の様に2枚建ての作りが一般的で商品によっては網戸を取付けるレールもありません。換気がしたくても、玄関を開けっ放しにしておくと虫などが入ってくるもの困りますよね。
【玄関横引戸 施工前】
玄関の手前に、”方立て”を造作すれば、プリーツ網戸と言う商品が取付け出来ます。計画のイメージとすれば次の写真の様な感じです。ちなみに、前述した様に、縦の2本並んだ部材の事を方立と言いますが、横の縦部材を固定する部分は無目(むめ)と言います。また全体を指して方立を立てる、や額縁を回すなど表現する事もありますので参考にして下さい。
赤で囲ってある部分が方立となる部分でここに木製の柱を立てて、その部分にプリーツ網戸、アルマーデフリーと言う、下枠の立ち上がりが殆どない網戸を設置します。玄関先なので、下枠の立ち上がりが高いと、来客される方などが足をつまづいてしまう危険性がありますので、枠の立ち上がりは極力無い方が良いです。ご予算の関係もあるとは思いますが、玄関にプリーツ網戸を設置されるのであれば、アルマーデフリーなど、下枠の立ち上がりが殆ど無い商品がお勧めです。
方立の取付け作業
それでは早速、方立の取付けから行っていきましょう。
木を組み合わせて方立を作りますが、木の枠組みは比較的簡単です。その組み合わせた木をサッシの色に合わせる感じで塗装して行きます。
今回はサッシがブロンズ系のカラーでしたので、同系色に合わせて塗装しました。
上部の無目の部分はサッシに直接固定出来ますが、縦の方立部分は固定する所も限られていますので、床にLアングルを取付けて固定しました。この辺りは現場によって臨機応変に状況で変わって来ますが、ガッチリ、頑丈に方立を設置しなければなりません。
【方立を固定する為のLアングルの設置】
コンクリートレンガ用のドリルで床に穴をあけて行きます。その後アンカーを打ちLアングルを固定する事により方立を立てて行きます。
方立の下部分をしっかり固定しました。
この様な感じで引き戸に対してプリーツ網戸取付のための枠を造作していきます。固定出来る所に限りがありますのでお客様と打ち合わせをししっかりと枠を固定して行きます。
玄関引き戸の網戸が取付け出来ないお悩みは無事解決。
方立にプリーツ網戸の枠を取付けします。レールの横(室内側)にあるのが、アルマーデフリーの下枠になりますので、ご覧頂いてお分かりの様に殆ど立ち上がりがありません。これだと足がひっかかったりしないのでお年寄りや小さなお子さんでも安心ですね。
【アルマーデフリー取付完成】
こちらが完成した写真です。玄関引戸はいつも開け閉めする側がだいたい決まっていますので、そちらに網戸を設置する事になります。これで引き戸を開けっ放しでも虫が入って来る事もないので解放感があり、換気もできるので春、秋の涼し気な風を室内に取り込む事が出来る様になりました。
まとめ
本日は玄関引戸に網戸を設置したいけど、網戸を取付けする為のレールが無い!と言うお客様向けに、方立を用いたプリーツ網戸の取付け案をご提案しました。参考にして頂ければ幸いです。