窓ガラスの交換を業者に依頼した時、業者から見積りが出されると思います。この見積りの算出基準は業者によってかなり違いがあり、例えば出張費用や見積りに関すが必要なガラス業者もいれば、出張費用や見積り費用は無料で行う業者もいます。ガラスの大きさや種類によって費用が異なる事はなんとなく理解できると思いますが、その他施工の方法によっても大きくガラス交換の費用は変わってしまいます。本日は窓ガラスや室内のガラス交換のうち施工費用に関わる部分を詳しく解説して行きたいと思います。
一般的なガラス交換の見積もり項目
ガラス交換業者によっても大きく異なるガラス工事費用ですが、一般的によく使われる項目は下記の通りです。
1.基本料金
出張費や見積り費は、工事(仕事)を受注しなくてもお客様に請求する費用ですが、基本料金は工事を受注して成約になった場合に項目に入る事になります。明確な費用の内訳は業者によって異なる事になります。諸経費や軽作業費としている業者もあります。
2.部材代(ガラス代)
実際に使用するガラスの部材代が項目に入ります。この部材代に関しては、ガラスの種類や大きさにより異なりますので「ガラス代」のみではなく「ガラス代(F4K W800×H900)」などと詳細に種類とサイズが記載されている方がしっかりした見積りだと言えます。
3.施工費(交換代・取替費用)
ガラスを取替える為の工事費用です。各社表現は違えど、見積り書には必ず入ってくる項目です。
4.ガラス処分費
割れたガラスや、既存のガラスの処分を無料で行う業者が多い中、大きなガラスなど処分費は別途必要と言うガラス業者もいます。
5.諸経費
基本料金を項目に入れている場合は二重で諸経費を項目に入れる事はあまりないと思いますが、基本料金が無い場合は”諸経費”として項目に入っている事もあります。副資材やガラス処分費、運搬費などを”諸経費”としている業者が多いです。
以上がガラス交換の見積書で一般的に記載されている項目となります。
ガラス交換の施工費について
前述した一般的な項目意外にも”施工費”にあたる部分は色々と項目が存在します。今回の記事では施工費にあたる部分を詳しくお伝えする事が趣旨ですので、施工費に付随する細かな項目を見ていきましょう。
仮施工費
仮施工費や仮工事費と言われる項目もあります。
例えば、強化ガラスや、防犯ガラス、又は特殊なガラスの場合、当日施工が出来ない事も十分に考えられます。ただ、既にガラスが割れてしまい、現状の状態をどうにかしなければならない時に”仮施工”を行います。仮施工は割れたガラスの部分にプラダンやべニア板を当てて養生テープで固定する簡易的な工事から、適寸にコンパネをカットしガラスの代わりにコンパネを入れる本格的な仮工事の方法もあります。主にケガにリスクを排除し防犯性を高める事が目的で、正規のガラスが納品されるまでの一時的な処置となります。
コーキング施工費
施工費以外に、コーキング(シール)施工として項目に入っている事もあります。ガラス交換を行う時はサッシ枠からガラスを取り出しガラス交換を行うのですが、サッシ枠にガラスを固定している部材はグレチャン、ビート、コーキング、パテのいずれかになる事が殆どです。通常の施工費はグレチャンやビートと言う”ゴム”製の押さえを想定していますので、コーキング施工やパテ施工は別途費用が発生する場合があります。
パテ施工費
近年では殆ど使われる事が無くなったパテ施工です。ガラスとサッシを押さえる材料にパテが使われてる事があります。築年数の古い団地や工場などで現在でもたまに見ますがパテ施工は硬化したパテをカッターやマイナスドライバーで砕くように全て除去してガラス交換を行う作業で、結構大変な作業です。通常30分で終わる作業でも1~2時間の時間を要す事もあります。
高所作業費
脚立に乗って作業を行うケースでも業者によっては高所作業費として項目にいれる事もあります。また足場を組んで作業を行う場合やクレーン車で行う作業では”高所作業費”は一般的に見積りに入れられる項目です。高い所の作業は危険を伴い作業もしずらくなる事が多いです。足場のしっかりした1階の施工に比べ難易度も上がる為に特別料金として認知されています。
追加作業人工
ガラス工事を建設業者から請けて行う、所謂、BtoBではあまり使用される事のない項目ですが、一般客を集客して行うBtoCの業者は基本的に作業を1名で行う事で料金設定されているので、2名~以上の大掛かりな作業になる場合は追加作業人工費として見積り項目に入れられる事があります。
まとめ
本日は、ガラス交換の見積もり、その中でも施工費に関する部分の項目について詳しく解説させて頂きました。色々な業者から複数見積りをとると、こっちの業者にはない項目が別の業者には存在する事も珍しくありません。ガラス交換に限らず、業者に仕事をお願いする時には複数の見積もりをとって比較検討する事で納得の出来る業者に依頼する方が良いと思われます。